Kopi と Teh の種類と名称


Kopi と Teh はマレーシアの大衆飲み物の代表と言えます。 冷房のない大衆食堂や茶店、屋外式フードコート、冷房付の屋内式フードコート、街頭の露店・屋台では、マレー系、華人系、インド人系の違いはあれど、Kopi と Tehは必ずメニューに入っている。 Kopi はコーフィーではなく”コピ”であり、Teh はティーではなく”テー” と呼びます。 高級なレストランで飲む Coffee と Tea とは違うのです。

そこで Kopi と Teh の種類と名称・呼称について説明しておきます。名称には華語名も付記します。
残念ながらこのホームページ作成プログラムはかなり古いので、Unicode が指定できません。そのため華語名での中国漢字が表示できない、例えば下記の  口加 口非 は2字からなる、つまり ” 口加”で1字、 ”口非”で1字です。 ?(絲)の?は本来は簡体字ですが、表示できない。 "女乃" で1字です。烏も本来は簡体字を表示したいところですが、unicode 選択ができないためこの漢字で表記しています。

KOPI編

Kopi  口加 口非 : コピにコンデンスミルク(練乳)を加えたもの、コンデンスミルクが既に大甘なのでこれ以外には何も加えない。
Kopi-O  口加 口非?(烏): コピに砂糖を加えたもので、ミルク類は全く入れない。?(烏)とはカラスの意、つまり Kopi-O の色も示唆している。
Kopi-C 口加 口非 ?(絲): コピに濃縮ミルクを加えたもの。通常の濃縮ミルク缶は既に糖分が含入しているためやや甘い。 ?(絲)は "si" という発音つまり C に似ている。 

Kopi Ais 口加 口非冰: 上記の各コピに氷を加えたもので、例えば Kopi-C Ais のようになる。少なからずの華人は、Kopi Ping(冰の発音)のように呼ぶ。例 Kopi-O Ping。決してカーフェーウーピン のようには言わない。

Kopi kosong: コピだけで砂糖もミルクも何も入れない。KL だと普通は、あえて Kopi-O kosong と言わなくても、Kopi kosong で通じる店が少なくないはずです。これは地域によって違いがあると思われ、Kopi-O kosong と言わないと誤解される地方もあるでしょう。

Kopi susu: ミルク入りコピつまり Kopi のこと。半島部ではこの呼称は一般的ではなく、Kopi といえば Kopi  susu の意味となる。しかし経験上、サバ州とサラワク州へ行くとこの Kopi susu 呼称の方が一般的のようです。KL でKopi susu という呼称はまれです。

TEH編

Teh は全て Kopi の規則と同じであり、Teh-O は砂糖入りでミルク(牛女乃)なしです。一般的に Teh kosong が何も入れないテーになる所も少なくないが、地域差があり、Teh-O kosong という人もいます。
なお華人は、漢字で茶?(烏) と書かれていても、テーオーのように呼ぶ。

注釈:
上記の定義から外れることも、広いマレーシアですから起こるでしょう。例えば:
Kopi-O を注文した店に、砂糖が置いてなく替わりに甘いミルクを入れることもあるかもしれません。マレー店、インド店ではこの例は起こりそうですが、華人の店ではありえないはずです。
いずれにしろ本来の Kopi-O ではない。スーパーには袋入りの Kopi- O が種類多く並んでおり、いずれもミルク抜きで砂糖入りです。

タレッに関して

Teh tarik はマレーシア大衆飲料の雄と言えるぐらいよく知られていますね。 このページ上方の目次に載っている 【TEH TARIK テータレッの紹介】 をご覧ください。
tarik を華語で表記すると 拉 となるので、 拉茶 となる。 −O、−C のタイプを tarik にすることはしません。
Kopi tarik は Teh tarik ほど一般的ではないが、注文すればもちろん作ってくれる。 

2013年4月後半掲載