仕立て上がった Baju Kebayaを引き取る


「Baju Kebayaができあがってるそうです。」とコタバルさんから電話がありましたので、彼女のKebaya引き取りについて行きました。12月22日正午、その仕立て屋さんの入居する Medan MARAビルで待ち合わせ、店内に入っていくと、出来上がったKebayaがたくさん掛けられた中に目ざとく自分のBaju Kebayaを見つけたコタバルさんは、「あ、私のだ」 さすが自分で選んだ生地ですから、彼女はよく覚えています。

出来上がったBaju Kebayaをその場で写真にとりましたので、その報告です。
注文してから約3週間かかりましたが、そこはマレーシア多少の時間はかかります。でも仕立てあがったBaju Kebayaをはじめて身につけたコタバルさんのうれしい顔をご覧ください。ついて行っただけの私も満足です。

店の女主人との話しは後回しにして、とにかくBaju Kebayaに着替えてもらいました。注文した刺繍が期待したほど目立たない感じですが(左から2番目)、仕立てはばっちり、「きつくもゆるくもない」とのこと。私も一応いっしょに仕立て屋さんを選んだので、満足のいく仕立て上がりにほっとするとともに「よかったね、うまくできあがっていてて」

クバヤ刺繍 すそ丈 横から見る

よく似合っていますね。スカートの前面はリクエストとおりスリットが入って右前合わせになっていますが、一見してまったくわかりません。もものあたりからの結構深いスリットになっていますが、上着にかくれてしまうこととスカート丈が長いのでほとんど目立ちません。写真ではまったくわかりません。動きやすさの面からいいのかな。

「Baju Kebayaって着てて暑くないの」と聞きましたが、生地が絹であることもあり、涼しくて気持ちよいとのこと、やはりこういう衣装は実際に着てみないと、そういうことはわからないでしょうね。側面からみたBaju Kebayaは右端の写真のようになります。読者の方にも全体の形がよくおわかりのことと思います。

Seledangするだん 店の女主人からSeledangをプレゼントされて、彼女は「Terimah Kasih ありがとう」、コタバルさんはこの間あまった生地でTudungを作って欲しいと言ってましたぐらいでしたから、このSeledangは彼女にとっておもいがけない贈りものになりました。

マレー女性の頭髪を隠すスカーフにはTudung(クバヤを仕立てるのページを参照)がありますが、こちらのSeledangも時々見かけます。マレー女性の正式衣装にも使えます。男の目から見ればこちらの方がオシャレに見える一種のスカーフです。

こちらもさっそく写真撮影することにし、コタバルさんは慣れた手つきでSeledangを頭部に巻き付けます。前髪をちょっと見せるスタイルです。右側の写真でコタバルさんの肩から下がっているのが、Seledangの全形です。これを頭から首に巻きつけるとこうなるのです。はい、日系マレー女性のできあがりです。

Baju Kurungおまけの右の写真はコタバルさんが持参した彼女のBaju Kurungです。このBaju Kurungはマレー女性の友人からもらったとのこと。着くらべの意味からこちらも写真にとりました。

さてコタバルさんが自分の服に着替えている間に店の女主人の聞いてみました。「ハリラヤ前ですから忙しいでしょう?」 「そう、でも今年はちょっと落ちます。」「普通マレー女性は何着くらい仕立てるのですか?」 「数着、中には5着の人もいますよ。」

マレー女性はBaju Kurung とBaju Kebayaではどちらを多くしたてるのかなと思っていたのでこれを尋ねたら、やっぱりBaju Kurungの方が多いとのことでした。「2,3日のスピード仕立てもできますか?」 「刺繍がなければできます」とのことでした。でもハリラヤ前であるこの時期みたいに混んでいる時は無理でしょうね。なおコタバルさんはこの新着したBaju Kebayaを 「1月のハリラヤプアサ祝日に着ますよ。」とニコニコしながら言っておりました。

コタバルさんが話に入って彼女たちはBaju 談義。店においてあるファッション雑誌をぺらぺらめくって眺めると、ちょっと斬新なデザインの Baju Kebayaも載っています。このあたりやっぱり女性の衣装ですね。さて仕立て上がりのBaju kebayaの入ったせの袋を持て、我々は店を後にしました。こうしてBaju Kebaya仕立てはめでたしめでたしとなったのです。

98年12月25日掲載