・「2007年 マレーシア観光年」 にマレーシアを訪問する 99の理由
・古くからの華人地区の屋台センターに毎夜出没する中国女性 ・マレーシアの新聞界事情を数字から詳しく見てみる
・マレーシアのいろんな事柄と雑学に知識を増やそう、その8 ・この2年ちょっとの間、大災害と大事故が続発するインドネシア
・中医学を取り巻く状況に多少の変化が起っているそうです ・コーヒー(Coffee) でなく コピ(Kopi) を味わいませんか
1ヶ月近くマレーシアを留守にしましたので、掲載本数が少なくなっています。
今年2007年は マレーシア語の正式名で ”Tahun Melawat Malaysia 2007” と称して、国をあげて内外の旅行者に観光国としてのマレーシアを売り込もうという年です。今年1間年でマレーシアを訪問する外国人旅行者の入国者数 2010万人を達成したいと、公に宣言されています。ところで、” Tahun Melawat ” の意味は、観光年とも旅行年とも訪問年とも訳せます。ただ日本語では一般に「観光年」と称されているそうなので、当サイトもそれに従がって 「2007年 マレーシア観光年」 としておきます。
マレーシア旅行を皆さんに多いに勧め且つ旅行者を応援する当サイトとしては、今年は願ってもない年ということになります。そこでこの年頭のコラムでは「マレーシア観光年」 を祝い、協賛する意味合いから、タイトルに掲げたように内容にしました。
1990年の観光年 | 1994年の観光年 | 2007年の観光年 |
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訪問者数 | 89年 | 484万人 | 93年 | 650万人 | 06年 | 推定 1650万人 |
90年 | 744万人 | 94年 | 719万人 | 07年 | 期待 2010万人 | |
対前年伸び率 | 53% | 11% |
尚次ぎのことだけははっきりさせておきます。つまり、「マレーシアが独立して50周年を記念して」 という世の歌い文句は歴史的事実に反しますので、当サイトはそういう文句には従がいません。1957年8月にマレーシアという国は誕生していません、なぜならサバ州とサラワク州とシンガポールが参加したことによって、現在のマレーシア国が成立したのは1963年9月だからです。 「2007年は、マレーシアの前身であるマラヤ連邦が1957年に英国から独立して50周年の年である」
それではマレーシアを訪問する、訪問をお勧める99の理由をあげていきます。小見出しは分類上のためであり、理由には便宜上番号をつけましたが、理由の大小または優先順位を示すものではありません。
第 1の理由:青い海と白い砂浜の海岸がたくさんあります
マレーシアが熱心に売り込んでいるランカウイ島はその青い海と白い砂浜が楽しめる所の一つですね。他にもたくさん、たくさんあります。東海岸州の沿岸を走行すれば、はっとするきれいな海岸を目にしますよ。未開発の海岸なら、サラワク州、サバ州州へ行けばもっとたくさんあるはずです。
第 2の理由:島や海辺で安価な滞在が手軽に楽しめます
部屋代 RM 100以下のホテル、宿は、ほとんどのリゾート島や行楽用海辺にたくさんありますから、ご自分にあった予算で選択できます。
第 3の理由:島、海辺で高級リゾート滞在を満喫する
青い海と白い砂浜の海岸があれば、豪華なリゾートが建つことは不思議ではありません。余裕のある方は充分にリゾート生活を満喫しましょう。
第 4の理由:ランカウイ、パンコール島、トレンガヌ州海岸などごく限られた場所にある、超豪華リゾートでこの上ない贅沢な休日を過ごせます
1泊何万円もする有名なDatai, Tanjung Jara といった超豪華なリゾートで過ごせば、気分は上流階層の仲間入り、優雅に贅沢に、俗世界を忘れてください。
第 5の理由:保護動物であるウミガメの産卵を観察する
半島部ではトレンガン州の特定の海岸、マラッカ州の特定の海岸、サバ州のウミガメの島、などでは、運が良ければウミガメの産卵を見ることができます。見られなくてもウミガメの保護に賛同しましょう。
第 6の理由:熱帯ジャングルの雰囲気を体験できます
マレーシアは熱帯の国ですから、ジャングルが半島部にもボルネオ島部でも大きな面積を占めています。半島部のタマンヌガラが最も有名ですが、それ以外にも熱帯ジャンジャングルを味わえる国立公園はいくつもあります。サラワク州は文字通り熱帯雨林の宝庫ですね。
第 7の理由:野生動物観察ツアー、ジャングル訪問ツアーに参加できます
そういった熱帯ジャングルの中奥深く入って、動物を観察し自然を味わうツアーがいくつかの地方で催行されています。例えば、サバ州のKinabatangan 森林、Danum渓谷といった保護地域にあるロッジに泊まって、野生動物観察ツアーに参加する形が知られています。タマンヌガラの5泊トレッキングツアーというようなハードなツアーもあります。
第 8の理由:手軽にエコツアーを体験したい
本格的なジャングルツアーはちょっと、という方にも手軽に参加できるエコツアーもいくつか催行されています。例えば、ランカウイでのマングローブリバークルーズツアー、Endau Rompin国立公園訪問ツアーなどです。
第 9の理由:ホタル観賞をしたい
多くの観光人が訪れる、スランゴール州のKuala Selangor 村でのホタル観賞が有名ですね。そこ以外にも、トレンガンヌ州の南部の村など数カ所でホタル観賞ツアーが催行されています。
第 10の理由:動物園の象ではない象に触ったり背に乗ってみたい
パハン州のKuala Gandah にある野生象保護センターが唯一の施設です。いくつかの旅行代理店が日帰りツアーを催行しています。
第 11の理由:自然な姿のオランウータンを見たい
サバ州 Sepilok とサラワク州 Semengoh にある、野生動物(オランウータン)リハビリセンターを訪れて下さい。もちろん両方とも個人で訪問できますよ。Semengoh はクチンから20Kmほどですから、行きやすいと言えます。
第 12の理由:バードウオッチングしたい
フレーザーヒルがバードウオッチングの場所としてはよく知られ且つツーリズムマレーシアも宣伝しています。ただいうまでもなく自然の豊かな場所なら大抵の場所でバードウオッチングできることでしょう。自然に恵まれたマレーシア、冬場に日本など北方からやってくる渡り鳥を含めて、バードウトッチャーには選択に困るほど多くの場があることでしょう。
第 13の理由:内陸部にある大きな湖を訪れたい
人造湖として最大のTasik Kenyir、ペラ州北部のTasik Temengor、パハン州のTasik Chini など自然に恵まれた湖があります。
第 14の理由:大きな洞窟を訪問したい
世界最大級の Mulu洞窟にかなう洞窟は他にありません。洞窟と名がつけば、サラワク州の奥地にある Mulu洞窟に尽きます。
第 15の理由:巨大花ラフレッシアを見たい
ラフレッシアを見学するといえば、サバ州のタンブナンにあるよく知られたラフレッシアセンターでしょう。半島部でもラフレッシアは生えています。キャメロンハイランド、ペラ州北部、パハン州でもラフレッシアは咲くのです、ただし見学には専門ガイドが必要です。
第 16の理由:博物館巡りをしたい
ペナン、マラッカ、クアラルンプール、コタバル、クアラトレンガヌといった各州都には比較的手軽に訪れることのできる博物館が複数あります。都市部から離れた町に、昔のスルタン宮のような博物館もありますが、こちらは訪問するのに多少骨がおれます。素朴な博物館から時の支配者を顕示した博物館まで、いろんな博物館が全国に散らばっていますので、博物館巡りは知的好奇心を満たすことでしょう。
第 17の理由:モスクを見学をしたい
クアラルンプールの国立モスク、シャーラムのブルーモスクなど、いくつかの有名なモスクは観光客の訪問時間を設けています。観光客を全く想定していない地方のモスクでもそのモスク内に入れますが、入る前に必ず許可を受けてからにしましょう。男性も女性も服装規定に従がう必要があります。
第 18の理由:豪華なクルーズに参加したい
マレーシア資本のクルーズ会社 Star Cruises のクルーズ船がポートクラン、ペナン、マラッカなどに就航しています。ただし季節によって就航場所を変えますし、1年の中で就航していない時期もありますので、あらかじめスケジュールを確認してください。
第 19の理由:子供を大きな遊園施設に連れて行きたい
クアラルンプール郊外なら、大きなテーマパークがある Sunway Lagoon、ペナンから日帰りできる距離にある、Bukit Merahのテーマパーク兼リゾート、マラッカ州にも A Fomosa というテーマパークがあります。
第 20の理由:サラワク州でロングハウスを訪ねる
多くの先住民族から構成されるサラワク州は典型的な多民族の州で、一つの民族が州人口の過半数を占めることはありません。そんなサラワク州観光の売り物は、先住民族の住居である、ロングハウスを訪ねるツアーです。地元のどんなツアー会社でも斡旋してくれるでしょう。
第 21の理由:田舎に滞在してみたい
ホームステイプログラムが設けてあり、半島部各地が主体ですが、サバ州サラワク州でもあります。ただ一般に、単独旅行者の場合はいうまでもなく、2人程度の小人数の場合は参加するのがなかなか難しい場合が多いです(不可能と言うことではない、ホームステイ先にもよります)。その理由は、一般に旅行業者にホームステイの斡旋をしてもらうことになるため、1人2人だとその送迎などの費用が高くつくからです。理屈的にはホームステイ先に個人で連絡して独力で訪問できますが、コミュニケーション面の難しさと場所が公共交通不便な地にあることから、旅行者が業者の斡旋なくホームステイするのは難しい。
第 22の理由:ゴルファーなら知ってるはずのマレーシアでのゴルフ
マレーシアはゴルファーにはすでにお馴染みの国の一つではないでしょうか。全国に100を超えるゴルフ場がありますから、選択は充分にありますよね、当サイトでも、「スポーツと趣味編」のページでゴルフ場リストを載せています。比較的安い費用で1年中いつでもゴルフが楽しめるマレーシアへゴルファーツアーに出かけましょう。
第 23の理由:離島でダイビングを楽しむ
サバ州にある有名なシパダン島、ラヤンラヤン島は、すでに日本人ダイバーにお馴染みでしょう。もちろん半島部の離島である、プルフンティアン島、レダン島、ティオマン島、などでのダイビングも外国人旅行者に知られていますね。
第 24の理由:ホワイトウオーターラフティングに挑戦したい
山間を流れる急流で楽しむホワイトウオーターラフティングもあります。ペラ州、パハン州、サバ州などでは専門エージェントが定期的にラフティングツアーを催行しています。
第 25の理由:最人気の写真撮影対象 ツインタワーを撮ろう
