今スーパーや街角ではドリアンが売られています。都市中心部を少し離れると、産地から直送のドリアンを軽トラックに積んだにわか商人が道路端で商売していることでしょう。
このドリアンの季節と同時期に旬になるのがマンゴスティーンです。この果物は東南アジア原産でもちろんマレーシアでも栽培されており、マレーシア語名を Manggis といいます。
サイズはゴルフボールより大きくテニスボールより小さく、色はちょっと描写しずらいのですが黒っぽい赤紫のようです。房は緑系の色をしています。(写真の色は少し色具合がずれています)
1個がけっこう重みがあり、値段は普通100gいくらで売られています。筆者が購入した時は100g当りRM0.6 でした。マレーシアの果実値段としてはちょっと高い類に入りますね。
皮が厚く硬いので、いささか剥きにくいのですが、その上下をひねりながらこじ開けると中に白っぽい果実が現れます。この果実もみかんのように4,5の部分に別れてますが、一つ一つが分離しやすいことはありません。果実は水分が多く、ちょっと舌をさす酸味が甘さとあいまって大変な美味です。(写真はきれいに開けられなかった見本でもあります)
ドリアンを”heating”の果物と呼び、このマンゴスティーンを"cooling" の果物と対比させ、ドリアンを食べた後味わうといいそうです。もちろんそれだけ食べても充分おいしいのです。ですから果物の女王とも呼ばれています。
マンゴスティーンは栽培しにくい果物だそうで、また輸送中にも傷ついてしまうのです。うまく熟してないと皮をこじ開ける時うまく上下に分かれません。なかなかこれを見分けるのがむつかしいのだ。
付け加えておきますと、このマンゴスティーンの皮部分が下痢にきく民間薬にもなるそうです。