ペタリン通りを中心にして、チェンロック通りからバライポリス通りぐらいまでの一帯。その中にクランバスターミナル、ホテルと安宿、屋台と夜店街が固まっている。その名の通り店や屋台は華人経営が多いが、マレー人、インド人も少なからず働いている。チャイナタウンの周辺にはインド大衆レストランが数あるのもチャイタウンの特徴です。たくさんの外国人旅行者がやって来る、午後早い時間から始まる夜店街にはマレー系とインド系も店をたくさん出しているし、それらの夜店街で雇われて働いている者たちにこの数年外国人労働者が一杯と言えるほど進出してきた。いろんな変化を経て21世紀のチャイナタウンは、90年代初期ごろまでのチャイナタウンとは大分雰囲気が変わったように感じられます。
早朝から市場と点心店、茶室、屋台が営業し始め、朝遅くなるとペタリン通りに果物屋台が出始める。午後から屋台が増え始め夕方にはすでに通り一杯に店を広げている。
クアラルンプール一の観光名所であるから、ここを訪れる外国人は多いが、それでもペタリン通りとハンレキール通りとスルタン通りに固まり、その周囲となるとずっとその姿が少なくなる。
しかしチャイナタウンだからといって全てが観光客向けの店とか宿でなく地元の人ばかりの飲食店、屋台も多いし、そういう安宿もある。チャイナタウンのあちこちにある地元の人好みの昔ながらのコーヒーショップ(茶室)でコーヒーを飲みながらおしゃべりし、点心店でシュウマイをつまんでいる華人の姿にチャイナタウンの変わらぬ姿を見る一方、ペタリン通りとハンレキール通りの一部では懸案の再開発も進行して、廃虚となった店舗とビルもある。
チャイナタウンはペタリン通りに観光客の注目は集まり買い物客の中心でもあるが、ここ数年華人若者に人気なのはバライポリス通りだ。コロニアル建築のショップ建物に中国語専門書店、地元若手歌手・グループの生演奏のある音楽喫茶とパブ、中国茶専門店、アンティーク調レストランが入居し外国人向けでない新しいチャイナタウン文化を生み出している。
外国人ばかりのバックパッカー宿に泊り、外国人好みの店ばかりに浸らずに、地元の人好みの店や屋台を試してみよう。バックパッカー宿の中には(英日語など)各種ガイドブックに紹介されてることをいいことに高慢で地元の人間を嫌う宿さえある。宿で取れる情報など自分で足を使えば取れる情報ばかり、せっかくの自由旅行、バスの切符購入など自分でやろうではないか。
地図(2005年8月末更新)は別刷りでカラー印刷された方が見やすいでしょう。地図中の番号は下記表でホテル名の索引です。
番号 | ホテル名 | 注 | 番号 | ホテル名 | 注 |
1 | China Town Inn | 11 | The 5 Elements Hotel | 2009年オープン、中型 | |
2 | Swiss Inn | 3星クラス | 12 | MALAYA | 老舗の3星ホテル |
3 | Aroma | 13 | Mandarin Pacific | 老舗のホテル | |
4 | Excel Inn | 14 | ANCASA (旧名Impiana) | www.UDAancasa.com | |
5 | Jewel | 安宿 | 15 | Dragon Inn Premium | 2005年オープン |
6 | Lok Ann 楽安 | 伝統的旅社スタイル | 16 | ChinaTown 2 | |
7 | City Inn | 17 | Petaling | ||
8 |
Back Packers Travellers Inn | バックパッカ−向き | 18 |
Red Dragon Hostel | バックパッカ−向き |
9 |
Back Packers Travellers Lodge | バックパッカ−向き | 19 | Tang City | |
10 | Nanyang | 18の下”本”の場所 | Chinatown Boutique Hotel | 2009年7月オープン |
大改造・美化工事によってアーケード屋根が作られ、出入り口の両側に立派な 門 が建設された(下段で説明しています)。