マレーシアの誇るPetronasツインターは内外の観光客をいつも引きつけています。写真撮影の対象に1番なるのではと思われるのが、このツインタワーです。ツインタワーの2階から上へは観光客は入れませんが、ツインタワーの間に架かったブリッジだけは例外で、1日の訪問者数限定という条件で、一般観光客はブリッジのある階に上がって景色を楽しむことができます。
第 26の理由:KLCCは必須の訪問地です
ツインタワーが建ち、高級なショッピングセンター、最新の展示会場、高級なホテルが立ち並び、周りが広い公園になっているのが、KLCC つまりクアラルンプールシティーセンターです。クアラルンプール訪問者に必須の場所ですね。クアラルンプール訪問してKLCCを訪れなかったらマレーシア人おのぼりさんに笑われますよ。
第 27の理由:KLタワーに上ってクアラルンプール圏を一望する
クアラルンプールで1番高い場所から展望できるのが、KLタワーの展望階です。そのすぐ上の階には回転展望レストランがありますから、昼食しながら、ディナーを味わいながら、高所からのクアラルンプール景色を楽しめます。
第 28の理由:独立広場でマレーシアの前身の誕生を感じよう
マラヤ連邦独立に関わる重要な地の一つであり、その後のマレーシアの国家的イベントが数多く開催される場所が、Merdeka広場です。観光バスが必ず立ち寄るおなじみの場所ですね。
第 29の理由:観光客がほとんど訪れないチョーキット界隈を訪れる
評判は決して良くない、しかし実際はその風評と違って、粗な魅力を持つのが通称チョーキット界隈です。そこでは複数民族の商売人と客層が混じり合い、いつも雑然とした雰囲気を持っています。客層はマレー人とインドネシア人が主体ですが、地元華人客も少なくありません、さらに華人商売人が伝統的に強い地域です。チョーキット市場を始めとしてこの一帯を歩くと、高級ショッピングセンター、観光バスからはまず見えないクアラルンプールのきどらない一面が感じられますよ。
第 30の理由:おしゃれなショッピングセンターを訪ねて、都会のファッションを観察しよう
人気のMidvalley, KLCCSuria, Berjaya Times Square といった高級なショッピングセンターは年中無休、毎日夜10時近くまで営業しています。買い物目的はもちろんですが、若者のファッション潮流、都会女性のファッションセンスを観察できますよ。
第 31の理由:ペナンで歴史を感じよう
19世紀以後、植民地化した英国人だけでなく、インド人もインドネシア人もアラブ人も、さらに日本人もペナン島にやってきて、移住、交易、に関わりました。よってジョージタウンにはそれを感じさせる多くの建物が残っていますね。通り自体が歴史を感じさせます。例えばBeach Street, そこは19世紀の植民地勢力の証でもある外国銀行の建物が当時の形を残しています。
第 32の理由:バタワースとジョージタウンを結ぶフェリーに乗ろう
運賃は1リンギットもしない安さで、わずか15分ほどの乗船ですが、このバタワースとジョージタウン間のフェリー船は乗ってみる価値があります。潮風に吹かれて、ジョージタウンの高層ビルを眺め、ペナン大橋を遠くに見ることができるこの乗船は、自由旅行者だけの特権ですよ。
第 33の理由:ジョージタウンのリトルインディアを訪ねる
フェリーターミナルから歩いていける距離にあるインド人街は決して広い地区ではありませんが、密度の濃い地区です。インド料理を味わい、あれこれとインド産品を探してみませんか。
第 34の理由:ペナンヒルにケーブルカーで登って、ペナン島を一望する
ケーブルカーに乗って急な勾配の坂を登り、着いた丘の頂上にある展望台から眺めるペナン島の展望は、是非一度は経験したい眺めの一つです。
第 35の理由:やはりバトゥフェリンギ海岸に滞在したい
ペナンと言えばバトゥフェリンギ、というように昔から定番旅行パッケージの売り物ですね。高級なホテルが立ち並び、外国人が道路際をぞろぞろ歩くベトゥフェリンギ海岸も、定番好きな旅行者には外せない場所でしょう。
第 36の理由:マラッカのオールドマラッカを訪ねてマレー半島の歴史に触れる
16世紀にから18世紀にかてポルトガル、次いでオランダがマラッカを支配した遺跡と当時の建築物が残る、オールドマラッカ地区は多くの旅行者を引きつけています。西洋遺跡の残る地区の後は、オールドマラッカのババニョナ地区を歩いて、歴史的街並みを観察しましょう。
第 37の理由:サンダカンを散策する
サバ州サンダカンは、かつて英国植民地時代にサバが北ボルネオと呼ばれていた時の首都でした。第2次大戦中に旧日本軍が占領したことでも知られている町です。半島部とはずいぶんと趣の違う、そんな街並みを歩いてみましょう。市場に足を踏み入れてみませんか。サンダカンの街並みを一望し湾を望む丘に上れば、はるか海の向こうはフィリピンです。
第 38の理由:クチンの川岸で憩いのひとときを過ごす
サラワク州の玄関口クチンの町を2つに分けるかのようにとうとうと流れる川の岸は公園になっています。川を航行する食事付きツアーもあります。夜風に吹かれて川岸を眺めるもよし、川岸のレストランでサラワク料理を食べながら、クチンの夜を楽しみましょう。
第 39の理由:西海岸との違いを感じるコタバルを訪れる
東海岸のこれぞマレー州といえるのが、クランタン州です。その州都コタバルはいろんな意味でユニークな性格を持っています。西海岸の都市とは一味も二味も違うこの町を訪れてその違いに肌で感じてみましょう。
第 40の理由:人造都市プトゥラジャヤを見学する
マレーシアの新行政首都という名を持つ、人工都市プトゥラジャヤ を訪れて、ゼロから作り上げた人造都市の魅力を感じてください。お城のような首相官邸、湖畔に建つ大モスク、ゆったりとした街並み、広大な農業公園などなど、全てこの10年以内に建設されたものばかりです。プトゥラジャヤの真中にある人造湖を走行するクルーズもありますよ。
第 41の理由:AirAsia で格安に国内各地へ飛ぶ
格安航空 AirAsiaの本拠地はいうまでもなくクアラルンプールです。そのLCCターミナル発着の格安便をインターネットで上手に事前購買すれば、わずか数十リンギットで国内各地に飛べます。購買の手引きその他詳しいことは当サイトの 「格安航空会社AirAsia と Internet購買」 ページをご覧ください。
第 42の理由:マレー鉄道(マラヤ鉄道)を利用してゆったりと寝て移動しましょう
クアラルンプールからバタワースまで2等寝台で1人あたり RM 40前後、個室の1等でも1人あたり RM 80という割安な料金です。ベッドに寝転がっていながら到着できる寝台はお勧めです。クアラルンプールからクランタン州へマラヤ鉄道の寝台で14時間ほどかけてのんびり行くのは、鉄道旅ならではのものです。
第 43の理由:半島縦断の形でのんびり走る鈍行列車に乗ろう
移動のために鉄道に乗るのではなく、鉄道を楽しむために列車に乗りたい方にお勧めが、Gemas からクランタン州を突きぬけて走る、マラヤ鉄道鈍行列車です。夜行急行列車にはない、鈍行の風景を楽しんで下さい。
第 44の理由:サバ州立鉄道に乗る
これぞ列車旅といえるのが、サバ州唯一の鉄道、サバ州立鉄道です。一昔前の線路と車両でがたごと走るローカル電車の旅は、サバ州ならではの経験です。尚近年、旅行者用の特別便も加わったそうです。
第 45の理由:ゆったりVIP車両の長距離バスで半島部各地へ出発
この数年長距離バスは各社とも席間隔の広いVIP車両にする車両向上化が進みました。さらに、通路を挟んで 1−2 配置のバスも増えました。もう詰め込まれて旅行する時代は過去のものです。どんなに安い格安航空便を入手しても飛行場への往復費用は結構かかります。その点、市街地のバスターミナルから発着する長距離バスは、費用の安さと本数の多さから都市間移動の主役です。
第 46の理由:ペナン島とランカウイ島を結ぶフェリーに乗る
この区間を多くの人は飛行機で飛んでしまいますが、この2つの島間をフェリーで移動すれば、マラッカ海峡の船旅を楽しめます。料金もずっとお徳です、旅慣れた方はこんなルートを楽しみましょう。
第 47の理由:高架電車とモノレールは手軽な観望手段となります
クアラルンプールには市内中心部と郊外を結ぶ高架電車が2路線運行しています、さらに中心部だけを走るモノレールも運行しています。これら電車は交通の足として利用するだけでなく、クアラルンプール及び郊外の風景をご覧になるには快適で安価にできる手段なのです。高架電車、モノレールに乗って街の風景を眺めましょう。
第 48の理由:マレーシアの大衆料理を味わいましょう
他の東南アジア諸国と同じように、大衆料理こそ、マレーシアにおける食の最大の楽しみですね。マレーシア大衆料理は大衆食堂、屋台、屋内または屋外式の屋台センター、この3種類の飲食店で味わえます。1皿・碗・人前 RM 2からRM 10以下で様々な選択ができます。詳しくは当サイトの、「飲食物・料理・果物の話題」 ページをご覧ください。
第 49の理由:どんな民族の大衆料理でも注文してみよう
大衆料理には大きく分ければ4種類:マレー料理、中華料理、インド料理、タイ風とかカダザンなどその他の民族料理、と民族色豊かにあります。どれを食べるも良し、でも欲張って4種類とも注文してみましょう。「飲食物・料理・果物の話題」ページでは、初心者向けに手取足取り注文法を教授していますよ。
第 50の理由:熱帯果実を食べまくろう
東南アジアこその楽しみ、それが安価で種類豊富な熱帯の果物です。スーパーマーケット、伝統的市場へ行けば簡単に買えます。熱帯果物を種類多く食べてみませんか。
第 51の理由:取りたてのココナツを椰子の木の下で飲む
これは熱帯の国、マレーシアならではの贅沢です。レストランで出されるココナツみたいに冷えていないけど、田舎の風や潮風に吹かれながら、椰子の木の下の日陰で飲むココナツの味は、ホテルの冷房付きレストランで飲むココナツよりぐっと趣ありますよ。
第 52の理由:一味違ったマレー風焼き魚 Ikan Bakar を食べる
焼き魚といっても網の上で焼くのではありません、たっぷりカレー味にし込んだ特定種の魚をバナナの皮に包んで鉄板の上でジュージュー焼きます。その香ばしい臭いと辛さが、これぞマレー風焼き魚の特徴です。魚をイカに変えた Sotong Bakar も美味しいですよ。
第 53の理由:一見焼き鳥風だけど、全く焼き鳥ではないサテを食べる
サテの肉には鶏、牛肉、羊肉など数種あります、これを串に差して炭火で焼く、つけるタレは甘ったるいピーナッツソースです。食べたいだけ串数を注文できますから、大食の方にも小食の方にも向いています。
第 54の理由:マレーシアの国民的飲み物と軽食を知らずしてマレーシアを語れない
大衆食堂、屋台の定番中の定番が テータレと ロティチャナイです。これを食べて飲まなかったら、マレーシアに来たかいがありません。テータレのコーヒー版がコピタレであり、ロティチャナイにはロティトゥルールなどの種類があります。
