2001年中国正月のオープンハウスの様子
2001年1月24日は、旧暦の元旦でした、つまりこの日から巳年が始まり、15日間に渡る中国正月に入ったわけです。マレーシアのある種の社会行事として、政党や政党トップ、各種団体がマレーシアの大祝日時期にオープンハウスを開くことは、すでに当ホームページで何回も書いてきましたね。そこでその説明は抜きにして、この中国正月の初日に行なわれたオープンハウスの一つに筆者も出かけましたので、その様子と写真です。
場所はクアラルンプールのチャイナタウンのハズレにある中華大会堂(本来の文字は旧字体)です。この大会堂は全国の華人団体の総連合である馬来西亜中華大会堂総会が本部にしています。そこでその団体が中心となって、このオープンハウスを元旦に催したのです。下2枚の写真がその大会堂と垂れ幕のお知らせです。
筆者は華語新聞のおしらせに載っていた開始時刻のちょっと前に会場に着きました。誰でも歓迎のオープンハウスですから、団体関係者以外にも、大多数を占める華人だけでなく、インド人もあちこちに見かけました。が、マレー人はほとんど見かけませんでしたね。チャイナタウンのはずれという場所柄か、外国人それも旅行者らしきもちらほらグループで来ていました。
たくさんのテーブルとイスの並ぶ会場はほぼ一杯で、まもなく獅子舞団が到着して、にぎやかなドラムと太鼓で会場に入ってきました。しばらく舞台前で演舞のあと(上の左写真)、会場の入り口にもどって、そこで最後まででしょう、演舞を続けていました(上の右と中の写真)。
それが終わってすぐ料理コーナーが開始され、会場の人々はそのテーブルにかけつけたのです。とりたてて変わったオープンハウスではありませんが、超混雑でなく普通程度の混雑なのがよかったですね(下の左写真が会場の様子)。そのため写真を撮ったあと筆者が食物コーナーにいってもまだ残っていましたから。食品は、炒め麺、マレー菓子、炒めライス、カレーチキンなどの簡単な物ばかりですが、通常オープンハウスの提供料理はこんなものでしょう。飲み物はコーヒーと紅茶ですね(下の中写真)。
会場には与党華人政党MCAの党首、マレー政党UMNOの元副総裁、野党からは(アンワル副首相の妻でもある)Keadilan党の党首、PRM党の党首ら政党幹部が訪れていました。通常彼らはいくつかの会場をはしごでするのでしょう、会場の幹部らと多少歓談の後、すぐ会場を去って行きますが、そのとおりでした。その都度獅子舞が大きく舞うのは挨拶ということなんでしょう。
筆者は都合1時間弱会場にいてから去りました。上右の写真はこの中華大会堂の道路を挟んで斜め前にある観音寺の様子です。普段はあまり参拝者を見かけませんが、正月のせいでしょう、ご覧のように、筆者の大会堂への行きかえり人の姿が絶えませんでした。
この中華大会堂へは観光客らのうろつくチャイナタウンのにぎやかな地区を突っきると(Petaling通りの終点)、左手に中国廟があり、そこが大通りになります。その道路をはさんだ正面がこの大会堂です。中国廟に出る手前の道路に面して昔ながらの古い建物の寂れた旅社が数軒あり、そこへひと目で外国人労働者とわかる風体の男たちがばらばらと手ぶらで出たり入ったりしていました。荷物を全く持たない彼らはもちろん泊まるためでなく、ある目的です。何の目的かおわかりですか? 直線距離にして大会堂から50mぐらいの距離で行なわれている祭日の光景です、これもマレーシアの中国正月のある風景ですね。
2001年1月25日掲載