いわずと知られた屋台と夜店街。午前中と昼過ぎまでは屋台、自転車に荷台を付けた形で果物売りが多い、が通りの両側に限られている。しかし午後も4時頃から通り一杯に百前後の店が架設店を組みたて始める。
シャツ、ジーンズなどの衣服、バティック、サングラス、腕時計(下の写真)、ベルト、財布、偽香水、飾り物、バティック、土産菓子などがその扱い品目の主体だが、何といっても一番多いのが違法コピー版映画と音楽のCD,VCD, DVD です。違法コピー版売りの彼らはこの通りで商売する許可は当然受けていないので、通路の真中であろうと構わず堂々と台を広げて商売している。官庁の取締り部隊がやって来ると直ちに去っていく。
尚22時ごろにはしまい始める店も出てくる。
トゥンH S リー通りには改装の終わったSri Maha Mariammanヒンヅー寺院があり、いつもインド人信者をひきつけている。観光客も内部に入れるが入り口で靴を脱ぐ事。内部をざっと見るだけなら無料。参拝コーナーへは参拝チケットRM2を払ってはいること。(右の写真)この人は19世紀後半に活躍したタミール系インド人の社会奉仕家Thamboosamy Pillaiが元々は、一族のために建設した寺院です。その後一族は1920年代に一般解放し、今では信託者に手渡されています
土産物店の高級バティックとハンディクラフト店Peter Hoe Evolution
ハンレキール通りとチェンロック通りに面している。Tel:03-2060722
マレーシア産のバティック製品だけでなくジャワとかタイの民芸品、布も置いてある。いずれも高級感のある又はしゃれたものばかりで、配置もいい。オリジナルブランドのシャツRM40から。バティックネクタイRM33.など
街頭占い
ヒンヅー寺院のあるTun H S Lee通りの歩道に1,2人のインディアン占い師が座り込んで商売している。面白いのはParrot 占いだ。占い師が何十枚のカードを地面に並べそれを1羽の小さなオウムにひかせる。引かせたカードを手元の占い書を見ながら客に告げるのである。このオウムがカードをひく瞬間が見物だ。その他ここでは手相占いの看板も掲げている。
注意:写真撮影は無料ではないので、無断に撮らない事。 追記:2005年時点では見かけない
紫藤茶坊 −地元華人若者の集うカフェ−
11時から23時
Purple Cane Tea Art裏にある古い小さなビルの3階にある喫茶店で華人学生と若者の溜まり場。セットランチメニュー RM4.50からRM9ぐらい
ペタリン通りをチャイナタウンのはずれに向かってずっとあるくと棺桶屋が数軒あり、その終わり当たりの小路がバライポリス通りだ。騒音と人通りのペタリン通りと違って人通りも少なく割合と静かな短い小路に、戦前からのコロニアル建築のショップロットが生き返り、対面に小型のシーク寺院がある。
注:HaLoカフェ海螺民歌餐庁は2006年この通りから消えました。右写真の左側部分は現在は違う種類の店が入居しています。
注:HALO ロックカフェ海螺PUB もこの通りから消えました。
Old China Cafe & Restaurant
11 Jalan Balai Polis 50000 KL, 電話:03−2325915
オープン:11時から23時。VMのカード使える。写真上の右側の店です。
アンティークの店門構えからして映画に見る戦前の中国かチャイナタウンの雰囲気を感じさせる。押し開き戸を押して店内に入ると一層その間を強くする。アンティーク調の内装に加えて、ちょっと薄暗い照明と壁に所狭しと飾られた古い中国人同業者組合人の写真と中国語の標語が目を奪う。テーブル10個ほどの小さなレストランで、食事メニューはニョニャ料理中心。
2階は以前アンティーク家具が展示してあったが現在は半ば閉鎖されている。
Nyonya Laksa RM7.90, Nasi Lemak RM7.90, Ayam Pong Tem RM10,Nyonya Chap Choi RM6,Nyonya Fried chicken RM10, Ju Hu Char RM10, 飲物は中国茶 RM4.90、Cameron Highland Tea RM4.90など。 尚これらは99年当時の値段です。