第 55の理由:コーヒーではなく Kopi を飲もう
Starbuks のような高いカフェで飲むのが西欧スタイルのコーヒーです。Kopi はマレーシア風に焙煎しマレーシア風に煎れます、その呼称は決してCoffee ではありません。華人食堂でも、マレー屋台でも Kopi で通ります。練乳の沈んだ濃いKopi を飲む午後のひととき、これもいかにもマレーシアらしいひとときです。
第 56の理由:マレー大衆料理の定番ナシゴレン、ミーゴレンを食べる
マレー大衆料理店、屋台で注文に迷ったら、定番中の定番たる、炒めたご飯である ナシゴレンか、緬を炒めた ミーゴレンを注文しましょう。店によっては目玉焼きを載せたり、中に入れる具に変化をつけますが、基本的な味はどこでも似ています。インド人大衆料理店、屋台では、インド風のナシゴレン、ミーゴレンをメニューに入れています。
第 57理由:マレー大衆朝食の代表 ナシルマNasi Lumak で朝食する
屋台朝食の代表といえば、このナシルマです。包みをそのまま持ち帰ってよし、屋台のテーブルに広げて、テータレといっしょに食べるもよしです。辛いサンバルが白飯の味を引きたて、わずかな量の干し小魚、きゅうりなどが微妙に調和しています。
第 58の理由:マレー料理なら、クランタン料理を試そう
クランタン州まで行かなくてもクアラルンプールではところどころでクランタン大衆食が食べられます。ナシダガン、ナシクラブnasi kerabu、などなど。その主たる理由は、多くのクランタン州人が首都圏で働きにきている、住んでいるからです。 高級なクランタン料理ならKLCC Suria内のクランタン料理レストランがいいでしょう。
第 59の理由:通の味 ラクサを味わう
マレー料理であるラクサは、各州にそれぞれの味のラクサがあります、例えばサラワク ラクサのようにです。ラクサの中でよく知られたのが、ペナン ラクサでしょう。ペナンの華人屋台で食べるラクサ(アッサムラクサ) はその辛味と酸っぱい味が微妙に調和して、まこと美味です。
第 60の理由:フィッシュヘッドカレーに挑戦する
カレーという名前がついていても甘ったるく、辛さのない日本のカレーと比べて、マレーシアのカレーは掛値なしに辛いです。そんなカレーの代表的料理がフィッシュヘッドカレーです。大きな魚の頭を具の豊富なカレー鍋に入れてぐつぐつ煮た料理です。鍋の真中にこの頭がどんと置かれて出てきます。マレーシアならではのカレー料理でしょう。インド風フィッシュヘッドカレーとそれを華人好みに仕立てた華人レストランのフィッシュヘッドカレーがあります。辛さを覚悟してレストランへ行って下さい。
第 61の理由:華人料理の雄 肉骨茶を是非味わいたい
俗にスランゴール州のクランが発生地と言われている、肉骨茶、パコテーと発音、は他国では味わえない料理です(亜流のシンガポール肉骨茶は論評外)。土鍋で煮た肉骨茶を数人で突っつきながら汗を流して食べる、これぞ肉骨茶の食べ方です。できれば本場クランに足を運びたいものです。
第 62の理由:鶏飯・チキンライス・ナシアヤム と呼び名は様々だがランチの定番を食べよう
多くの華人が鶏飯 (ガイファン)と呼ぶこの大衆飯料理の定番を”チキンライス”と称するのはいささか奇妙な英訳です。ケース内に焼いた鶏が何匹も吊るしてあり、店の主人がそれを薄く切って、皿のご飯に盛ります。注文してすぐできる鶏飯はランチ時の定番です。味と調理法をマレー人向けにしたのが、ナシアヤムです。
第 63の理由:いかにもインドカレーらしさを持つバナナリーフカレーを食べる
冷房ありなしに関わらずインド人レストランで供されます。バナナの皮にご飯を盛り、オカズのカレー料理を自分で選択します。皿に盛って食べるよりもずっとインドカレー料理の雰囲気を味わえますよ。オカズがベジタリアンであればRM4程度で済みます。予算に合わせて、さらに自分の辛さ強さに合わせて、オカズの料理を選びましょう。
第 64の理由:ドリアンを食べずして東南アジアの旅行は完結せず
この独特の臭いと味の果物はまさに東南アジアではの果物でしょう。マレーシアではマレーシア産ドリアンの季節以外には大量のタイドリアンが輸入されて、市場、スーパーに並びます。市内の高級商業地区では無理ですが、商業住宅混在地区ではドリアン季節にドリアン屋台が出て、ドリアンをその場で食べることができます。ホテル持ち込みできない、ドリアンはこうやって戸外で食べるのが最適です。
第 65の理由:マレーシアのビールを是非飲みたい
マレーシアでライセンス生産されている、Carlsburg ビールが当地のNo1ビールです。Tigerビール、Anchorビールもマレーシア、シンガポールで一般的なビールです。ビール注文は必ず銘柄を言って注文しましょう。尚マレーシアには地ウイスキーはありません。
第 66の理由:地酒を味わいたい
半島部に限定します。合法な地酒と言えば、インド人界で人気ある サムス という椰子酒でしょう。インド人だけが飲むのではなく一部の華人も飲んでいます。サムスは要するにどぶろくなので、レストランで供することはありません、労働者相手の大衆的な店だけであり、それもごくごく限られていますから、知り合いのインド人に教えてもらわない限り、自分で見つけるのは無理です。クアラルンプールではBerjaya Times Square の近くにあります。さらに、サムスは郊外のインド人の多く住む町の食品屋でも購買できる場合があるそうです。
第 67の理由:マレー歌謡の世界に触れる
マレーシアの歌謡界の最大勢力はいうまでもなくマレー歌謡です。20年以上前に日本で売り出しを図ったこともあるシーラマジッドはいまでもアルバムを出して人気を保っています。テレビの歌謡番組でご覧になるのが手っ取り早いでしょう、そして例えば、マレー歌謡の歌姫と呼んでもいい Siti Nurhaliza など、有名マレー歌手のDVDを買ってお聞きになりませんか。
第 68の理由:華人歌手も聞いてみよう
マレー歌謡界に比べて規模と勢力はずっと小さくても、この 6, 7年ぐっと伸びてきたマレーシア華人歌謡界です。台湾などで活躍する華人歌手の増加で華人歌手は元気です。地元華語ラジオ局から毎日華人歌手の曲が流れています。ミュージックショップで簡単に華人歌手のDVDが買えますよ。
第 69の理由:マレーシアの人気歌手を見てみたい
コンサートに行くのが1番確実ですが、無料でできる方法があります。人気歌手はイベント会場、ショッピングセンターでの催し、テレビ局の公開番組などに出演するので、そういったイベントや催しにこまめに出かければ必ず目にできます。こういった情報は地元新聞に載っています。
第 70の理由:シネマで映画を見よう
クアラルンプール及び近郊、ペナン、ジョーホールバルには、同時に10種以上の映画を上映しているシネプレックスが何軒もあります。どのシネプレックスもショッピングセンター内にあります。上映されている映画は、常時1番種類が多いハリウッド映画、時に複数種類が公開されるマレー映画、香港映画、加えてほとんど毎週ボリウッド映画が上映されています。韓国映画、日本映画もよく上映されますよ。ゆったりとしたシートで観客席が傾斜式になった配置のため、観賞環境は良です。何よりも早朝割引があるような平日はRM 6から通常のRM 10までという納得のいく料金で観賞できるのがいいです。
第 71の理由:カジノでギャンブルに打ち込みたい
賭け事大好きの方なら、マレーシア唯一の公認カジノがあるゲンティンハイランドへ行って、朝から番まで、晩から朝まで各種カジノ、スロットマシンに打ち込めます。豪華からエコノミーまで複数の大きなホテルが併設され、レストラン街もありますので、宿と飯は全く心配ありません。
第 72の理由:どこであろうと競馬場へ行って馬券を買いたい
ギャンブルなら競馬という方にはほとんど毎週末国内3箇所で開催されている競馬場に足を運びましょう。ペナン、イポー、クアラルンプール郊外の3箇所に競馬場があります。
第 73の理由:酒だ、女だ と金の心配なく遊べる人のために
この種の夜の娯楽場にも事欠きません。豪華なナイトクラブから安っぽい場末のバーまで種類多く数多くあります。当然ながら酒の店が許される地区は決まっていますので、どこにでもあるわけではありませんが、都市部で簡単に見つかります。豪華なナイトクラブなら個室でホステスをはべらして遊べば1人当りRM 1000は超すでしょうし、狭いカウンターと古びたボックスだけのバーでビール飲んでればRM 50もかからないでしょう。日本語でないとだめという方には、社用族でお馴染みの日本人ラウンジが、クアラルンプール圏、ペナンに何軒かあります。
第 74の理由:娯楽ならまずカラオケしたい
アルコール類が例え提供されてもそれが主ではなくソフトドリンクだけでも全く構わない、ヤング向けの人気あるカラオケボックスが都市部にはあります。たいていは有名なビル内で営業しています。カラオケボックスと呼ばれていても、郊外にあって文字通り箱・ボックスが店になっている、といったスタイルの店ではありません。
第 75の理由:パブ、ディスコで夜遊びしたい
クラブやバーには興味ない、カラオケは趣味ではない、遊びはディスコやパブに限るという夜遊び好きな男性と女性にも、マレーシアの都会は充分その期待に答えられます。クアラルンプールの中心街、例えばKLCCの周辺や、ヒップで豊かな中流層の集まる非中心部にある商業地区、例えばBangsar, Damansara など、の飲食街にはこの種のパブとディスコが数あります。煩い音楽を楽しむのもよし、踊り疲れるのもよし、ナンパを期待する・試みるもよし、というのがどこでもこういった娯楽場所の常ですね。
第 76の理由:結婚衣装店で写真を撮りたい
若者人口比の高いマレーシアです、結婚対象層も多いので、都市には必ずこの種の結婚衣装兼写真店の店舗が集まった一画があります。これらの店はいかにも立派な店構えなのが普通です。種類豊富な中から選んだ衣装を借り、店内のスタジオで2人がいろんなポーズをした結婚記念写真を取るのがコースになっています。料金は立派なアルバム作製込みです。結婚披露宴当日、衣装をまた借りるのですが、これはしなくてもアルバム製作だけもできるので、マレーシア訪問の記念を兼ねたカップル写真がたいへんお得な価格で撮れます。結婚する予定なくても、ずっと前に結婚した方でも構いません、要するにどんなカップルでもいいのです。
第 77の理由:マレーシアならではのプリクラを撮ってみたい
こういう希望は多分10代と20代前半ぐらいまでに限定されるでしょうが、ちゃんとできますよ。都市部のショッピングセンターの遊戯コーナーに置いてある場合があります。クアラルンプールなら有名な Sungei Wang Plaza です。プリクラ機械は日本から輸入ですが、マレーシア仕様になっています。一部の地元10代女性に非常に人気あり、週末は大賑わいです。
第 78の理由:マレーシア製自動車を運転してみたい
