CAMERON HIGHLANDS キャメロンハイランド


キャメロンハイランドは日本の雑誌が特集で紹介しているくらいですから、その場所をご存知なくても名を聞いたことのある方は割合多いことでしょう。パハン州北西部にあってペラ州に隣接した地域の海抜千数百メートルから千八百メートルぐらいまでに広がる広大な高原です。名前の由来は1885年にこの地を地図つくりのために探索した当時の英国政府の調査官Cameronに取ったものです。

観光地キャメロンハイランドは紅茶農園と野菜、花、果物の栽培でも知られていますね。マレーシア紅茶といえばBoh Tea、キャメロンハイランドに広大な紅茶プランテーションと工場を所有しています。それ以外にもTanah Rataの手前にBahrat紅茶農園があり、車を止めて一望できるようになっています。そのほかにもあるでしょう。

キャメロンハイランドへの行き方

長距離バスで直行する場合は、クアラルンプールのPudu Rayaバスターミナルから毎日バスが出ています。あるバス会社のスケジュールでは、9時、11時、13時半、15時半となっている。1日に4本から5本というところです。
又マラヤ鉄道の駅のある町Tapahから地元バス便があります。
 
車だと、クアラルンプールからなら半島南北縦断高速道路で約200KmのところにあるTapahインターチェンジで降り、後は道なりにどんどんと山を越え登って行くだけです。数回のカーブがありますが、道自体は一本道ですのでわかりやすいですね。

2004年7月追記:
2004年にSimpang Pulai と Kampung Raja の間で57Kmのハイウエーが開通しました。このため半島部南北ハイウエーを走行し、インターチェンジはSimpang Pulai で下車するルートになります。これが半島部北部からの新しい行き方且つクアラルンプールからの別の行き方になります。新ルート:Simpang Pulai 下車−Blue Valley - Kuala Terla - Tringkap- Brinchang

ハイウエーは道幅が広く急なカーブがないので、実距離は長いにも関わらず運転しやすいとのことです。このハイウエーの開通で、イポーからキャメロンハイランドの必要時間が半減しました。ということはペナンからも時間が短縮されることになりますね

2004年6月10日 旅の掲示板にバジェットトラベラー さんが次ぎのように書かれてます(抜粋)
プドラヤからは直通KURNIA BISTARI社のバスまたはKLからTAPAHまで移動し、Regal Transport社のバスでTAPAHから2時間半でTANAH RATAに到着します。KL〜TAPAHは数社が運行していますが直通とTAPAHからは両社のみです。他に直通バスはPENANG(IPOH経由)発1日3便があります。新しい道路が暫定開通した事もあり新路線が運行されているかもしれませんが、その節はご容赦ください。
TANAH RATAからBurinchang、Kp.Raja(Equatrial Hotel方面)のRegalバスは夕方までの運行なので、それ以降はTaxi利用になります。
大きな荷物を持参する場合はTAPAH〜TANAH RATA間のRegalバスは荷物置場が無いので出来る限り直通バスのご利用をお勧めします。

キャメロンハイランド概観

キャメロンハイランドは低いほうからRignlet、Tanah Rata、Brinchang (Berincang)の町からなっており、Ringletが麓町となり、野菜栽培の中心地にもなります。そこを過ぎてさらに13Km数十分上るとキャメロンハイランドの中心町Tanah Rataに到着、高速道路の降り口から約60km、1時間半ほどかかります。大きくはないがにぎやかな町で、たくさんのエコノミーホテルと安宿が軒を並べています。

町ですので銀行も小さな商店街もあり、飲食施設には不自由しません。バス会社のデポ兼乗り場もあります。

Tanah Rataからさらに数キロほど登ったところにあるのが、Brinchangです。こじんまりとしたホテル町といってもいいほどホテルの多い地区で、町自体が丘陵になっています。尚Brinchangの手前には18ホールのゴルフ場もあります。

高原の町外れにはいくつかの野菜市場、販売所があり、野菜や果物が並んでいます(左の写真)。イチゴもならべてありますが日本の大きなイチゴに比べるといささか貧弱ですね。ただ大規模な販売所を期待するとちょっとがかりする大きさです。
その他花や盆栽も売っています。

数あるホテル、リゾート

ホテルは有名なStrawberry Park Hotel, Equatorial Hill Resort をはじめとして選択にはこまりません。ただこういう高級なリゾートは車がないと到着できない丘の一角にあるので、町からタクシーでいくしかありません。

尚英国田舎のコッテジを模った1937年建築の宿兼レストランである Ye Olde Smokehouse(The Smokehouse Hotel) はゴルフ場からほど近い一角にあります。さすが内部のデコレーションと庭の雰囲気は旅行者をひきつける魅力に満ちていますね。全室スイートで13室しかないこのホテルの料金は最低でもRM400はします。右の写真はその正面写真。

安宿もTanah RatahとBrinchangにいくつかあります。

Boh Teaプランテーション見学

キャメロンハイランドの訪れ所やアクティビティーは数々ありますが、その中でお勧めのひとつにBoh Teaプランテーションがあります。RingletからTanah Rataにいたる中間地点から枝分かれた山道を15分ぐらい走ると、この農園の中心地につきます。広大な紅茶畑に囲まれた丘陵の一角に紅茶工場と紅茶喫茶Ummphがあるのです、あたり一面は紅茶畑でその大規模さに驚きます。
そこまで行くバスはありませんので、自家用車かタクシーチャーター又は旅行代理店のツアーに参加するしかありません。

  

Boh Tea農園の斜面は一面の茶畑     茶畑を近くで見た写真     右端の写真だけはBahrat茶農園です

キャメロンハイランドで一番高い山Gunung Brinchangで2032mあります。イチゴ農園、滝めぐり、高原のトレッキングなどをツアー会社が催行していますから、泊まったホテルや町の旅行代理店に尋ねてください。


ひとこと

以上はこのハリラヤ祝日に友人とその車でキャメロンハイランドへ行ったときの経験を基にしたものです。なにせクアラルンプールから往復500Kmのキャメロンハイランドを日帰りしましたので、現地で十分な滞在時間を取ることは当然無理であり調査もできませんでした、筆者は6年ほど前にバスで訪れて以来でしたが、その当時の記憶はもう当てになりません。従ってこの項は大変不十分であり未完としておきます。またいつか訪れる機会があれば情報を追加していきます。

Mardi AgroTechnology Park
2002年にオープン、TanahRataにあり、毎日オープン。05-4911255

2000年1月15日掲載