Cha-No-Yu Tea Art
Tel:03−2067599、夜21時すぎまで営業している。
様々な中国茶を並べた専門店。輸入した茶器に加えてマレーシアの茶器も売られている。運がよければ中国茶のいれかたを実演しているときに出会うかも。又その場で中国茶をテーブルに腰掛けて味わえます。
(ここまでバライポリス通り)
豆奬水(豆乳)と豆腐花(豆乳を固めたもの)の屋台
Petaling通りとHang Lekir通りの交差するところに出る。どちらも1杯80セント、持ち帰り RM 1。
Air Mata Kuchingの屋台
Petaling通りとHang Lekir通りの交差するところに出る。上記の屋台と対角線になる。
氷入りと熱いものが選べる、どちらも1杯 RM 1、
この2つの屋台はチャイナタウンでもっとも人気ある立ち飲み屋台です。
南香飯店 (地図参照)
Sultan通りのFuramaホテルの前当たり
白鶏を店先にずらっと並べた鶏飯専門コーナーがある。一人前RM4前後。夕方から店は一般料理店になる。
屋台センター(フードコート) 地図参照
Hang Lekir通りにできた、できて数年の比較的新しい屋台センター。種類豊富で人気がいいし、外国人旅行者でも利用しやすいでしょう。
屋台センター(フードコート) 地図参照
Petaling通りのSwiss Inn 対面近くにずっと昔からあります。食べてみたい料理の屋台へ行って注文すれば物によってはテーブルに運んでくれる。屋台・専門店に入るのが難しい人でもこちらは比較的容易にできるでしょう。
次ぎの4つはもっぱら地元人向けであり、英語のメニューなど置いてありません。このページを改定した際地図から外しました。
入り口がTun H S Lee通り、Petaling通り、Hang Lekir通りに面して3つあるチャイナタウンの野菜魚肉市場の中に屋台街がある。駐車場に近い場所です(右の写真)。ヨンタウフ店は大人気でいつも混んでる、好きなものを取って揚げてもらう、1個 50セント、おいしいヨンタウフが食べられます。
猪腸粉店 大RM1.70、小RM1.30、この屋台街は昼過ぎには閉めてしまう。この屋台に限らず、どの屋台も数十年来商売しており、地元華人界では有名な一画です。
この屋台街は表通りから全く見えないので旅行者はほとんど気がつかないし寄り付かない。外国人対象に商売してないので、慣れないと難しいでしょう。最低限多少の華語が理解できる人向けです。
肉骨茶の店
Tun H.S Lee通りに面し中国寺院の横の市場の入り口に夕方から出る。肉骨茶にいれる部位名を言って注文してもいいが、それは旅行者に無理なので、「ミックス」といって注文すればいい。お茶が頼まなくてもついてくる。1人分RM5ぐらい。
点心店 (地図参照。どこも点心のほか粥各種がメニューにある。中国饅頭ケーキ類も必ず置いてある)
ハーブ又は薬茶専門店
Kunreiko亀苓膏が冷蔵庫にたくさん並んでいるのが外からも見える。テーブルに腰掛けて飲めるので、歩きつかれた時など休憩代わりにお茶を1杯注文すればよい。店頭に並んでいる五花茶、王老吉いずれも1杯RM1.亀苓膏 RM5.右の写真が店内の様子です。
ケーキとベーカリー店
Sultan通りのSwiss Innの隣に”京都”がある。冷房が効いててテーブルに座って食べられる。日中は学生が多い。
クランバスターミナルの地上階にあるインド大衆レストラン
場所柄利用者が多い、明るい感じの店。
インターネット
界隈に数軒ある、PuduRayaターミナル対面のビルにもある
料金1時間RM3ぐらい、印刷40セントから。
Master World Surfnet Cafe
Tel:03-2010133, 毎日9時から午前2時まで
Cheng Lock通りに面した新しいビルの1階と3階にあるチャイナタウン界隈で最大のインターネット店。99年当時の外国人料金;メンバー料金RM10払えば1時間RM6.