簡単です。レンタカー会社の窓口で、マレーシア国産車を借りるだけです。Proton車、Produa車とも国産車の車種は豊富です。運転好きな方は国際免許持参でマレーシア国産車を運転してみてください。
第 79の理由:マレーシア人と話してみたい
いろんな機会を見つけて話しかけて下さい。例えば、バス、列車でいっしょになった隣席の人、ファースフードの店で近くのテーブルに座った人、大衆食堂で店の人に話しかけてみましょう。マレーシア人若者の多いブティックで話しかけてみる、動物園で親子連れに声かけてみる、などなど、機会は一杯あります。
第 80の理由:マラッカ海峡を走行するタンカーを眺めたい
石油依存の極めて高い日本の生命源ともいえるタンカーの大多数がマラッカ海峡を走行しますから、沖を走行するタンカーを眺めて思いを馳せましょう。手軽に眺められるのが、オールドマラッカのA Fomosa がある丘、クアラスランゴールのBukit Melawati丘です。もちろんこの2箇所に限らないのはいうまでもありません。
第 81の理由:広大なオイルパーム椰子(油椰子の木)のプランテーションを見てみたい
マレーシア最大の農産輸出物であるパームオイルは、広大なオイルパーム椰子農園で産出されています。半島中部から南部では多くの地方にこのパーム椰子農園がありますから、ハイウエーや、郊外と郡部の一般道路を走行する時、農園風景が道路からご覧になれます。ただ農園内は私有地ですから入れませんよ。
第 82の理由:高級なショッピングセンターに浸る
クアラルンプール、ペナンのジョージタウン、ジョーホールバルには大ショッピングセンターが何軒もあります。とりわけクアラルンプール圏には有名ショッピングセンターが数揃っています: KLCC Suria, Midvalley Megamall, 1Utama, Sunway Pyramid, BerjayaTimes Squar, Starhill Gallery。 Sungei Wang Plaza のように中型でも長年トップクラスの人気を保っているショッピングセンターもあります。ブランド品からファッション衣料、アクセサリー、お土産までいろんなものが揃っていますから、ショッピングツアー目的の方でも充分に満足できます。
第 83の理由:夜店街を探索する
一般に夜店と呼ばれますが、実際は午後遅い時間からもう開いているのが常です。夜店街といえば、チャイナタウンばかり紹介されますが、当サイトは、外国人旅行者ばかりに顔を向けないもっと普通の夜店街をお勧めします。旅行者に行き易いのは、Masjid India 通りの夜店街、、チョーキットの夜店街、さらに毎週土曜日はLorong Tuank Abdul Rahman街の夜店街が非常ににぎわいます。首都圏の夜店街情報は、「クアラルンプール(KL)の見所と出来事と催し」ページにある 『パサーマラム夜店』 項目をご覧ください。
第 84の理由:市場、スーパーマーケットでマレーシア食品を入手する
スーパーマーケットか市場へ行けば、様々なマレーシア食品と食品材料が並んでいます。なま物は持ち帰れないので、袋入り、ビン詰め、乾物、調味料などいろんなマレーシア食品を買って帰り、自宅で味わったり、味を思い出して料理してみませんか。
第 85の理由:Songket布、バティック布を買いたい
優雅に織られたSongket布と見事な模様を描いたバティック布は素人が見てもその良さは感じます。敷物や掛け物にできますし、衣服に仕立てられます。有名ショッピングセンター内にはSongket布とバティック布を扱う仕立て屋がテナント入居しています。例えばクアラルンプールのTuank Abdul Rahman 街など、多くの町にはマレー衣料の専門店街がありますから、Songket布、バティック布の購入は難しくありません。
第 86の理由:民族衣装をあつらえたい
ベトナムでアオザイがオーダーメイドできるように、マレーシアでも民族衣装が簡単にあつらえることができます。とりわけマレー女性衣装の、baju kurung, baju kubaya です。マレー人主対象の衣料・布専門店の集まっている地区では、オーダーメイドを扱っている店がありますし、その店がオーダーメイドしなければ、近くの仕立て屋(人)を紹介してくれるでしょう。価格は非常に大衆的で、一般にマレー女性の多くはあつらえますから、オーダーメイドは決して贅沢ではありません。尚クアラルンプールの高級ショッピングセンター内のマレーブティックでは、裕福層相手にオーダーメイドを扱っています。
第 87の理由:男性用スーツなどのオーダーメイドがお安くできます
仕立て屋を探して、その場で生地を選び、オーダーメイドできます。マレーバティック製のシャツ、スーツ上下、ジャケットとパンツ、これらは日本に比べればはるかに安価であつらえることができます。
第 88の理由:お土産の雄 ピューターを工場見学して買う
マレーシアの有名なお土産といえば、ピューターですね。全国に数多く専門販売店を持つスランゴールピューターはその最右翼のピューター製造販売メーカーです。クアラルンプールにあるスランゴールピューター本社は誰でも工場見学ができ、博物館を備えており、毎日多くの観光客が訪問しています。
第 89の理由:ボリウッド映画のDVDをお土産にする
世界最大級の映画産業というインドのボリウッド映画はマレーシアで広いファン層を持っています。よってボリウッド映画は有名シネマでも毎週1本はいつも上映しており、DVD は溢れるほど出回っています。お土産にボリウッドDVDもいいかもしれません。
第 90の理由:複製DVC、偽物ブランドを買いまくりたい
音楽と映画の複製DVDは好みと種類によりますが、見つけることは難しくないとここでは書いておきます。もっと詳しくお知りになりたい方は、「なんでも伝言板」 に書き込んで下さい。多分、海賊版キングの GamaHoim さんが答えてくださることでしょう(笑)。
第 91の理由:マレー民族芸能・踊りを楽しむ
民族踊りとしてよく知られたジョゲット joget は、大きなイベント、マレーレストランなどで見る機会があります。クアラルンプールのツーリズムセンター(MTC)では週4日ほど定時にこれらの民族踊りを旅行者向けに催しています。尚ディキールバラットdikir barat、ワヤンクリットwayang kulit などになると、なかなか見る機会は限られてきます。文化イベントのスケジュールを気をつけて眺めていましょう。
第 92の理由:華人の獅子舞いを見たい
獅子舞といっても、日本の獅子舞いとは随分違います。華人界の獅子舞いには2種類あって、より人気あるアクロバティック的な獅子舞いはほぼ旧正月時期に限られています。これは一見の価値ある獅子舞いですよ。大きな華人経営の店や企業が、その建物のオープン式にアクロバティックではない通常の獅子舞いを呼んで、披露することがよく行われています。
第 93の理由:ヒンズー教のお祭りを見たい
国民人口の8%を占めるインド人界での多数派宗教がヒンズー教です。ヒンズー教寺院は各地にたくさんあり、その祝祭が盛んに祝われています。中でもタイプサーンは、多くの内外の観光客も参観に訪れる最大級の祝祭です。祝祭場所としては、クアラルンプールのバトゥ洞窟が中でも最も有名ですね。2007年は2月の予定です。
第 94の理由:マレーシアで小演劇または楽しむ
この10年くらいクアラルンプールにも小演劇の文化が伸びてきたようです。昔からある Actors Studio だけでなく、数年前に KLPAC 劇場がオープンしました。マレーシアで小演劇を試しに見てみるのもいいでしょう。詳しくは当サイトの 『スポーツと文化イベント施設・情報』 ページをご覧ください。
第 95の理由:英語、マレーシア語など言葉を学びたい
ビルの1室に部屋を構えた零細な語学院から、何百人もの生徒を持つ有名な語学学校まで民間施設は種々あります。小さな所は新聞の3行広告欄によくこの種の学校学院は宣伝しています。大手も新聞での宣伝が盛んです。その他、YMCAやごく一部の国立大学の一般市民向け講座もありますが、こちらは入学時期が限られています。短期且ついつでも学習開始できることにはなりませんが、外国人専用の英語半年コース、1年コースを設けているカレッジが何校もあります。
第 96の理由:バティック描き技術を習いたい
マレーシアツーリズムセンターでは常時、体験または入門者用の場が設けてあります。有名なバティック工場が設けたコース、個人のバティック技術者が提供しているコースもあるようですが、旅行者が気軽に通うためにはいささか不便な場所にあります。
第 97の理由:マレーシアに第2の住居を購入しませか
「マレーシアは第2の我家プログラム」 に参加しなくても、日本人は誰でも価格RM 25万以上の住居を購入できます。RM 30万つまり約1000万円も出せば100平米前後の広く立派なコンドミニアムを都市圏で購入できるのです。さらにそれを誰かに賃貸することもできるようになりました。お金に余裕のあるかたはマレーシアに第2の住居を購入しませんか。
第 98の理由:マレーシアに第2のコンドミニアムを借りて住んでみる
コンドミニアムを買うのはちょっとと言う方には、賃貸コンドミニアムを長期契約して借りる方策があります。別にマレーシアに定住する必要はありません、年に数回訪れて中長期滞在するという方には、この賃借の方がむいているといえますね。月額賃借料は地域と場所によって当然差がありますが、場所が高級地ではなければ、一部家具付きで最低 RM 1000前後からコンドミニアムが借りられますよ。
第 99の理由:マレーシア人の友達、ガールフレンド、ボーイフレンドを見つけたい
当サイトで以前実施したアンケートでもこういう希望をお持ちの方は珍しくありませんでした。マレーシア人を配偶者にしていらっしゃる日本人はたくさんいらっしゃいます。インターネット時代ですから、手軽な方法として、いくつかのマレーシア基盤の友達探し・出会いサイトに登録する手があります。マレーシア人のブロッグにしょっちゅう顔出して売り込む方法もあります。新聞などによく載っている、仲間募集、行楽ハイキングなどに積極的に参加してみるのも手でしょう。友達見つけ目的にカフェやパブやクラブに頻繁に足を運ぶという、一般的な方法も捨てがたいです。首尾よくボーイフレンド、ガールフレンドが見つかるといいですね。
どうですか? マレーシアを訪れる理由が 30ぐらいある方もいらっしゃることでしょう、一方 5つしかあてはまらないという方もいらっしゃることでしょう。99も理由があるのですから、どんな少ない方でも2つや3つはありますよね。これまでマレーシアを訪れたことのある方は今年もマレーシア訪問をして下さい。まだ一度も訪問されたことのない方は、マレーシア観光年を利用して、ぜひ今年はマレーシア旅行を実現して下さいね。当サイトはいつでもマレーシア訪問者を歓迎致します。Selamat datang ke Malaysia !
