クランタン州の州都コタバルは、クアラルンプール、ペナンなど各州の拠点都市との間を夜行直行バス便で連絡しています。バス運賃はクアラルンプールからならRM26で約10時間程度です。その他コタバルを結ぶ都市は下記以外にもいくつかあります。尚朝便があるのはクアラルンプール、ペナンなどのごく限られた都市との間だけです。(次の料金と時間は2001年10月時点のもの)
クアラルンプールとの間:朝9時半前後と夜便 追記: 2012年の運賃はRM 40 です。 朝便なら18時ごろコタバルに着く
ペナンButterworthとの間:9時、21時半発 RM19.4、 Sungai Petani/Alor Starとの間:9時、21時半発 RM22.5、
Melaka との間:20時発 RM28、 Ipohとの間:夜便 RM30
Johor Baruとの間:夜便 RM32、その他Mersing、Batu Pahatなどとの間に便がある
座席定数の少なく運賃が5割ほど高いビジネスクラスのバス便があるのはクアラルンプール及び ジョーホールバル/シンガポールとの間だけです。
切符販売場所は各バスターミナルの各社切符販売所・ブースです。
上記の長距離便は市内中心部にある(SKMKの)バスターミナルから発車しません。マレーシア最大の中長距離バス会社のTransnasionalバスの場合はかつて中心部から徒歩30分ほど離れたTerminal Bas SKMK Langgarから発車していたが、現在は違う。下記のコタバルバスターミナルから発着する。
クアンタン行き(8時から15時まで3、4本)と、クアラトレンガヌ行き(8時半から17時半まで5本ほど、RM9)などの便もある。
他の中小バス会社の長距離便は、下記の新バスターミナルから出発する。中心部Telekom前で各社が切符販売ブースを開いている。Transnasionalバスとこれらのバス会社のバスを混同しないように。
行き方
2011年(何月かは不明)にオープンしたという新しい中長距離バスターミナルはコタバル中心部からかなり離れています。
注意:マレーシア観光省発行のコタバルパンフレットのどれを見ても新バスターミナルは載っていない。載っているのは使われなくなった旧バスターミナルです。なおTransnasional バスだけはこのバスターミナルを使用していない。
コタバルとクアラルンプールの鉄道便なら2等寝台下段でRM45.5です、尚コタバル駅というのは存在しませんから、列車で下車する駅はWakaf Baru駅になります。この駅は近年改良工事がなされたので、プラットフォーム、駅舎など全体が新しくなりました(下左写真は2012年6月撮影)。 切符販売時間 7時半から18時まで。
Wakaf Bahru駅構内にはバスは入って来ませんので、駅前の通りをバス通りまで歩いて行く。駅舎を出て下右写真の踏切まで数百メートルある(2012年6月撮影)。
踏み切りを渡り少し歩いて三叉路を右折しまた少し歩いて、Wakaf Baru町のメイン通りにあるバス停に到着、計約5分ぐらいかかる。バス停は教会の対面にあるが、ごく目立たない。 メイン通りといっても田舎町なので大きな通りと思わないこと。コタバル方面行きならどのバスでもよい、運賃RM 0.80で15分程度。どちらの方向がコタバル方向とはバス停にもちろん書いてないので、周りの人に聞いてください。追記:2012年のバス運賃はRM 1.5
市の中心部のTelekom前にあるコタバルバスターミナルから、近郊と中距離を含めてほとんどのバスが発着する。下左写真は2012年10月撮影で、Stesen Bas Kota Bahru と建物上階の壁に書いてある、つまりコタバルバスターミナルという意味です。
昔は地元バス会社のSKMK が一手に運行していたが、現在は City liner バスがそれに取って代わった。(他にもバス会社はまだ残っているようだが)
例えばタイ国境の町 Rantau Panjangへ行くなら、City liner 29番バスで約1時間。2013年運賃でRantau Panjang - Pasie Mas がRM 3.30だったので、コタバルまではこれより高い。
Wakaf Baru駅へ行きたい人は、国境の町Pengkalan Kubor、または Tumpat行きのバスに乗り、途中のワーカフバルで下車。 2013年の番号 19, 27,43。
下右写真はPengkalan Kuborで2012年10月に撮った City liner バスの写真です。 コタバル−Pengkalan Kubor 運賃 RM 3.5(2013年)
Perhentian島へバスで行く場合に乗り換える町はトレンガヌ州のJertihですが、そこへいくSKMKバスは3番です、約1時間かかる。(この情報のみ2003年10月追加)
City liner バスは全て乗る際に運転手に支払う。大きな札はだめだが、小さな札の場合はお釣りをくれる。
「隣国との国境の超え方と情報」に詳しく載せてありますので、そちらを開いてお読みください。
コタバルの中心街もこの5,6年で結構変わりました。新しいビル、ショッピングビルやホテルが建ち並び、昼は駐車場で夜は夜市になる広場付近はよく整っています。この広場はバスターミナルのすぐ隣で且つテレコムの建物とタワーの至近にあるので、誰でも分るコタバルで一番有名な場所です。
持ち帰り用屋台とは別に、テントを張り椅子とテーブルをずらっと並べている普通の屋台料理屋ももちろんある、こちらは夜遅くまで営業しています。持ち帰り屋台で紙包みしてもらったご飯とおかずをそのテーブルに広げて食べている人も結構いるのです、そのテーブルの持ち主店から料理を注文しなくてもいいようだが、最低限飲物だけは注文しなければならない。