UOスーパーマーケット
食品から日用品、衣料まで豊富に且つ安価な品が揃っている。
かつてのチャイナタウンの代表的建物 Rex映画館は2002年で閉館した。その後多少の変遷を経て、2004年後半に安宿、主としてバックパカ−用と思われる、に内部改造されてオープンした。
Hostel Red Dragon: エアコン部屋 シングル RM40、ダブル RM50、建物前はカフェとなっている
S&M ショッピングセンター(星馬購買中心) 上記地図の最上部に載っています
日本のテレビ番組、アニメ、韓国ドラマなどを録音したDVD,VCD を種類数量とも多く販売していることで知られています。長い間地階で商売していましたが2006年の改造で一時消えました、しかし2007年後半時点で3階にこの種の店が復帰しています。
私は時々大衆食堂と呼びますが、マレーシアで一般にいうコーヒーショップの事です。コーヒーとついてもコーヒーを主にサービスしているのでなく、大衆料理をメインにして、それに飲物も供するのです。英名ではどの店もRestaurant と店名に加えてます。例えばIntraasia Restaurantのように。又マレーシア語でも Kudai Makanan Intraasia、でも実態は上記のコーヒーショップのことで、普通は冷房設備がありません。華語表記では茶餐室、茶室、飯店などと書かれてますが、これらはすべてコーヒーショップまたはコーヒーハウスのことです。マレーシア流の言い方をすればKopi Tiam となる。
ホテルにあるコーヒーショップ又はコ−ヒーハウスは上記と意味合いが違っており、冷房の効いた高級な大衆レストランです。食事も充分でき、昼はブフェランチ、休みの日はハイティーを催すところが多い。
カフェは日本人の考える意味合いと似ており、コーヒー専門で軽食と所によってはビールも提供。店の表にテーブルを出したスタイルも多い。地方の町などでコーヒーショップが店名にCafeと付けているところもあるが、実態はコーヒーショップのこと。
チャイナタウンが今でも地元の広東語を話す華人の間ではChee Chong Gai と呼ばれるのは、19世紀後半に当時のCapitan Cina第3代である Yap Ah Loyが建てたタピオカ(木薯)の工場があったことからだそうです、Chee Chong Gai (茨廠街)とは客家語の意味でタピオカ工場の道路ということ。チャイナタウンの門 には”茨廠街”という文字が加わっていますよ。
クランバスターミナルはShal Alam, Klang方面行き、スバン空港へのバスもここから出発。またターミナルのすぐ前からも各社のバスが出発。下中の小さな写真がそれを横側から見たもの。
2011年11月5日の追記:
Pasarama Kota (通称クランバスターミナル)ビルは2011年11月1日を持って閉鎖されました、それに伴ってこれまでのバス運行サービスはプドゥラヤ(新名称はPudu Sentral )に移転しました。 閉鎖は将来この場所に新しく地下駅 Pasar Seni MRT駅を建設するためです。(下左の大きめの写真は2012年10月撮影)
2012年9月の追記: クランバスターミナル全体が2012年に取り壊されて、もはや下2枚の小さな写真のような光景はありません。今後数年はこの場所は工事現場で通行止めになるでしょう。 下右の写真の場所(Jalan Sultan Mohamadスルタンモハマッド通りバス乗降場)は 2012年に昔の面影がないほど改造工事が施されて、新しく パサールスニバスハブとなった。詳しくは『クアラルンプールの交通機間案内と交通事情』 メニュー内の 「無料バス GO-KL と Pasar Seni バスハブ」項目をご覧ください。
プドゥラヤバスターミナル内のホーカーセンター
マレー料理中心に40軒近くの店が集まっている。バス利用者でなくてもちょっとした休憩、昼食夕食に向いている。
レストラン
Purple Cane Restaurant 紫藤茶原茶餐
The Selangor Chinese Assembly Hall、1 jalan Maharajalela, 50150 Kuala Lumpur
Tel:03-2723090, fax:2723281