それでは最後におまけの理由を付け加えてから、この年頭コラムを終えることにしましょう。
番外の理由:マレーシア旅行・滞在の際には、『喫茶 モノローグ』 を訪れて憩いのひとときを過ごしませんか
きりっとしたマスターのいれる甘さ控えめのテータレを飲みながら、朝の一服時、物憂げな午後のひととき、夕食後の一休みをお過ごしください。冷房はないけど扇風機が回る店内でラジオの音楽を聞きながらのんびりと時間を過ごすのは、至福のひとときになることでしょう。さらに、Cicak-Man いや Cicak-Woman の扮装をした Auntie ウエートレスが店内を這い回っていますので、お子様連れにも多いに喜んでいただけますよ。
最近クアラルンプールの古くからある華人地区で起こっていることをご存知の日本人は、旅行者はいうまでもなく在住者であってもまずいらっしゃらないでしょうから、ここである事実を紹介しておきます。これは私が長年暮らし熟知している地区で日常として起こっていることだからです。
まず12月12日付けの華語紙 南洋商報 の記事をいくつか紹介します。以下は翻訳。
ウグイスが餌を求めて屋台センターにやって来る
南洋商報の集めた情報によれば、この1両年カラオケバーとマッサージ店の商売は落ちていることでしょう。多くのウグイス(つまり鴨=男を求める女のこと)がそれまでの稼ぎ場所を離れて、夜を徹して営業している屋台センターに出現して、飯代を稼いでいるからです。
この種の女性は屋台センターに出没するのは夜店街よりも安全だと考えているようです、これは警察と Imigresen の取締りを心配するのがより少なくてすむからです。”交渉値段”はそれほど高いものではないですが、自分を安く売る、高く売る、それはその女性次第です。
クアラルンプール中心部の(良く知られた)古い華人地区にある XYZ屋台センターのある屋台主は語る、「確かにこの1年ちょっとぐらい、たくさんのこの種の女性が稼ぎ場所を変えて、屋台センターに飯代稼ぎにやって来ている。彼女たちは我々の商売には問題は起こさない、しかし夫が家に金を充分渡さないと妻が罵倒するような問題は時に起きている、それは男たちが金を女たちに使うからです。」
屋台主の話しを続けます。「鴨を求めるこの種の女たちは、昼飯時と夕飯時に必ず出現する。彼女たちが屋台センターにやって来る目的は至極簡単、飯代が欲しいのです。といって彼女たちは誰でも相手にするわけではなく、中年や一人だけの男性を狙います。まず彼らが座っているテーブルに行って口を交わし、その後その男または男たちに飯代をおごってくれるように要求する。大体はその男たちが女の飯代を支払います。時にはその女は仲間の女を呼んで複数の女がいっしょにそのテーブルに座ります。2、3人の中国女が1人の中年華人男性を囲んで談笑しながら飯を食べるという光景です。男がおごる飯代はあまり安くはつかないものの、男は明かに喜んでいるのです。」
さらに続けて、「そのテーブルに座った女が、泊まっているホテルに仲間が待っているのでその女性たち用に持ち返り食もおごってくれ、と言うこともあります。ただこういう場合、普通男は拒否することが多い。中年男性にとって、その場で数人の中国女といっしょに飯を食べておごるのは問題ではない、でも持ち帰り食までも要求されるとそれは嫌だとなります。」
次ぎに、この古い華人地区における小販売人同業者組合の副議長が解説します。
「この地区で徘徊して飯代を稼いでいる女性は、中国から来た女性がほとんどで、大体が30才を超えている。彼女たちは観光ビザでマレーシア入国し、許可された期間の1ヶ月間滞在する。」
「飯代稼ぎ女性の鴨になる対象は中年以上の世代、とりわけ老年世代です。彼女たちは普通、昼飯時と夕飯時に出現し、飯をおごってくれる客を探す。その後もし話しが1歩進んで、性の領域になれば、彼女たちは近所にある安ホテルへいっしょに行き、その要求を満たすこともできます。」 「一般に、女たちは屋台センターにやって来て、一人で座っている男を探し、飯をおごってくれないかと尋ねる。OKであればそのテーブルについていっしょに食べます。多くの男は拒否しません。女におごってやる飯代はRM 10を超えないでしょう。飯を食べながら女は媚びを示す。その交渉値段が妥結すれば、その男女はその場を離れます。もし男の方に時間がなければ男の中には連絡電話番号を控えるものもいる。」
「交渉価格が妥結した男女の場合、2人はテーブルを離れ、そして女が先を歩き男は距離をちょっと置いて付いて行く。2人は近所の安宿へ行くのです。聞くところに由れば、この女たちの値段は非常に安いそうです。普通はRM 80前後とのこと、ただ彼女たちの”商売”の調子が悪いときにはRM 50でも引きうけるようだ。」
この華人地区にある このXYZ屋台センターは、多数の流浪ウグイス=中国女の出現によって値は百倍、夜ともなればこの地区のピンクゾーンに変節します。よってクアラルンプールの東西南北から、ウグイスを求める中年男性を引きつけています。
そこで、この華人地区の小販売者同業者組合の議長の説明を聞きます、「こういった事情が知られるに連れて、このところ益々多くの中年男性を引きつけるようになった、すでにある種の観光地になったかのようだ。クアラルンプール周辺地方である、クラン、カジャン、セタパック、スムニなどからもやって来る、それも毎晩引きも切らないのです。やって来る者には熱を帯びているのもいるし、楽しみを求めてくるのもいる。もちろんそれには、1歩進んで性春を求めようとする人たちも含まれます。」
「中国女性は毎日屋台センターに出没はするが、客や屋台側には面倒な問題は起こさない、彼女たちは客に騒動を起こさせるようなことはしませんし、困らせることもない。彼女たちは男たちと一緒に座って飯を食べ酒の相手をしている。いうまでもなく我々が願うのは、こういった男女の間に不愉快な事件が発生しないで欲しいということです。」
「この種の中年男性は普段は金使いは粗くない、とりわけ定年退職者のような男性はです。こういう男たちは暇な時間に何人かの仲間と集まって時間を過ごします。この屋台センターが光の射す良い所だと知ると、さらに集まって来ることになる。結果として、屋台センターの商売は繁盛し、以前と比べてずっと良くなった。」
「一般に、女たちは昼飯時と夕飯時にやって来ます。そして一人や小人数の男性のテーブルによって行き、飯をおごってくれと要求します。こういった要求を拒絶されることはあまりない。」 「夜になると、それまでとは様子がかなり違ってくる、とりわけ8時9時を過ぎると、酒を飲むテーブルがたくさん増えます。彼女たちはそのテーブルの所に座って男たちの相手をします。男たちとの話しが進展して値段交渉がまとまれば、付近にある安宿へ一緒に行って”商売”となる。」
「これらの”取引”は比較的安くすみます、RM 100も要らない。多くの中年男性はもうマッサージ店やバーに足を運ばなくなった、なぜならマッサージ店やバーでかかる料金はこれに比べれば倍以上もするからです。」
前出の小販売人同業者組合の副議長はまた次ぎのように語る、「中国女性の少なからずは身体売りもしますが、そういう性サービスをしない少数の女性も出没します。そういう女性は違法コピー版の中国DVD/VCD、落花生、瓜の種などを売ろうとします。彼女らは顔見知りになった客のテーブルに座って、いっしょに飯を食べ、時に酒を飲みます。」 「夜7時8時過ぎになると、化粧の濃い多くの女性が出現します。こういう女は客人といっしょに酒を飲み、時には親密に抱き合ったりキスもします。目的はただ一つ、客の男を喜ばせて見返りに金を貰うことです。」 「当然ながら、女たちの大きな目的は金を稼ぐことです、そこで値段交渉がまとまれば、彼女たちは性サービスを提供するわけです。」
ここまでは翻訳
私はこの一連のできごとをずっと目の当たりにしてきましたので、記事の内容のほとんどはその通りだと断言します。ただ、中国女とその客となる華人男性間の交渉料金の値段に関してだけは初めて知りましたが、それ以外は、この数年私は数えきれないほどの数多く回数と人数を目にしているので、とっくに知っていることばかりです。
このXYZ屋台センターは5年ぐらい前にオープンしました。我アパートから近いこともあって、オープン以来私は去年ぐらいまでは週に2回ぐらい主として夕食時に足を運びました。飯を食いながら華語紙を読み、歌を聴くことで時間が過ごせますので、私は気に入ってました。つい1年ちょっと前ぐらいまでは、祭日週末は除いて、平日は満杯になったとしても夜9時近くになってからでした。よって8時前に行けば大体好きな場所に座ることができ、比較的ゆっくりと過ごせました。
覚えている限り、中国女はオープンして間もなく出現し始め、いつ行ってもその姿を見かけないことはなかった。彼女たちは最初の1,2年は中国産品の物売りをしており、その後違法コピー版のCD類や違法タバコを主として売るようになりました。いつも大体同じような顔ぶれが10数人この屋台センターに居付いていました。中国女は親しくなった常連男性のテーブルに座っている率がだんだん増えていったことを、当時私は感じました。言うまでもなく、中国女性が物売りするその行為そのものが100パーセント違法行為であり、何ヶ月間もいや1年以上も同じ顔を見かけたので、彼女たちは間違いなく滞在期限超過者です。尚中国人の社会滞在パスは期間 1ヶ月です。
その頃の女たちの年は20代後半から30代ぐらいでしょう。華人地区で長年暮らしている私には、彼女たちの行動と態度と服装と話す言葉から、すぐ中国人だとわかります。彼女たちの衣装センスはマレーシア華人女性のそれとなんとなく違うのです。さらにテーブルに座っている私たち客に話しかけてくる態度も華人のそれとは幾分違います。中国女が話す中国語のアクセントはマレーシア華人の話す華語のそれとは違います。彼女たちは地元の華人間での共通語である広東語をまず話せない、つまり彼女たちは中国の最南部以外の州出身者だと推測されました。私は地元では広東語を日常言語として暮らしているので(もちろんマレー人やインド人相手にはマレーシア語で話します)、こういったことがわかります。
この状況が数年続き、1年ぐらい前から、段段と中国女の数が増えてきたように感じました。昨年5月から8月にかけて、私は4ヶ月近くもマレーシアを留守にしてしまいました。地元に戻ってきて、久しぶりにXYZ屋台センターに足を運んだのが9月でした。その時屋台センターの以前よりずっと盛況なことに驚くと共に、中国女性の多さにも驚きました。留守にした4ヶ月の間に変化があったのです。その後のXYZ屋台センターは、盛況さが増えることを感じても減ることはありません。あまりの盛況さに屋台センターへ8時過ぎに行けば、数百もあるテーブルが相席テーブルしか残ってないことも多いほどの状況です。よって最近では1週に1回程度しか足を運びません。
ともかく中国女性の多さには圧倒されます。何十人といるのです。センターのどこを見ようとその姿があり、とりわけ夜は暗くなる屋内式の方です。彼女たちは男たちのテーブルに同席し、飯を食ったり、酒の相手をしています。若い男もいるけど、男たちの大多数は中年以上であり、1人客もいれば、数人のグループもいます。要するに、屋台センターはまるでバー・クラブに変わったかのようです、ただバー・クラブに比べれば、はるかに安価な値段でホステスもどきを隣に付けられる、酒代も食べ物代も屋台センターのそれなので、安クラブに比べたって数分の1程度で済むでしょう。女はと見ると、20代らしきもいますが、多分30代が主流でしょう。なんとなくセンスの悪い衣装です、ごく少ないが中にはセクシー衣装の女もいます。
この屋台センターは古くからの華人地区にありますから、華人住民と華人商売人は英語主体では全くありません(外国人労働者を中心とした非華人も数割ぐらい住民としています)。そのため中国人が居付き易いともいえるでしょう。そのせいでもあるのでしょう、この地区にある複数の安ホテルに出入りしている、中国女性を見かけるのは珍しくありません。多分中国女はそういう安ホテルに滞在していると推定できます。加えて、我アパートにも2桁数の中国女性が住んでいるように、こういった中国女性は人的つながりを通じて滞在場所には不自由しないようです。
屋台センターの客にとっては、相手が中国女性ですから最低限の華語が話せないとことは進みませんが、当然このセンターにやってくるのは一応華語でのコミュニケーションの取れる華人ばかりです。多少華語が話せれば、中国女を隣ではべらせて時間を過ごせるからでしょう、男からの需要は減る気配は一向にありませんね。家で相手にされないのか、家にいたくないのか、そんな中年男性が続々やって来て、テーブルに女を同席して時間を過ごしています。60才を過ぎたであろう男たちにとっても、小遣い銭が多少余裕あれば隣に一応若い女を座らせて、何やら話できる機会ですね。所詮世の中、男と女 なのかもしれません。
夕飯食べながら華語新聞読んでいる私のテーブルにも、中国女はもちろんやって来ます。1年以上前までは物売り品を手にしている場合がほとんどでしたが、最近は何も持たず、テーブルに座っていいかと聞いてきます。もちろん 「不要」 です。不法滞在のくせして横柄な態度で接しくる、この種の中国女の相手をするつもりはさらさらないからです。断っておきますが、別に私はバー・クラブが嫌いではありません、その昔サラリーマン時代は金があればマレーシアを含めていくつかの国で時々遊びに行ってました(ただし酒は飲みません)。しかし食事場所でなぜこんな違法女に手を差し伸べる必要があるのかと思います。私は5年以上に渡って、数えきれないほど数多くの回数この屋台センターへ足を運んできたのですが、一度たりとも Imigresen などの官の取締り行為に出会ったことはありません。この事実が意味するのは、屋台センターは ”安全” ということなんでしょう。