ホテルに持ち帰り食を持ち帰って食べるよりこの方が雰囲気に合っている。でもスプーンとフォークがないので指で食べる事になる。筆者もそうしました。まあたまにはいいだろう。中には店の客にフォー類を貸してくれる屋台店もあります。
さてコタバル名物といわれるYati Ayam Percikの屋台は装いが新しくなっていた、相変わらず人気が高い。次々と客が来て包みを持ちかえる。なんとも言えないタレのうまさは忘れがたい味、広場のコーナー近くに店を出していますよ。
2013年の注書き: このパサールマラムはコタバル市内中心部の再開発によって、既に何年か前に全く別の空き地に移転しました。距離でざっと500メールくらい離れている。
コタバルはイスラム原理政党PASの本拠地で州政府を握っている。そのせいもあるのだろう、ムスリムホテルが何軒か営業しています。私はその一つAnsar Hotelに泊ったので少しばかりその報告。
マレーシアのホテルはどんなホテルでも部屋の天井には”Kiblat”というメッカの方向を示す矢印がつけられている。このAnsar Hotelはそれだけでなく、各部屋にお祈り用のマット、装束、キャップ、そしてコーラン1冊が常備されているのです。ドアの内側には、イスラム教徒が唱えるマレーシア語とアラビア語の文句を書いた表示が貼り付けてあります、例えば DOA Kuluar Bilik (部屋を離れる時の文句)などです。
廊下にもエレベーターにもロビーにもアラビア語とマレーシア語のイスラム文句が掲げてあります。ムスリムへの徹底した心遣いだと感心しました。何よりも意外だったのは、ホテルは朝食付きですが、その朝食はすべてルームサービスだということです。最初はそんな面倒くさい事をなぜといぶかったのですが、よく考えてみると、ある宗派のムスリムの女性は決して人前で食事しませんから、つまり食事時であれ家族内輪でしか顔を見せない、不特定多数の人がいるレストランで食事するのはそういうムスリム女性にとっては信条に背く事になるのでしょう、と筆者は気がついたのでした。
こういう面以外はこのAnsar Hotelは普通のホテルとなんらかわりません。エコノミークラスのホテルとして、きれいで設備の整ったいいホテルです。シングルRM70、ダブル(ベッド2つあることをいう)RM105という料金です(99年時点)。バスターミナルとパサールマラムの場所から歩いて2、3分の、中心街の便利な場所です。試しに泊ってみるのもいいですよ。電話;09−7474000、住所:Jalan Maju、 Kota Bharu
右の写真は大通りに飾られたネオン装飾です、しかしこれは単なる通りの飾りで街がこれと同じようだ思うと大間違いです。
夜の静けさは、これだけの規模の町としてはやはり特筆ものです。パサールマラム当たりを別にしてまことに静かで、ネオンのきらめきがほとんどない。カラオケクラブもありますが、店の外にはそのサインと看板を出せないので、よく見ないと気がつかないのです。さすがPAS政党の本拠地だけあります。
日中のコタバルは博物館、カルチャーセンターなど見所も多い都市です。西海岸の都市に慣れた人は一味違ったマレーシアを発見される事でしょう。尚クランタン州はイスラム教の集団礼拝日である金曜日を週の休日にしています。お間違えのないように。
コタバルのCultural Centre で観光客向けに民俗芸能が開催されるのは、月、水、土曜日のみで他の曜日はありません。ただしSilatのように週3回演舞があるもの、Tarianダンスのように週1回しか行なわれない演目にわかれます。(いずれも2000年のスケジュール)
コタバルに初めての豪華ホテルが2000年10月にオープンしました。Renaissance Kota Bharuホテルで、全298室で屋外のプールなど高級ホテルの全ての施設が整っているそうです。
住所 : Kota Sri Mutiara, Jalan Sultan Yahya Tel: 09-7462233
コタバルの中心街にはたくさんのエコノミークラスから安ホテルが固まっています。筆者の記憶からいうと、以前よりずっと宿泊施設が増え、宿泊に関しては90年代初期に比べてずっと便利になりました。夜市の立つ広場横のDataran MPKBに面したビルの2,3階に、バックパッカー向けのゲストハウスが目立ちます。市内には1泊RM100以上するビジネスホテルクラスも数館あります。
こうしてコタバル市内には結構な数のエコノミークラス又は安宿があるので、繁忙期以外なら、宿がどこも満室だなんてことは考えられない。以下はほんの一例です。いずれもシングルでテレビ、エアコンつき料金ですが、2001年10月現在のローシーズン料金なので、値上がりすることは十分あります。
Temenggon Hotel (Jalan Temenggon): RM68/75, Crystal Lodge ( Jalan Che Su): RM59から、Mohanis Inn(Jalan Temenggon): RM45, Safar Inn (Jalan ilir Kota): RM50, Dynasty Inn (Jalan Sultanah Zainab): RM80
右の写真は筆者の泊まったSafar Innです。
2003年10月追加:Hotel Selesa (jalan Sultanah Zainab) RM40