クアラルンプール郊外のKepong 地区に Institute Penyelidikan Perhutanan Malaysia マレーシア森林研究所があります。通常はその英語名 Forest Research Institute Malaysia の頭文字をとった FRIM と呼ばれていますの、ここでも「フリム」と使います。
住所はスランゴール州ですが、クアラルンプールとの境界にごく近いこともあってクアラルンプールの郊外的感覚なので、この中見出し内で掲載します。
FRIMのあるあたりは70年ほどまえは錫鉱山の廃山と野菜畑とただの森であったのですが、1926年以来森林研究者らがその地を本来の森林に戻してきました。以来植えられた木々が育ち、樹木成長と森林エコロジー研究の知識が蓄積されてきたのです。研究所はその知識を生かして森林製品の有効利用を開発し技術開発に励んでいるのです。
FRIMは単に森林の科学的価値のみだけでなく、景色美と落ち着いた大地にすべく気をつけてきました。FRIMは研究用の樹木園だけでなく自然遊歩道もあって、レジャー目的にも教育目的にもかなっています。小鳥やりすなど様々な動物も棲んでいます。
クアラルンプールの周辺にあるこの妨げられることの森と汚染のない自然はかけがえのない宝なのです。ですからFRIMは訪問者の方々に自然環境に敏感であることを願うのです。
森林研究・観察公園としてのFRIMは一般公開されています。FRIM訪問者への教育のために、森林内で個人向けのガイドツアーはありませんが、あらかじめ予約した場合20人から40人ほどのグループにはガイドツアーを行います。
以上FRIM発行のパンフレットから筆者が抄訳
問い合わせ先はFRIM広報事務所、電話 03−62797575 /7000
FRIMの住所: Kepong, スランゴール州 (注:このあたりはクアラルンプールとスランゴール州のSelayang地区との境界になっている)
ホームページ: www.frim.gov.my/
FRIM自体は日曜日でも公開されていますが、施設である事務所、図書館、博物館などは土曜半日、日曜休みです。
Canopy Walk だけは別時間です:10時から14時半まで、休みが金曜日と月曜日です、利用料 RM 5
手っ取り早いのは、もちろんタクシーです、もし運転手がFRIMを知らなければそのタクシーには乗らないこと、別のタクシーを探しましょう。
バス便は実質的に1路線しかありません。 Rapid KLバス網の大改編が始まった 2006年4月以後の行き方:
Rapid KLバスのハブである Titiwangsa へ行き、 2T4 バスで終着のMetro Primaで降ります。そこから229番 Bandar Baru Selayang 行きに乗り、FRIM 入り口で下車。詳しくはKLのバス網解説をご覧ください。
FRIM は郊外にありますから、このバスで小1時間ほどかかります。バスはSelayang Mall 前を過ぎてすぐ、交通量の多い Kepong−Selayang道路を再度走ります。FRIM というバス停はありませんので、数分後ぐらいの距離にある FRIM に近い信号のある交差点脇でバスを降り、この十字路を右に入ると、FRIM の標識がすぐありますので、そこをまた右に曲がると FRIMの入り口ゲートが目の前に見えます(下右の写真)。
FRIM はとにかく広大な敷地ですので、まずゲートから7、8分歩いた所にある Visitors Information Centre によって簡単な敷地内地図をもらいましょう。カノピーウオークの1枚地図や遊歩道Trail の簡単な1枚地図もあります。Visitors Information Centrの周辺には博物館と、図書館があります。
FRIM 敷地内には各種研究施設以外にも、小学校が2校、モスクもあり、FRIMで働く人たちのアパートや住宅が点在しています。つまりFRIM自体が小さな村のような存在です。食堂売店が、Visitors Information Centreから徒歩数分の場所にありますので、腹ごしらえ、飲み物購買に利用できます。
車の走る舗装道の脇は森林地または研究用樹木園(Arboretum)です、その中には生えている木毎に名札が付けてある所もあります。右に掲げた写真のような森林内の散策道(Nature Trail) を歩く時はもちろん、とにかく歩くことが多いので歩きやすい靴が必須です。さらに虫除けスプレーもあったほうがいいでしょう。
カノピーウオーク、キャンプ場、マレー伝統家屋の展示などがあります。