この屋台センターは地元だけでなくクアラルンプール圏各地からも客を引き付けるようになったことで、女を求めてやってくる男たちは目的の中国女を隣にはべらせることができ、屋台センターの各商売人にとっては商売が繁盛し、中国女性は飯をおごってもらえる、稼げる、という3者いずれも喜べる状況になっていると言えます。なんで眉をつりあげる必要があろうか、ということなんでしょう。これもマレーシア、とりわけ華人界のある一面といえます。ただし、旅行者には全く目に入らないのは当然ですし、アップタウンではない華人地区コミュニティーのできごとを知らないマレーシア人もたくさんたくさんいます。これは深マレー地方のマレー人コミュニティーのできごとを知らない、マレーシア人もたくさんたくさんいるのと同じ理屈ですね。マレーシア人だからといって、他民族のことまたは同民族でもかなり趣の違った地域のことに通じていることにはならないのです。
去年はマレーシアの新聞界に大きな変化が起きた年になりました。尚サバ州だけでまたはサラワク州でだけで発行されている地方紙はこの論からは除いています。
まず華語新聞界で10月に、南洋商報の親会社の多数株が星洲日報グループのオーナーに売却されたことです。これで華語新聞の3分の2が、一つのグループ翼下に入ったことになります。第479回 『一人の実業家の寡占支配がより進んだ華語新聞界』をご覧ください。
次いで11月には次ぎのようなニュースが流れました。
発行親会社 | 総合マレーシア語紙 | 大衆マレーシア語紙 | 総合英語紙 | 大衆英語紙 |
New Straits Times Press社 |
Burita Harian (創刊 1957年) | Harian Metro |
New Straits Times (創刊 1845年) | Malay Mail |
読者数、日発行部数 | 129万、 20万部 | 29万5千、14万部弱 | ||
Utusan Melayu 社 |
Utusan Malaysia (創刊 1938年) | Kosmo | なし | なし |
読者数、日発行部数 | 124万、 21万部 |
新聞にとって広告収入は最重要収入源ですね。マレーシア語紙だけの統計しか手元にありませんが、その面からの数字です。
Utusan Malaysia | Burita Harian | Harian Metro | Kosmo | |
2005年10ヶ月間 | 38% | 34% | 24% | 3% |
2006年10ヶ月間 | 39% | 34% | 23% | 3% |
両親会社の合併が実現すれば、マレーシアの新聞界地図に大きな変化をもたらします。この表からおわかりのように、両社は複数の新聞を発行しており、マレーシア語紙においては、この両社だけで日刊マレーシア語紙市場を分かち合ってるからです。尚週刊マレーシア語紙は他に数種ありますが、日刊紙に比べて部数と影響力の面ではるかに落ちることは言うまでもありません。
Utusan Malaysia を発行する Utusan Melayu 社の後ろには強大な与党政党があります。すなわち、
一方4種の日刊紙を発行する New Straits Times Press社の親会社は、Media Prima社です。Media Prima社は、その翼下に全民放テレビ局:TV3, Ntv 7, 8TV, Channel 9 を収めており、さらに出版界でも大手でといえます。
Utusan Malaysia にはマレーシア語としての誇りある歴史及び UMNO党と強いつながりのあることから、この合併提案にはUMNO党内からも反対の声が当初から出ていました。そのためこの合併話しは12月の時点で暫定的に凍結状態となりました。その後1月9日の新聞に次ぎのような記事が載りました。
こういう事実を知ってマレーシアの新聞界に起きつつある大きな変動を見てみると、あらためてマレーシア新聞界のジャーナリズム独立性確立面での物足りなさが感じられます。
尚私がマレーシアを留守にしていた1月中頃からから2月初旬にかけての3週間強の間に、どうやらこの合併話しは白紙に戻った、撤回された?ようです。
それでは新聞界の全体像を読者数と発行部数の面から眺めて見ましょう。この2つの数字は客観的に新聞界地図を捉える適当なる手段だと思います。しかしながら、「数は力なり」 ということを無条件に肯定しているのではありませんよ。
調査会社 Nielsen Media Research が半島部で調査・発表した主要新聞の読者数です。調査期間は 2005年10月から2006年9月までの1年間で、対象者は15才以上の者です。通常、サバ州とサラワク州はこの種の調査には含まれません。
次ぎの表はどれも月曜から土曜日まで発行の場合です。マレーシアはどういうわけか、日曜日だけは新聞の読者数も発行数も別立て計算します。よって期間中の全言語紙の合計読者数は、月曜から土曜日平均で732万人です。これは前回調査時とほぼ同じでした。尚日曜日版だけに絞ると、全紙の合計読者数は、823万人になります。
英語紙 154万5千 | マレーシア語紙 441万9千 |
||||||
新聞名 |
The Star |
Malay |
N.Straits Times |
Utusan Malaysia |
Berita Harian |
Harian Metro | Kosmo |
調査期間の日平均 | 114万8千 | 7万8千 | 31万9千 | 120万7千 | 115万9千 | 181万9千 | 23万4千 |
対前期増減割合 | 9% | -36% | 0.3% | -13% | ? | 24% | ? |
華語紙 278万8千 |
||||||
新聞名 | 星洲日報 | 中国報 | 南洋商報 | 光明日報 | 光華日報 | 東方日報 |
調査期間の日平均 | 109万1千 | 72万 | 23万7千 | 36万3千 | 25万 | 12万7千 |
対前期増減割合 | -7% | 25% |
タミール語紙 | |||
新聞名 | Nanban | Tamil Nesan | |
調査期間の日平均 | 25万2千 | 12万4千 | |
対前期増減割合 | 6% | -17% |
華語紙 |
|||||
新聞名 | 星洲日報 | 中国報 | 南洋商報 | 光明日報 | 光華日報 |
調査期間の日平均部数 | 349,355 | 223,322 | 137,333 | 138,774 | 68,909 |
合計部数 | 917,693 |
さらに監査団体 ABCが最近 発表した主要新聞の実販売部数です。監査期間は 2005年7月初めから2006年6月末までの1年間です。
華語新聞 | 英語新聞 | マレーシア語新聞 | ||
日平均発行部数 | 999,678 | 679,015 | 666,724 | |
対前年比 | 9% | 4% | マイナス3% |
英語紙 | マレーシア語紙 | 華語紙 | タミール語紙 | |
RM 0.80 | Kosmo | |||
RM 1.00 | Malay Mail |
Kosmo (2007年1月から) | 光明日報 |
Tamil Nesan Nanban |
RM 1.20 |
The Star、 New Straits Times | Harian Metro | 光華日報 | |
RM 1.30 |
星洲日報、中国報 南洋商報、東方日報 | |||
RM 1.50 |
Burita Harian, Utusan Malaysia |
調査団体 ABC の目的は広告主と広告媒体であるメディアとの間で重要な関係を果たすことであるそうです、つまり各社から報告された発行部数を監査することで、広告主がその広告を出そうとするメディアに関しての発行部数情報を提供することにあるようです。
ABCに加入している新聞や雑誌の発行会社の数は2006年時点で84社です。半島部の全主要新聞はこれに加入して実売数の検査を受けているようです、しかしサバ州とサラワク州の新聞社で何社が加入しているかなどはわかりません。いずれにしろ両州で合わせても数十万部も発行されていなのは事実なので、未加入社がいくつかあっても全体の数字にほとんど影響ないといえるでしょう。
国民人口が約 2500万人の国マレーシアで、外国人女性と結婚する国民の数が、8000人を超えるというのは、多いと思われますか?それともこんなものでしょうか? まず統計数字をご覧ください。
マレーシア人男性が 外国人女性と結婚 |
マレーシア人女性が 外国人男性と結婚 |
||||||
総数 | マレーシア人男性と結婚した外国人女性の国籍 | 割合 | 総数 | ||||
2004年 | 5563人 | ? | ? | ? | ? | 2070人 |
|
2005年 | 7459人 |
インドネシア 2071人 |
中国 1796人 |
ベトナム 1214人 |
タイ 952人 | 80% | 1864人 |
2006年 11月まで | 7500人 |
中国 2029人 |
インドネシア 1414人 |
ベトナム 1013人 |
タイ 712人 | 70% | 1199人 |
外国人男性と結婚するマレーシア人女性の数が現象傾向にある理由ははっきりとわかりませんし、納得のいく説明に出会ったことはまだありません。ある一つだけの理由からではなく、複数の理由が考えられることでしょう。例えば外国人と結婚して青い鳥を追い求める必要がないくらいに、マレーシアが発展したからかもしれませんね。
一方、外国人女性と結婚するマレーシア人男性が年々増える傾向には、この何年かの社会ニュースから容易にその原因を推測できます。それは華人界により盛んになっている、中国女性とベトナム女性を娶る民間サービスの増加とその利用者の増加です。この現状に関しては、「新聞の記事から」 で度々掲載してきましたし、以前のコラムで多少触れたこともありますので、ここでは繰り返しません。
マレー人男性がインドネシア人女性を妻にするケースは昔からあることであり、最近急に増加したとは考えられません。マレーシアとインドネシアの地理的近さ、言語的と文化的な近似性ゆえに、及び両者ともムスリムであることから、マレー男性がインドネシア人女性を妻とすることが珍しいとはいえません。タイ女性に関しては、マレーシア人(マレー人または華人)男性だけでなく、タイ系マレーシア人がタイ人女性を妻とするケースも少なくないのではないかと、私は推測しています。マレー男性がタイ女性を妻にする場合のほとんどは、歴史的と言語的に近似性の高い、タイ深南部のムスリム女性だと推測されます。
上記4カ国:中国とベトナムとインドネシアとタイ で、マレーシア人男性と結婚する女性の出身国籍の 7割から8割を占めていますね。そしてシンガポール人、西欧人、南アジア人、その他が残りの2−3割を構成することになります。この内訳がわかると興味深いのですが、残念ながらそのデータの入手方法がわかりません(何らかの形で公開されていると仮定して)。
ところでマレーシア人と結婚する日本人の数は毎年どれぐらいなのでしょうかね? そして男女別では男性の方が多いのか?女性の方が多いのか? 知りたい数字です。多分マレーシア在住者に関しては、日本大使館ではつかんでいる数字でしょうが、公開はされてないのではと思います(私は大使館へ行くのは数年に1回程度なのでよく知りません)。
ある国の市民が他国籍人と結婚することを 国際結婚 と定義すれば、グローバリゼーションの昨今の以前から、世界の多くの国で国際結婚はごく普通に行われてきたことを、ほとんどの人は知っていますよね。外国滞在・旅行で知り合って結婚し、そのカップルのどちらかの国に定住する場合が比較的多いでしょうが、見ず知らずの配偶者をある国から自国へ連れてきて結婚し定住する移入結婚も少なくありません。カップルのどちらの母国にも結婚後定住しない結婚はこの2つのケースに比べればぐっと少ないと思われます。
グローバリゼーションによって、世界的に国際結婚が増えたのか、たいして変わらないのかについて、私は知りませんし、それを証明する統計を見たことがありません。マレーシアに絞れば、上記の傾向、つまり 「外国人女性と結婚するマレーシア人男性が年々増える傾向の一方、外国人男性と結婚するマレーシア人女性は年々減る傾向にある」 ということが、即グローバリゼーションの結果だと思えません。多分にマレーシアの各民族における独自の理由からだと考えてよいのではないでしょうか。
国際結婚においては、同国民同士の結婚に比べて当然障壁はある程度大きくなるのが普通でしょう。異なる国籍間の結婚でも、同宗教、同民族、同じまたは近似言語、であれば障壁はより小さくなりますね。こういう障壁があろうと、国際結婚は昔も今もあり且つなくなりませんし、国際結婚自体に良い悪いの価値観を持って見ることには反対ですね(私自身その経験者として)。
とはいうものの、この数年ある特定の国の女性を”娶る”、結婚というよりこの単語がふさわしい、マレーシア人男性が急増したという事実には、留保感を持たざるを得ません。なぜならカップルにおける男女平等なる立場と双方の自発的合意にいくらかの疑問を抱かざるをえないからです。
クアラルンプールは19世紀後半になって開発された都市ですから、1千年を超える建築物はいうまでもなく、何百年も前の建築物はもともとありません。つまり古代中世の遺跡は全く存在せず、現在残っているまたは保存されている古い建物・ビルは全て近世のそれということです。よってクアラルンプールの市街地と街並みに年代の古さを感じさせる部分は当然ありますが、歴史的に十分なる古さを感じることはありませんね。さらにマレーシア及びクアラルンプール自体が、歴史的遺跡・遺産を誇るよりも、むしろペトロナスツインタワーに代表される現代建築物を前面に出して売り込んでいるあり方から、クアラルンプールを訪問される人たちにとって、クアラルンプールの遺産を訪ねることはほとんど主要目的にならないという現状が生まれています。
クアラルンプール市庁の都市デザインと遺産部によれば、クアラルンプールには建築的に遺産の価値を持つ建物・ビルが約600箇所ほどあるとのことです。しかし、クアラルンプールならほとんど隅々まで訪れたことがあるといえるぐらいあちこち訪れた私の素人考えで言っても、この数は過剰に多いのではないでしょうか? すでに遺産と認定されたような数十の建物・ビルを除けば、ほとんど20世紀の建物であり、それなりに古いが中には改築があったため本来の姿からかなり乖離したビルも少なくないといえるのではないでしょうか?
