クランタン州のKuala Kraiへ行く方法は一般にバス便の方が便利で安いです。クアラルンプールのPWTC近くにある、東海岸州方面専門である Putraバスターミナルから出発するコタバル行きに乗ります。コタバル行きは特別な時期を除いて、朝9時発と夜9時ごろ発の1日2便だけですが、数社が運行していますので選択はあります。どのバス会社も車両はリクライニング付きの新型車両を導入しており、運賃はRM22.6です。
一つ気を付けていただきたいのは、コタバル行きにはクアンタン、クアラトレンガヌ経由のバスもありますから、そちらでなく半島を縦断する形で北上する Gua Musang経由に乗ってください。尚夜行バスだと朝4時ごろに着いてしまいますよ。
もう一つ行き方は、マレー鉄道KTMの東海岸線、クアラルンプールとTumpat間を結ぶ Wau 急行を使う方法ですが、夜行列車であるためKuala Krai着はまだ暗い早朝6時ごろになります。2等寝台でRM42.5とちょっと高めです。詳しくは旅行者ページにある「マレー鉄道の旅と案内」を参照して下さい。
さて筆者の乗ったバスはbenton, Raub と8号線を北上し、パハン州の北端ちょうどTaman Negaraの西側を走る頃から マレー鉄道を右に左に見るような形になります。Gua Musang手前当たりからそれまでの山岳道路はなくなってからしばらくして、Kuala Kraiの中心にあるバス乗り場、地元バス会社SKMKのバス発着場でもある、に午後4時前に着きました。小さな町で且つ道路がきれいに交差しているので、30分ほどもぶらぶらすれば町の様子はつかめます。
ホテルといっても安宿ですが、数軒ありますので、適当に見つくろってチェックイン。1階が小さなスーパーマーケットである Hotel Seri Maju、無愛想な安宿ですが値段からしてこんなものでしょう。扇風機付きのツインベッドタイプでRM30でした、尚エアコン付きはRM45です。尚この値段ではホットシャワーはありません。
他にも2軒安宿あり、簡単に見つけられますが、いずれも旅社タイプです。値段は多少やすいだけなので、 Seri Majuの方がよさそうです。
バス乗り場から歩いて2分のところにKTMマレー鉄道の Kuala Krai駅があります。田舎町としてはなかなかの駅舎と構内ですが、東海岸線は鈍行を含めても1日10便ほどしか発着しませんので普段はがらすきです。乗車切符販売時間は9時から13時までと14時から16時半までなので、夜行や早朝便はあらかじめ切符を購入しておく必要があります。
筆者は帰りはKTM鉄道の夜行上り急行、といってもクアラルンプールまでいく列車は1日にこの1本だけ、を使いました。バスより時間はかかりますが、寝ていけれる良さがあります。
バス乗り場からは地元のSKMKバスがコタバル方面にほぼ30分おき、Gua Muasang方面に大体毎時 ローカルバスを運行しています。ただ夕方早い時間に発車は終わってしまいます。クアラルンプール行きの長距離バスはコタバルから来るTrans Natianalバスが朝10時と夜10発です。
Kuala Kraiの町の商店街は例によってほとんど華人商店です。ですからラマダン断食月中でも朝と日中でも食事には困りません。マレー人の大衆食堂は市場を通り過ぎた病院前の一角に固まっています。
せっかくクランタン州に来たので夕食は是非マレー食と、筆者は夜その一角に出かけて夕食をとりました。期待したクランタン風マレー料理は見たところなく普通のマレー大衆食ばかりですが、値段がクアラルンプールに比べて2,3割安いのがいいですね。例 Nasi GorengがRM2、サテが一串35セント(写真に示したのが、サテを焼いてるサテ屋)。
下の写真に示したのが、Rojaでもクアラルンプールではあまりお目にかかれないRoja Buah です。いわばロジャの果物版ですね。パイナップル、マンゴ、ガバなどを小さく切って皿に盛り、それにシロップをかけて供されます(下右写真)。RM1という魅力的な値段でした。