場所見つけのヒント:チャイナタウンの外れから大きくユニークな建物の中華大会堂が見える。このレストランはその中華大会堂の地上階の隅にあるが、表通りからはよく見えない、大会堂の駐車場のちょうど前になる。
営業時間:毎日11時半から22時
レストランのドアを開けると中国茶と茶器の展示販売をしている店となっておりその奥がレストラン。テーブル15個ほどの縦長のこじんまりとしたレストランで、静かな中国音楽の流れる落ち着いた雰囲気。テーブルの中には大きな木の根を使ったテーブルもある。パープルケインはチャイナタウンで中国茶専門店、喫茶店を営んでいるので、ここのメニューは茶の葉を使うというユニークな料理です。(右の写真)
この料理法はもともと台湾にあるものだそうで、それを取り入れたマレーシアの中国レストランでは極めて珍しい。例えば紅茶鶏飯で言えば、普通の鶏飯の油こさがまったくない、ヘルシー料理でもあるそうです。
茶葉を使った料理といっても、料理の中に茶の葉が混じっているということではありません。
そのメニューから抜きします。データ類はほぼ全てが99年4月時点のものです
1品注文
茶酒鶏湯(スープ)RM5からRM15,緑茶桂豆(豆料理)RM8からRN12、茶原風光(辛いチリソースのカンコン)RM6からRM9、龍井炒蝦(龍井茶を使った蝦)RM18からRM27,烏龍煎蛋(烏龍茶使用のたまご)RM5からRM8、紅茶油鶏 RM9からRM18、など
麺類とご飯もの
茶原炒麺 (やきそば)RM4.5、茶原炒麺 (チャーハン)RM4.5、紅茶鶏麺(スープ麺)RM5、茶湯素麺 RM5など、
その他
茶飯1皿 RM1、急須での茶 一人当たりRM1.5、鉄観茶のような普通の茶から高価な茶まで茶のメニューは豊富です。
価格は上記のように小と大がある。VとMのカード使用可能。
中華大会堂当りへ行くのであれば、モノレールの Maharajalela 駅が至近です。
よってブキットビンタン街からモノレールに乗ってこの駅で降り、裏側からチャイナタウンを訪れることができます。徒歩5、6分です。
チャイナタウンとクアラルンプール市庁にとって、長年の懸案であった、屋台街にアーケード式屋根を作り、立派な門を建て、一部に街路灯を立て、地面を敷石調にした美化工事はすでに完成しました。いつ行っても人出は相変わらず多く、夕方から屋台街の2つの通り、Jalan Petaling, Jalan Hang Lekir は掛け値なしに混雑します。
当然ながらチャイナタウンも年月とともに変化しています。今年2004年に気がついたことに、新しいタイプのペットショップが数軒開業したことがあります。昔ながら店舗式の犬小鳥ショップはJalan Sultan 沿いに数軒ありましたし、今もあります。しかし今年になってオープンしたペットショップは昔ながらの店舗式ではありません。店内冷房さえあるような、しゃれたきれいで明るい、まさに現代風ペットショップです。これはMidvalleyに巨大なペットショップが開店して成功している例が如実に示しているように、クアラルンプール内外に住む中流層のペット意識の変化があります(例として言えば、筆者の住む古い下町華人地区にもこの種のペットショップが去年オープンしました)。これを踏まえて、または見込んでチャイナタウンにもこの新しいタイプのペットショップが複数オープンしたのでしょう。今後も増えるかもしれませんね。
ついこの数ヶ月くらいの変化に、混雑場所から多少離れた場所に、足マッサージの店が2軒開業したことです。内容そのものに疎いので評価はできませんが、店の案内文句はタイ式マッサージではなく中国伝統の按摩みたいな文句ですね。今後この足マッサージの店が、ブキットビンタン街のように続々と出現するか、それともビジネスがそれほど思わしくなく増えていかないか、1年ぐらいで結果は出るでしょう。
チャイナタウンはビジネス競争の激しい地区、かつてあちこちにあったビデオゲームの店はその後インターネット店に変わり、それも最近はごく下火となって閉店の店が続きました。一方Jalan Hang Lekirの一画にある主として白人バックパッカ−対象のような屋外式レストランは夜な夜なたくさんの客を集めて、商売は相変わらず好調に見えます。このように商売の栄枯盛衰はチャイナタウンの特徴の一つです。