さて、クアラルンプールには、遺跡法1976年によって遺産と認定された建物・ビルが 26ヶ所あります。他にも古い建物は当然ありますが、認定されているのは下記の26箇所です。
元もと(本来)の建物・ビル |
Jalan 名 (通り名のこと) |
現在の使用状況・占有者 (元と変わらない場合もある) |
|
1 | Sltan Abdul samad Building | Raja | 裁判所 |
2 | General Post offic | Raja | 裁判所 |
3 | Infokraf | S.Hishamuddin | 手工芸品センター |
4 | High Court | Raja | 高等裁判所 |
5 | 情報センター | Tun Perak | 情報省 |
6 | Standard Charterd Bank | Raja | 国家歴史博物館 |
7 | Chow Kit Building | Belanda | 裁判所 |
8 | 前 KL Tower Hall | Tun Perak | 裁判所 |
9 | Masjid Jamek | Tun Perak | モスク |
10 | マレー鉄道 KTM 本社 | S.Hishamuddin | KTM本社 |
11 | マレー鉄道 KL駅 | S.Hishamuddin | KL駅 |
12 | 反汚職庁ビル | Sulaiman | 空き家 |
13 | Bangnan Sulaiman ビル | Damansara | JAWI |
14 | Institute of Medical Research | Pahang | 元と変わらず |
15 | Balai Senilukis Negara | S.Hishamuddin | 空き家 |
16 | St john Institute | Bukit Nanas | 学校 |
17 | 住居 | Dato' Onn | ラーマン元首相記念館 |
18 | Istana Negara | Istana | 王宮 |
19 | P. Ramlee 記念館 | Taman Furlong内 | P. Ramlee 記念館 |
20 | Carcosa Seri Negara | Lake Garden 内 | ホテル |
21 | National Publishing House | Raja | Pustaka Peringatan |
22 | 前 公共土木省ビル | Raja | Infokraf |
23 | 古い警察署 | Bandar | KL交通警察本部 |
24 | Stadium Merdeka | Hang Tuah | スタジアム |
25 | Stadium Negara | Hang Tuah | 空き家 |
26 | Panggung Seni | Bandar | 文化・芸術・遺産省支所 |
マレーシアの隣国インドネシアは人口2億を超える東南アジア一の大国です。地理的には1万8千ほどの島から構成され、その東端から西端まで実に5000Km あまりという超広大な海域面積を誇ります。そのインドネシアは自然災害が多いとの印象を以前から与えてきました。しかしながら、この2年ちょっとの間に起った自然災害と大事故のひどさと多さはいささか異常ともいえるもので、同情の念を感じざるをえません。インドネシアはマレーシアの隣国であるからこそ、そういった災害と大事件ニュースはよく且つ比較的細かに報道されてきました。日本でほとんど報道されないまたは全然大きく扱われなくてもマレーシアでそれなりの扱いで報道される災害・事故ニュースがあるのです。
インドネシアでの事故・災害といえばまず、あの2004年末に起きたスマトラ島アチェ沖大地震のことを誰でも思い浮かべることでしょう。世界的規模で捉えても、世紀の大災害の一つといわれてますから当然ですね。その後もインドネシアでは中規模地震が数回起り、死亡者数は4桁数を記録しているそうです。被害者はその数の数十倍に及ぶのは言うまでもありませんね。
発生時期 | 2004年12月 | 2005年3月 | 2006年5月 | 2006年7月 | 2007年3月 |
震源地 | スマトラ島アチェ沖 | スマトラ島西海岸沖 | ジャワ島南部沖 | ジャワ島沖 | スマトラ西海岸 |
マグニチュード | 9.2 | 8.7 | 6.3 | 7.7 | 6.3 |
公表死亡者数 | 17万人弱 | 900人 | 6000人 | 650人 | 100人近い |
さて地震だけでなく、他の自然災害もインドネシアを襲っています。2006年には、ジャワ島で上表の地震が発生するちょっと前に、ジャワ島の中部にある (Berapi) Merapi 山が噴火し、15000人ほどの住民が避難しました。
2007年に入っては1月末から2月前半にかけてのジャカルタは記録的な大浸水に見舞われました。死者は約80人とのことですが、膨大な数の被災者と物的損害の甚大さは容易に想像がつきますね。その様子はマレーシアで度々報道されました。
自然災害を追って人災ともいうべき、大事故もインドネシアでは後を絶ちません。昨年2006年12月にジャワ島沖のジャワ海で、乗客を満載したフェリー船が沈没して、350人ほどもの死者を出しました。今年に入って2月には、今度はスマトラ海域でまたフェリー船が火災沈没して約80名の犠牲者を出しています。
海上だけでなく空の便でも事故が続きました。2005年9月には Mandala航空の飛行機がスマトラ島で墜落して150人が死亡しました。今年1月のはじめ頃、Adam航空がスラウエシ島またはその海域で行方不明になりました。外国からの応援を得て必死の捜索にも関わらず、数週間もその墜落現場が特定できず、そのこと自体もニュースになりました。結局その飛行機はスラウエシ海域に墜落したことがわかったようで、乗客102人は全員死亡しました。
そしてごく最近の3月になって、インドネシアの誇る国営航空 Garuda がジャワ島の大都市ジョグジャカルタの空港で着陸に失敗、30人前後が死亡し、多くの怪我人を出しました。インドネシア有数の観光地であるジョグジャカルタの空港ということもあってか、これは国際的にも大きなニュースになりましたね。この着陸失敗事故の数日前にはジャワ島のSolokで地震も起っていました。
たった2年ちょっとの間に、陸、海、空で災害と事故が起こり続けている、そしてそのどれもが少なくても数十人、多ければ数千人の犠牲者を出しているという事実に愕然とします。仮にアチェ沖大地震をものすごく例外的な超巨大災害とみなしてもです。
この2年ちょっとの期間だけが例外的といえないところに、インドネシアの苦しさがあります。私は90年代半ばから2000年代初めにかけて、スマトラ島を何回か訪れていたので、その頃スマトラにそれなりに興味を持ていました。そこでスマトラの災害はアチェ沖大地震以前にも、かなりの規模の且つ被害者の多い地震が数回起こっていたことを覚えています。とりわけスマトラ西海岸側が被災地だったはずです。
毎年北半球の夏の数ヶ月間は、マレー半島とボルネオ島は厚くしつこいヘイズに見舞われています。自然現象の原因だけでなく、人為的な原因によってこの年中行事となったヘイズが、東南アジア世界で起る大きなニュースになっていますから、読者の皆さんもすでにご存知のことでしょう。ヘイズ最悪期にはクアラルンプールの大気の視界が数キロに落ちてしまうという、ひどいものです。
このヘイズはインドネシアのスマトラ島とカリマンタンで起る、森林伐採火災が唯一ではないが最大の主犯であるというのが、世の定説です。スマトラ島とカリマンタンで広大な面積の森林が燃えるのは、エルニーニョ現象とか地球温暖化による異常気象によって引き起こされる面もあるのですが、それが主因ではなく、人為的な森林伐採のせいが圧倒的に大きいと言われています。
つまりプランテーション企業がその農園開発のために、雇った労働者や地元人を使って故意に森林を燃やして切り開いていくわけですね。このヘイズはマレーシアを大の被害者として東南アジアのかなりの部分を巻き込む、インドネシア起源の人災といえそうです。もっとも、インドネシアのスマトラとカリマンタンではマレーシア大手プランテーション企業が何社も且つ大規模に進出しているので、すべからくインドネシアが唯一主犯であるというのは事実ではないといえましょう。
私と東南アジアとの本格的関わりの最初は、1984年だったと記憶しています、その国がインドネシアです。その前年の夏東京でインドネシア語の集中講座に参加して、初めてのアジア言語としてインドネシア語の基礎を学んだ私は、翌年初めての東南アジア放浪をしました。それがジャワ島でした(東南アジアにはじめて足を踏み入れたのは1981年のマレーシアでしたが、それはトランジットとして数日過ごしただけでした)。それ以後主としてジャワ島と次いでスマトラ島を何回も訪れてきました、尚私はバリにはほとんど興味ありません。私にとってインドネシアは縁のある国の一つなのです。
そのインドネシアは、どうひいきめに見ても、今後も大きな天災、大事故、人災がぐっと減るようには思えません。この意味では残念で且つ気の毒な状況に感じるのです。
先週(3月の第3週)は月曜日からずっと風邪に悩まされ、売薬を飲んでいましたが一向に良くならないどころかむしろ悪化してきたので、金曜日に町の医者にかかりました、ただし今回は久しぶりに中医に診てもらいました。中医に関しては、2000年に書いたコラム 第208回 『2つの医療初体験、高級大病院での検査と中医の診察』 の中で少し触れました。そのコラムの中で、中医の説明として次のように書いておきました。
今回は、店の方で漢方薬材をすでに煎じた薬水を、各種混ぜ合わせた調合薬水のプラスチック容器詰め2本 と丸薬の痰軟化薬をもらい、締めて料金は RM 53 でした。大衆的な感覚からいってそれほど安いとはいえない料金です。週末はこの薬を言われた通りに摂取したのですが、ほとんど良くなりませんでした。診察結果の調剤薬が私の症状に合っていなかったのか、即効とはいかないのか、それともこういう症状は西医の方が向いていたのか、はっきりとはわかりません。よってこのコラムを書いている時点(第4週前半)でも風邪は治っていません。
前書きが長くなりましたが、最近 マレーシアにおける中医事情と中医学に関する記事を華語紙とだけでなく英語紙でも読みましたので、それを参照してここに書いておきます。尚華語紙の場合は各紙とも、当然と言ってもおかしくはないでしょう、ほとんど定期的に中医学に関するいろんな記事が掲載されていますので、こまめに且つ丁寧に読んで理解できれば、結構中医学に関する知識はつくと思います。
以下は3月5日付けの The Star 紙の特集記事を多いに参照しました。
マレーシアでは西洋医学を学んで、マレーシア政府とマレーシア医学協会の定める資格を取得することで医師として働くまたは医院を営むことができます。この西洋医学とは別に、一般に伝統医学と呼ばれる分野もあります。
マレーシアでは、伝統医療または補完医療に従事している医療師が1万人ほどいるとのことです、その内の過半数は伝統中国医学です。ここで医学と呼ぶか医療と呼ぶかは微妙なところです。なぜならマレーシア政府は中国医学の医療師を 法定上の ”医師” とは認定していません、つまりこの人たちは " Medical Doctor " ではありません。従がって中国医学の医療師は通常の医院や病院で医師として働くことはできませんし、通常の医院を開院することもできません。
しかし華人界ではこの中国医学(日本では漢方と呼ぶ)を学んで患者を診療する医療師を 「中医」 と呼びます。つまり華人界の認識及び待遇では「医師」ということです。日本語で強いて言えば 漢方医 ということになるでしょう。中医 は中医院としてのみ開業できるわけです。または病院の中医部門で働けますが、中医部門を併設した病院は全国にごくごく少ない、例外的存在です。クアラルンプールでは私立の1院しかないはずです。
中医の中には自分で開院する以外にも、漢方薬局 内に診療室を設けて患者を診ています。どういうことかといいますと、少なからずの漢方薬局では毎日定時にまたは定期的に契約した中医 がやって来て診療することを、店の扉などまたは看板に目立つように書いてあります。もちろん中医の氏名が重要な点です。
マレーシア保健省が現時点で認定している伝統医療の団体または補完医療の団体リストです。中医には限りませんよ。
