TEH TARIK コンテストの光景


Teh Tarik と綴るテータリはマレーシアの国民的飲み物です。テータリッに関しては上のメニューにある 「テータリッの紹介」 をまずご覧ください。

でこのテータリッをタイトルとした全国的コンテストがあるのです。ただしその味を競うのでなく、Tarik方法つまり引き方を競うのです。テータリッコンテストは、紅茶メーカーが行なうものと練乳メーカーが行なうものの2種類ありまして、どちらもショッピングセンターなどで行なう公開コンテスト形式です。練乳メーカーの方のコンテストはテレビ放映もされるのです。下右の写真のカップを両手にそれぞれ持って、Tarikするのです。



さてその練乳メーカーF& N主催で公営テレビ局RTM後援の今年のコンテスト(マレーシア語でCabaranといいます)が全国的に20001年1月に全国的に開始されました。コンテスト名は"CABARAN TEH TARIK, F & N 2001"といいい(上左の写真)、全国の3分の2ぐらいの州とクアラルンプールでまず予選を開きます。そこから選ばれた個人とグループは2月3月に行なわれるRTM局のスタジオでの2次予選に出演できます。この2次予選の模様は録画されて、RTM局で放送されます。そして4月15日にクアラルンプールのテレビスタジオで生放送のもと決勝戦を行なう、というスケジュールとなっています。このコンテストは今年で3回目だそうです。

予選の日程(一部は省略しました)
1月9日 ペナン州;Megamall Penang、マラッカ: Jaya Jasco  1月11日 スレンバン:Seremban Parade  1月17日 コタバル:Billion Shopping Centre、クアラルンプール:RTM Angkasapuri   1月28日 クチン:RTM, コタキナバル:Wawasan Plazaなど いずれも10時から17時まで
あらかじめ新聞などで予選の日時が広告されていたので、コンテストに参加する人は、その場で申し込み書に記入して舞台に立てばいいとのことです。

競技種目?は個人戦とグループ戦の2種類で、参加資格は18才以上のマレーシア人、尚グループの場合2人から4人までで構成します。競技時間は個人が3分間、グループ戦が4分間です。魅力的なのは優勝賞金で、個人にはRM1万、グループにはRM1万2千提供されるのです。さらに決勝戦はテレビで生中継されることも特典と考えてもいいでしょう。

スレンバン(KLからバスで1時間)会場の様子



筆者はその予選の一つ、ヌグリスンビラン州の州都のショッピングセンターSeremban Paradeで行なわれた者を見学に行きました、クアラルンプールでの予選は人が多いだろうから、スレンバンなら観客はそんなに多くはないだろうとの見当をつけたのです。それがあたり、写真が撮り易かったのがよかったですが、コンテスト者がそれほど多くなかったのはちょっとがっかりした点です。

上の3枚写真は、グループ参加者が、その演技の最後の方に試みたものです。カップ内のテTehを他人のカップ内に注いでいますね。通常グループだとこういうスタイルを混ぜるようです。尚これは個人であれ、グループであれ、参加者が演技を披露する時は、必ず決まった伴奏音楽がかかります。



この女性参加者、あまり上手くないのは見ていてもわかりましたが、そんなことはいいでしょう、楽しんで参加すればいいのです。上左の写真は単に注いでいるだけですな、上右の写真は高く上げた片方の手からもう一つのカップに注ぐ基本的な動作ですね。もしこれをはずしては、テータリッ競技者とはいえなくなりますね。



上2枚の写真は、個人競技者のそれぞれの演技場面からです。こういう動作を伴奏音楽に載せて、うまくやるのがみせどころでしょう。この会場はショッピングセンターの地上階に舞台を設け、その前にイスを配してありました。F&N社の社員らしきが、審査員としてテーブルに座って採点していました。上右の写真は、会場すぐ横にあるマクドナルドの店に集うマレー女子中学生です(白いスカーフ、上着と超ロング青スカート姿は全国共通のマレー女子中学生の制服です)。彼女らは全くこの会場に興味を示しませんでした。そういう人もまたいます。

ここから下の写真のグループは、昨年2000年のテータリッ コンテストの入賞グループだそうで、コンテストに花をそえる目的?としてのデモ演技です。



身体をひねった状態で、身体の後ろでタリッする技術を示します(上右の写真)。



頭に載せたカップから注ぎます(上左の写真)、また胸の上にカップを置いてそれに注いでいますね(上右の写真)。
確かにまとまっったタリッ姿で、伴奏の音楽によく合っているように感じました。いずれにしろグループ演技は大体このように肩車のコースを入れるようです(下の2枚の写真)。下右の写真は、提供メーカーの立て旗です。



これがテータリ競技会の模様です。筆者はテレビでコンテスト模様を見たことはありますが、現場の模様を観戦?したのは初めてでした。マレーシアらしいイベントで、旅行者にもアピールすると思いますね。

2001年1月14日掲載