1957年のマレーシア独立とほぼ同じころに生まれたHotel ですから、昔から多くの人に親しまれてきました。場所は有名なBukit Bintang街の入り口付近にありますから、買い物にもたいへん便利です。96年に大改装して由緒ある歴史に新しさが加わりました。
玄関を入ると右にベルカウンター、正面に看板、その左がFederal Cafeです。ここではマレーシア料理を手軽に味わえ、朝6時まで営業していますので、深夜繁華街を楽しんだあと、腹ごしらえもできるのです。レストランの内装がレトロ調で壁には独立当時のマレーシアを描いた絵も掲げられています。
この玄関階は2階へ吹き抜けとなっており、天井からシャンデリア3基が下がっています。それを見ながらベルカウンター横のエスカレータで2階へ上がります。そこがピカピカの大理石の床とちょっと低い天井のロビーです。
フロントカウンター右奥のほうには、Verandah レストランがあり、朝食からディナーまで供しています。フロントの左奥は数店のお土産屋が店を構えており、さらに道路を見下ろす位置には、Cafe Barがあります。夜は生バンドの演奏が入ります。
さて部屋に向かいましょう。3階から14階までが客室階になっており、客室総数450室です。写真は一般的なクラスのSuperior ルームです。全てツインベッドタイプとなり、それほど広くはありませんがコンパクトにまとまった部屋です。
また壁に向かって書き物机が置かれています。クロゼットには貴重品保管金庫が備え付けられており、コーヒー紅茶のセルフサービス設備がついています。
Deluxeルームは各階のコーナーにあることもあって、まず広いという感じを抱きます。ドアーを開けてその奥に部屋がある位置取りなのです。キングサイズのベッドとソファーセットが置かれていても、空き空間が充分広いのです。ゴルフの素振りも充分できるとのことです。電話機も設置されたバスルームはシャワーコーナーがバスタブと分離しています。
ホテル最上階の18階は、ホテルの目印のごとく目立ち且つよくしられた回転展望レストランです。小1時間かけてゆっくりとレストランが自回転しますので、注文した西洋料理を食べながらいながらにして、クアラルンプールをぐるりと眺められるのです。
夜景を楽しむためには営業開始の夕方早い時間よりも夜8時ぐらいが一番いいそうです。食もたけなわの頃には生バンドの演奏がはじまります。
2階の中国レストランMandarin Palaceへ一歩足を踏み入れると、おおっという驚きを感じるのです。クアラルンプールのホテル内にある中国レストランでは珍しく、室内装飾が至るところにほどこされているからです。装飾の龍が柱や壁に彫られ、天井の木彫り文様とあいまってこれぞ中国風という趣のある雰囲気をかもしだしています。
レストラン建設時に台湾から専門職人を呼んできて装飾したそうです。結婚式の宴会や香港飲茶に人気を博しているとのこと、小グループの宴会用にもちろん個室も用意されています。
ロビー階にある Verandah レストランの奥に、屋外プールがありその脇ではバーベキューコナーも催されるとのことです。ホテルと裏には建物が別になりますが、18レーンのボーリング場も併設されています。そのプールの出入り口から下の階、ちょうど中2階のようなのつくりとなる、に進むと 数軒の店があります。以前ここに店を構えていたインドレストランの場所は、現在宴会催しものなどに使われているそうです。日本レストラン”伊勢一”もこの中2階にあります。
長年親しまれてきたFederal という名前と場所で、現在も多くの日本人に利用されています。ホテルの場所柄、玄関前車つけのコーナーは広くないのですが、玄関の獅子2頭がオーナーがマレーシア中国系らしさを暗示していますね。
その獅子の横でポーズを取っているのが、ホテル内を案内していただいた Assistant Sales Managerの長崎さんです。