団体名 | 略称 | 日本語の仮称 | |
1 | Persatuan Perubatan Tradisional Melayu Malaysia | PUTRAMAS | マレーシア伝統マレー医療協会 |
2 | Malaysian Chinese Medical Association | マレーシア中国医学協会 | |
3 |
Federation of Chinese Physicians and Medicine Dealers Association of Malaysia |
マレーシア中医及び漢方薬局 協会連合 |
|
4 |
Federation of Chinese Physians and Acupuncturists Association of Malaysia |
マレーシア中医及び鍼師 協会連合 |
|
5 | Pertubuhan Perubatan Tradisional India Malaysia | PEPTIM | マレーシア伝統インド医療組合 |
6 | Malaysia Society for Complementary Therapies | MSCT | マレーシア補完療法団体 |
7 | Majlis Perubatan Homeopathy Malaysia | MPHM | マレーシア同毒療法医療会議 |
以下は3月16日付け 星洲日報 の教育特集記事を多いに参照しました。
この記事に寄れば、マレーシアで中医は意外にも若返っているそうです、つまり中医になる人に若年代が増えているということですね。マレーシア中医師鍼灸連合会総会の名誉会長で、中医薬の専修学院の院長を務める人物が、中医課程は華人社会の一定の層を引きつけている、とりわけ若年層です、と語っています。
高等教育省は、近い将来マレーシアの大学で中医課程を設けた時には、学生は必ず理科系でなければならないとしていますが、この中医師鍼灸連合会総会の名誉会長は主張します、「中医はいわば中華文化の伝承です、必ずしも理科系である必要はありません。もし西洋医学的資格で中医を鑑定すれば、いくらかの成績優秀な(現在の中医学院の)学生にとって不公平になります。」
名誉議長によれば、現在マレーシアには 大小合わせて30から40校もの中医学院があるそうです。このため、保健省の考えを入れた、マレーシア中医師鍼灸連合会総会の規範を適用すれば、せいぜい10校になるとのことです。現在の学院では最短で3年制、最長で5年制です。講師人はマレーシア人が主体ですが、少数は国外からの講師陣です。
この名誉議長の解釈に寄れば、「中医課程は中医専門科と鍼灸専門科に分けられます、ただ大多数の中医学院の学生は中医専門科を終えた後、鍼灸を学びます。この理由は中医としての行動準則は:一に鍼、二に灸、三に薬の使用 だからです。古い時代は薬の使用が少なかった、民間では鍼を用いることで苦痛に対処してきた、そこで鍼灸が中医の主要な地位を占めていた。」 とのことです。
中医師鍼灸連合会総会の書記長によれば、「中国の中医をマレーシアに呼んで来る意思を政府は持っているとのことで、これはマレーシアの中医にとって良いきっかけになります。マレーシアの中医の水準引き上げにも貢献します」 マレーシアの国立大学に中医学系を導入することを保健省は高等教育省に提案しているそうです。
政府は今年中に、伝統医療または補完医療を提供している医療業に関する立法をして、規範化を進める意向なので、この書記長は「これはマレーシアの中医業に良いことである」 と捉えています。現時点では法令で中医を規制しているのは、1971年医療法だけだそうで、そこでは西洋医に関して定めており、中医については登録及びいくつかの面で医療行為をしてはならないと定めているそうです。
そこで新しい立法によって、国内の中医診療所は現状の奨励的な国への登録から、義務的な登録に変わります。そうなれば、政府の定めた規則に中医は従がう必要があり、且つ必要な学歴資格にも合致しなければなりません、加えて医療従業者としての規則も守る義務があります。
以上
このように、マレーシアにおける中医師と中医学業界を巡るまたは取り巻く状況はゆっくりと変化しているようです。若年華人の中に中医を目指す人が不足しないというのはまことに良い傾向でしょう。中医と自称している中医診療所は結構あるのですが、今一つその信憑性に疑問を感じる人は少なくないはずです。そういう時、国が中医の水準に一定の基準を設けて登録制にする方向に向かうのであれば、これも間違いなく良い変化ですね。
私自身はマレーシアで、西欧医学の医者つまり西医に診てもらうことの方がこれまでずっと多かったし、今後もこの傾向は大きく変わらないと思いますが、しかし中医を評価する気持ちを以前から持っています。ですから、時と場合または症状によって中医に診てもらったし、これからも診てもらうつもりです。ただ個々人の患者にとって、西医の場合と同じように、中医にも合う合わないがある、俗な言葉で言えば当り外れがあると、私は感じています。自分に合った、良い中医に出会うのはやはり簡単にはいかないと思いますね。
マレーシアのどんな都市、町、村にも大衆食堂と屋台はあります。マレー系、華人系、インド系 と種類はあっても、そういう大衆食堂、屋台で供されるのは、Kopi と Teh が中心になります。Kopi と Teh は決して、コーヒー とティー ではなく、あくまでも 「コピ」 と 「テー」 なのです。
Teh のことはここでは触れないとして、Kopi はその豆と焙煎方法と煎れ方が、コーヒーとは違います。当サイトの 旅行者ページの 「飲食物・料理・果物の話題」 項目内にある、『マレーシアコーヒー製造工場訪問記』 をまずご覧ください。
Kopi はそのどろっとした色合いと濃く舌に残る味が特徴です。マレー店とインド店では、グラス、または小さなマグで供するのが普通です。華人店でもそういう店はありますが、伝統的な華人大衆食堂、つまり Kopitiam (クアラルンプールで一般的な広東語ではチャーサットと呼ばれる)では、昔ながらの磁器製カップとソーサーでKopi とTeh を供します。これはグラスで飲むより、いかにも趣があっていいものですよ。
さらに店内には盤面にマーブルを貼った重いテーブルと木のイスというのが、昔ながらの Kopitiam の姿です。しかし10数年前と比べて、クアラルンプールでのこの伝統的スタイルの華人大衆食堂はぐっと減りましたね。磁器製カップとソーサーでKopi とTeh を供しても、合板テーブルにプラスチックイスというのが、現代の一般的店内です。地方町を旅行していて、ふらっと入ったKopitiam で、いまだに盤面にマーブルを貼った重いテーブルについて木のイスに座り、磁器製カップとソーサーでKopi を供されたら、ラッキー というところでしょう。
多くの旅行者の方は、このKopi とTeh を味わうことなく、旅行が終わってしまうようですね。マレーシア大衆飲食文化の案内人 Intraasia としては、残念に思います。その主たる理由は、 旅行代理店は旅行者をそんな店屋や屋台へ連れて行かないからですが、そんなことを代理店に期待するのはないものねだりです。自分の足で街を歩いて、店、屋台に入りましょう。Intraasia のホームページは自由旅行の案内役であり、そんな自由旅行者たちが集うサイトです。
とはいうももの、初めての方はいうまでもなく、自由旅行の経験の浅い方にはなかなか難しいことはよくわかります。
先日、マレーシア語紙の記事に、このKopi を専門に供する店の紹介記事を読みました。 この店はクアラルンプール中心地を突き抜ける Jalan Raja Chulan (通り)にある、良く知られた The Weld ショッピングセンター内にあります。The Weld は90年代初期からあるこじんまりとしたショッピングセンターですが、その場所柄しゃれた高級テナントばかりです。 The Weld から徒歩 5分ほどで KLタワー敷地内入り口に到達できます。ということは、未経験な旅行者でも比較的簡単に行ける場所であり、かつきれいで明るい店内と、メニューもあるので初心者でも注文しやすい点がいいでしょう。Jalan Raja Chulan (通り)はブキットビンタン界隈を通る乗合バスのほとんどが行き交う通りなので、バスでもThe Weld やKLタワーに立ち寄れますよ。The Weldの対面にバス停があります。
さらにこの店 ”Chawan" は旅慣れた方にも非常にお勧めです。だからこの場で長々と紹介するわけです。
”Chawan" の特徴は、マレーシア各地産の Kopi が味わえるということです。これまでにも、マレーシア他産地のコピ を味わえる店はあります。しかしそのほとんどは、有名なイポーホワイトコピ(白珈琲)が唯一の他産地コピです。 この店”Chawan" は、なんとマレーシアの各地から 12種もの地元産 Kopi 豆を集めてきて店頭に並べてあります。お客はその中から好きな産地 Kopi を注文できます。
そう日本で言えば、世界各国のコーヒー豆、たとえばモカ、キリマンジャロ、ブルーマウンテンなどといった豆をカウンターに並べて、お客がその中から注文できる 通のコーヒー店がありますよね、ちょうどそのスタイルです。
12種をあげてみましょう。
Kopi名 | Kopi Kumaman | Kopi Ipoh | Kopi Batu Pahat | Kopi Kapal Api | Kopi Cap Tupai | Kopi Tenom |
産地 | トレンガヌ州 | ぺラ州 | ジョーホール州 | 元はスマトラ産 | マラッカ州 | サバ州 |
Kopi名 | Kopi Muar 434 | Kopi Kluang | Kopi Hang Tuah | Kopi Aik Cheong | Kopi Tanjung Malim | Kopi kulim |
産地 | ジョーホール州 | ジョーホール州 | マラッカ州 | マラッカ州 | ペラ州 | ケダー州 |
新聞の記事を読んだ後、私は実際にこの"Chawan " を訪れてみました。昔ながらのカップとソーサーでKopi を供しています。ソーサーには小さなマレーシア風ビスケットが2枚付いてきます。練乳がカップに入れてないので、テーブルの上の粉ミルクを好みで加えます。一番適当だと思えるメニューは、RM 3.90 のセットメニューでしょう、その中身はお好みの産地Kopi + ナシルマまたはサンドイッチまたはトースト です。尚他にも軽食メニューまたはセットメニューが数種載っていました。
トーストは1枚で、ホームメイドのカヤ とバターが付いてきます。このセットメニューは軽いスナックに向いてますね。クアラルンプール中心部の瀟洒なショッピングセンター内にあり、その雰囲気に合わせた洒落たテーブルということから、街の冷房なし大衆食堂で同じものを注文した場合の倍ぐらいの値段ですが、これは場所柄しかたないでしょう。
"Chawan " は The Weld の4階、食堂街フロアの1画にあります。テーブルが17、18卓ありますので、かなりの客数が座れます。The Weld のある一帯は典型的オフィス街ですので、ランチ時は避けたほうが無難でしょう。オフィス街のため営業時間:7時半から18時、週末の土日は休みです。2006年8月に開業したという"Chawan "は、ごく近い将来、クアラルンプール圏にもう1店舗オープンする予定だと、新聞記事には書いてありました。
"Chawan "の責任者の1人はその記事の中で、「Chawanがいつの日にか、多くの人にとって Starbucks やCoffee Bean のような(西洋スタイル)カフェの代替店になれるといいなと思っています。」 と語る。"Chawan "ではすでに、カフェの定番であるアイスブレンドコーヒータイプである、Kemaman Milk Shake のような、Kopi のバリエイションをメニューに加えています。ただ私は試していませんので、味などの評価はできません。
客の多様な注文に答えるためにビジネスとしてこの種のメニューも必要なのでしょうが、伝統的な各地産Kopi を売り物にする店である以上、やはり磁器製カップとソーサーで供する本来の地元オリジナルKopi がいつまでも中心メニューであって欲しいなと、私は思います。マレーシアにお住まいの方、この次ぎにマレーシア旅行される方、1度"Chawan "を訪れて、各地産Kopi を味わいになってはいかがでしょうか?