その典型的なのが、かつてのチャイナタウンの顔の一つであった REX映画館です。数年前に廃館後、ショー劇場になったり飲食店舗になったりしましたが、どれも商売うまくいかなかったようで、数ヶ月後に店閉めでした。ごく最近、なんと ”Hostel” の看板を掲げました。内部に入らなかったので精細は知りませんが、かつての有名映画館が今は主として外国人対象のホステルになったのです。100回以上この映画館に足を運んだ者として、まこと時の移りを感じます。
取締り部隊といたちごっこの違法コピーCD,VCD、DVD売り人は、しばらくなりを潜めたかと思うといつのまにか復活し、またなりを潜めるといった繰り返し活動です。チャイナタウンをたまにしか訪れない旅行者が抱かれる、違法コピー売りはもうなくなったなとかものすごく盛んだなという印象は、あくまでもある時点での現象に基づいたものです。彼らが活動を全廃するようなことはありえません、なぜなら需要は常に根強いからです。しかし取締り強化中は比較的静かにしているだけです。
ところで、一般消費者にはあまり関係ないのですが、屋台街の立つ2本の通りを除いたチャイナタウン一帯に散らばる形で、アクセサリーや小物飾り品の卸し販売店が増えていることです。この傾向はすでに数年前から始まっており、今年になってさらに新しく数軒の卸し店がオープンしています。これらの店の多くは ”批発商”と店名に加えて”卸し商”であることを強調しています。扱い品目は、女性用のアクセサリー、ベルト、女性バッグ、ファッション雑貨・小物、装飾品、ぬいぐるみ・キャラクター人形、ヘア用品、小型の贈答品、銀製飾りなどに限定しています。いわばこの種の卸し屋が集まって来ているかのように思えます。チャイナタウンの外れのUda Ocean ショッピングセンターの地階にも大きな卸し店がありますよ。日本でこの種のビジネスをなさっている方は、クアラルンプール訪問の際1度見学されてみるのもいいかもしれませんね。
最後におまけとしてちょっとだけ触れておきますが、ただし暴露とかお勧めということではありませんから、ぼかした書き方をします。
チャイナタウンの外れには外国人労働者相手のいわば赤線地帯が今も存続しています。古びた年代物の建物に陣取る旅社の集まる一画で、表通りからも人の出入りを注意深く見ていればすぐ気がつきます(慣れない目にはわからないでしょう)。さらに裏通りに回れば、外国人労働者が一杯たむろししており、私がふらっと歩いただけで、男たちのベンガル語やベトナム語の会話が耳に入ります。チャイナタウンを訪れる外国人旅行者の99%はまず気がつかない、知らないことでしょうが、これもチャイナタウンの一面、というより暗面ともいえる、なのです。
2004年8月17日掲載及びその説明:この小文は、「今週のマレーシア」第395回のコラムの中からチャイナタウンに関係する部分を抜き出したものです。
セントラルマーケットに隣接した通りを美化して観光客用屋台街 Kasturi Walk とする工事を行い、2011年2月に完成。下左写真がセントラルマーケットを右手にした構図でKasturi Walkの端、下中写真が Kasturi Walk のもう一方の端になる。 下中写真のすぐ対面に下右写真(撮影は2012年9月)のようなホテルが2012年に完成した、長年そこは青空駐車場であった場所です。
KotaRaya背後の通り Leboh Pudu とそれが Mydin のある十字路で交差する Jalan Silang (Jalan Tan Siew Sin)、この2本の狭い通り及びこの界隈は今やクアラルンプール最大の外国人労働者街です。1990年代後半から外国人労働者向けの店が次第に増え始め、2000年ごろから一挙に増えて、2000年代中頃にはすでに外国人労働者用の店がほとんどを占める街になりました。
外国人労働者の中での三大グループはミャンマー人、ネパール人、バングラデシュ人で、このグループ自らが営業する店が通りの地上階、上階に所狭しと並んでいます。外国人労働者が自国へ送金するための外貨送金会社が2桁数集まっているのもこの街の特徴です。下の写真は2011年半ばに撮影。