最近クアラルンプールの街で、日本語の文字の入った服を着ている若い女性の姿を見ることが時々あります。この数ヶ月の間に結構増えたようで、人通りの多い街やショッピングセンターを歩いていると、やっぱり日本語ですから目につくのです。以前からブキットビンタン街などの繁華街にある特定ファッションショップでは、日本語文字入りの衣服がわずかに売られていたことは知っていましたが、最近はそういう店だけでなくいろんな場所の若い女性、男性相手のファッション衣料店にも飾られているのです。
筆者は以前からこれを写真に撮りたかったのですが、店で服を買わずに写真だけ撮らせてはくれそうにないし、といって街を歩いてる若い女性に、その姿を撮らせてくださいと頼んでも、相手にしてくれそうにないのであきらめてました。本当は着ている姿が一番いいですけど、Intraasiaは街頭ナンパ写真に慣れていないのだ!しかし今週、筆者の地元のショッピングセンターのファッションショップに、そういう日本語文字入り服が飾られているのを見つけたので、さっそく頼み込んで写真を撮らしてもらったのです。(上はその写真)
日本語文字入りの服はTシャツが一番多いですが、襟付きシャツ、パンツ、それにわずかながらタンクトップもあります。下の2枚の写真はパンツのサイドラインに入った日本語です。なんとも奇妙な意味ですね。この店にはパンツも各種おいてありましたが同じデザインの色違いばかりでした。尚ここに掲げた以外も違ったデザイン、文句の日本語文字シャツがありますよ。
それにしても、服、パンツに付けられたどの文句も ”変な日本語”又はどうしてこんな文句を選んだの?と聞きたくなりますね。店の女の子にその意味を少し説明してあげたのですけど、まあ着ている彼女たちはそんなんことにこだわっているわけではありますまい。
店の女主人に尋ねたところ、こういう衣服は想像した通り 「香港から輸入した物で、今の流行ですよ」とのことでした。マレーシアの華人若者間にはある種の日本流行品への注目がなきにしもあらずですからそのせいなのか、香港ファッションと芸能好きの華人の単なるファッション移入にすぎないのか、そのどちらかは筆者にはわかりません。尚マレー女性が着ている姿を見たこともありますから、華人女性だけのファッションではありません。
このファッションショップはバティック生地のシャツ、ドレス、パンツなどを主に販売している店(下左の写真)で、決して日本ファッション専門店ではありませんが、こういう流行品のシャツ、パンツ類もけっこう置いてありました。尚下の写真のバティックワンピースはいずれもインドネシア製です。マレーシアで売られているバティック衣料にはこういうことがよくありますよ。
99年1月24日掲載