東南アジア原産の植物のため、マレーシア語でもDurian、タイ語でも同じような発音のトゥリアーンです、言わずと知れた果物の王様ですね。ドリアン好きは世に5万といますから、その方たちのドリアン話はつきません。筆者のような特に好きでもない嫌いでもない、あれば多少は食べようかなどという者が語るのはいささか不向きですが、果物項目の一つとしてここに加えておきます。
ホテル内持ちこみが禁止されるほどその強烈な匂いと味で、東南アジア以外の人の中には嫌いな人も多いようですが、食べ慣れればそれほど強烈でなくなってきます。ドリアンは木から落ちてから長い時間置くと味が落ちますからなるべく早く食べた方がいいといわれています。どういうドリアンがおいしいか外から見分け、匂い分け、振り分けできますが、筆者には無理なのでそれは通におまかせします。
ドリアンの形とサイズはアメリカンフットボールぐらいで、重いのです。外皮のとげがすごく固く鋭く、足の上に落としたら確実に怪我をします。中をなたのような物でこじ開けると、5つほどの部屋になっています。1つの部屋に2,3個の果実が納まっており、この色はクリーム色から薄い黄色と言うのが普通です。この果実は全く水分気がないですが、そこが美味なのでしょう。尚種はそのままでは食べられませんし、食べません。茹でれば種も食すことができるそうです。
季節になると採れる田舎だけでなく、都会の道端にもドリアン売りが小屋やテーブルを置いて販売しています。持ちかえる人、そこでさっそく開けてもらい(下中の写真)食べる人に分れます。その場で食べるのがいかにも東南アジアらしいところですね。ドリアンと酒をいっしょに飲食していけないと言われていますが、どうしてだめなのか筆者は知りません。もっともそうする気もありませんが。