公衆電話機の設置数がぐっと減った現在ですが、無くなったわけではありません。それどころか新型の公衆電話機さえ見かけることがあります。右の写真の電話機はいずれもそれほど古いものではありません。
下段に書いた状況は1990年代後半の状況で、2005年の今では大分変わりました。まず携帯電話機の普及で公衆電話そのものが少し減りました。次いで、依然として公衆電話機も設置している Telekomは別にして、私企業の公衆電話機に変化があり、CITIFONが消え その後 UNIPHONEがなくなりました。
現在ではTelekom以外の公衆電話としては TimedotCom 社設置の公衆電話機がクアラルンプールでは目立ちます。多分他の都会部でも TimedotCom 社の電話機はあるはずですが、地方の町や田舎ではTelekomだけとなります。
電話機自体も新しい型の電話機が設置されています。もちろん古い型もまだ残っています。高級ショッピングせんターンには街で見かけないような新式の公衆電話機も設置されています。街の電話機は破壊される率が相変わらず高く、壊れている電話機もよくありますよ。
首都クアラルンプールは、他の東南アジア大都市と比べて公衆電話の利用には便利な都市といえるでしょう。いろんな所に公衆電話は設置されています。商業ビルの階段付近や入り口近く、商業地区の街のあちこちに、普通の道路の片側に、バス停の付近、住宅地の一角などなどまさにいろんな所に設置されてます。 もちろん日本並みの密度ではありませんが、世界の多くの大都市と比べても(特にヨーロッパの都市)、クアラルンプールの公衆電話の設置密度は、確実に上位に位置するとおもいます。
市内だったら10分も歩いて探せば、電話機の種類は別にして、すくなくとも1、2台の電話は見つかるでしょう。ただし必ず使用できるかの保証はありませんが。なぜなら故障率(破壊率?)が高いからです。コインを入れてもつながらない経験は日常茶飯事ですね。 何ヶ月も壊れたままになってるなんてことも多いのです。せっかくたくさん設置されてるのに、これではちょっといただけませんが、こんなことにいちいち腹を立てていてはマレーシア生活が楽しくなりませんので、あきらめましょう。
マレーシアというよりクアラルンプールの公衆電話の特徴は、電話機の会社が3社あることです。写真で示しましたように、場所によっては2社の電話が隣合って設置されてるところもけっこうあります。昔から一番数の多いのがマレーシア全土で展開している 、写真で黄色のUNIPHONE と呼ばれる会社の電話です。コインタイプとテレフォンカードタイプの2種あります。UNIPHONE は設置台数が一番多いと思われるのに、壊れてるつまり使えない電話機がおおすぎます、特にコインタイプ機は3台あれば一台は使えないぐらいの、ひどいメンテナンスです!
写真では緑の電話機が、3年程前に出現したCITIFON という会社です。ほとんどがテレフォンカードタイプの電話機です。まだクアラルンプール市及び近郊にしかみられませんが、設置台数はけっこうあります。 電話機が設置されてから電話線がつながるまでに随分時間がかかるのが、この会社の泣き所でもあります。
もうひとつがマレーシアのNTT にあたるTelekom の公衆電話です(青色に見えます)。最近、他社にはないコインとカードの共用型新電話機を積極的に設置したので、市内のあちこちで目立つようになりました。利用者の便利さからいえばやっぱり共用型の電話機でないと、電話機を前にしてほぞを噛むということになってしまいますよね。その点Telekom の電話機は利用者の便を考えてあります。
料金ですが、市内通話なら10セントから20セントで話せます。カードは5リンギットからあります。日本のように薄いタイプでなく銀行のATMカードのような厚いカードです。お土産にいいかもしれませんね。
それにしてもなぜ公衆電話機の会社が3社もあるのでしょうかね。どの電話機でも使えるように、いつも3種のテレフォンカードを財布の中に入れておかなければならないですよ。