飲食に関する読者からの投稿 −クアラルンプール在住Toshiさんから−


マレーシア田螺の食べ方 投稿者:Toshi 投稿日:2000/04/07(Fri) 22:43:43


マレーシアでは、田螺はマレー人、華人に共通な食材です、スーパーマーケットなどで沢山売っています。
もっとも、ジャスコやTMCで売っているのはあまり見かけませんが、私の良く行くスーパーでは、いつも売っています、ただ、実際に田螺のマレー料理は食べたことは有りませんが、そのスーパーはノンハラルコーナーが全く無く、たぶん8割から9割のお客がマレー人というところですから、マレー人が田螺を華って食べているのは間違いないと思います。
私が食べたのは、中華料理だと思います、はっきりしないのは、海鮮料理と看板が出てたのですが、やたら広東語の上手いマレー人が注文を取りに来たうえに(一緒に言った華人が、驚いていたくらい)、マレー人の家族も食べに来ていたので、ニョニャ料理かもしれません。
この田螺、海の産でも淡水産でもないマングローブ産だそうです、華人の間でも好き嫌いがあるようです(田螺に対する好き嫌いは日本人でも同じですが)。
日本の田螺に比べると、かなり細長く先っちょを切り落として売っています。
私の食べた料理は、この田螺を貝殻ごとスパイシーなソースで合えたものです。

どうやって食べるかというと、お肉を吸い出すのです、そのために先っちょが切り落とされているわけです。
吸い出すのには、少しコツがあります、正しい食べ方は切り落とした後の穴を指でふさいで、反対側から吸い、中が減圧されたところで、指を離して一挙に吸い出すと言うものらしいです(これを教えてくれたのは日本人の方なので、どこまで正しいか分かりません)。
この方法ですと、指にソースがベタベタついて気持ちが悪いので、私が考案した方法は、まず、切り落とした方から吸い出します、すぼんだ方に吸い出しますから、当然、お肉は出てきませんが、穴を塞いでしまいます、この時、貝の周りについたソースを味わいます、次に反対側から吸い出します、貝のお肉自身が指で塞いだのと同じ効果を出します、出てきたお肉に、さきほどのソースを口の中でまぶして美味しく味わえます、お肉には、魚の鱗のような薄い蓋がついています、いちいち吐き出していると大変なので、舌の先で上顎の裏側に貼り付けておいて、後でまとめて吐き出します。

我ながら、結構器用な食べ方をしていると思います、この貝は現地ではバリトンと呼んでいますが(2枚貝はララだそうです)、口をすぼめてチューと息を吸い込んで見せれば通じます、もっともKL近郊では、ポートクランには結構店があるようですが、クランでは、時によって有ったり無かったりだそうです、そういう店には田螺を買って持っていけば料理してくれるそうです、KLでは、LOT10とKLプラザの間を、インビに向かう細い道の途中にある(知らない人には見つけにくい道ですが)、ホーカーに有ります、またマラッカではひじょうにポピュラーだそうです。

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Intraasia > 貝でも巻貝類のことを華語で田螺Tienlou と呼ぶようで、市場で見たことがありますが、普通の屋台街ではまず見ません、きっと地域差があると思いますね。うまそうですね、もう何年も食べてないからどこかで見かけたら試してみたいですね。二枚貝のほうは蛤haと書くようですね、lala とマレーシア語で呼ぶ種類は華語だと恐らく当て字である口編に拉と書いて重ねてますね。このlalaはマレー屋台などでよくみかけますね。何でもKuala Kedahが採取で有名だそうです。 (2000/04/08(Sat) 22:20:14)
れべ > クチンでは、これは一般的に「チュチュ」と呼ばれています。食べるときに「チュチュ」って吸うから。ちなみに食べかたですが、Toshiさんの方が正しいのです。最初はちょっと抵抗ありましたが、慣れるとなかなか美味しいですね。 (2000/04/09(Sun) 21:59:01)



インドカレーの食べ方 投稿者:Toshi 投稿日:2000/04/19(Wed) 20:07:58


最初にお断りしますが、ここに書いてある、カレーの食べ方は、二人のインド人の先生に教わったもので、この二人が、全インドを代表しているわけでは無いと思います、特に最初に教わった先生は、今から考えるとかなり「けったいなインド人」だったようですから、あくまでも、こういう食べ方があると言う一つの例と考えてください。

カレーが食べられる店は、通常の飯屋とカレー屋があります、飯屋の方は華人やマレー人のそれと同じで、皿にご飯を注いでもらって、その上におかずを乗っけていくスタイルです、お勘定はマレー式に食べ終わってから、何を食べたか自己申告するところが多いようです(PJで華人式に食べる前に払うところがありました、都会の方は事前払いかもしれません)。

カレー屋の方は、席が決まるとバナナの葉っぱをテーブルに引いてくれます。
最初に手を洗います、たいていの人は、両手をこすり合わせますが、右手だけで洗う人もいます、こちらが正しい洗い方のようです、マレーの手洗いセットは、やかんと水を受ける深いお盆ですが、左手でやかんから水を注いで、右手を洗うと言うものです、日本でも神社の手洗い場は、柄杓を使って片手ずつ洗いますが、あれと同じスタイルです、罰当たりなToshiは、あまり参拝しないのでそんな器用な洗い方は出来ませんが。

次に、ご飯の種類を聞かれます、通常のご飯とサフランライスがあります、通常のご飯は「ナシプテ」と言います、サフランライスは注文したことが無いので知りません。

これと前後して、野菜の漬物のようなもの(3種類くらい)と、煎餅のような物がきます、またこの時に、おかずを注文します、おかずとしては、フライドチキン、イカフライ、魚フライ、マトンフライ、海老カレー、マトンカレー等有ります、店の一角においてあるところが多いので、見に行って注文します。
飲み物も注文します、Teh Tarikを注文するのが無難でしょう、かえるの卵みたいなものの入った、甘ったるい飲み物を置いている店もあります。

いよいよ、カレーをかけてもらいます、どこもブリキの缶から、カレーをかけてくれます、通常、魚(イカン)、鳥(アヤム)、野菜(ダウ)の3種類があります、辛さはこの順番です、イカンが通常一番辛いようです。

カレーをかけると、その上に先ほどの野菜を載せて掻きまわします、カレーを握り締めて、ぱっと離してカレーを手のひらで味わうのがインドの通の食べ方だそうです、いよいよ食べるときは、指をそろえて手をスプーンのような形にしてカレーをすくい、中指を使って口の中に押し込みます、これがマレー人ですと、指だけでつまんで食べる、日本の寿司・おにぎりの食べ方に近いのです、つまり箸の原型ですが、インド人の食べ方はスプーンの原型です。

食べ終わりますと、バナナの葉っぱを手前に折りたたみます、向こう側に折りたたみますとおいしくなかったという意味になりますから気をつけましょう。

かれー屋さんの場合は、やはり後払いですが、日本のように伝票をつけてくれるところが多いので、心配はありません。



2000年7月26日掲載