・高等教育におけるブミプト学生対非ブミプトラ学生 ・よくわかる新聞の3行広告:その内容と攻略法−前編−
・相手に呼びかける時の呼称法を説明する ・ よくわかる新聞の3行広告:広告の内容とその攻略法−中編−
・なぜこうも人に枠をはめたがるのだろうか ・マレーシアの映画芸能界は常に入超
・ 駐車代せびるジャガクレタの横行 ・よくわかる新聞の3行広告: 広告の内容とその攻略法−後編−
・ こんなものいらない、こんなことやめちゃえ -前編- ・ 数字で見たマレーシア その11
高等教育を受ける17才から23才の層で、2001年現在その層の約4分の1が何らかの高等教育を受けています。まだまだ高等教育を受けられる層は小数派であることがこの数字からわかりますね。だからこそ高等教育はエリートへの切符になるのです。
そこで、マレーシアの高等教育機関で常に話題又は問題になることは、ブミプトラと非ブミプトラの入学比率が固定している件と、ブミプトラ学生の成績が非ブミプトラ学生より劣るといわれる件、そしてそのブミプトラ学生内では男子が女子より劣るという件の3つです。
2番目と3番目の件つまりブミプトラ学生の成績が劣るなどといった点に関しては、マレー社会一般の観察はできても大学関係者でも教育関係者でもない筆者には検証・実感できないとことなので、残念ながらそういう話題を伝える報道に頼るしかありません。
さてブミプトラ学生対非ブミプトラ学生の現状はどうなっているのでしょうか?
その前に重要な数字である国内の人口比をまず知っておかねばなりませんから、ブミプトラと非ブミプトラプの中心である華人の総人口に対する人口比率を掲げておきます。
1947年: ブミプトラ49.5% 中国系38%、 1957年: ブミプトラ49.8% 華人37%、 1970年: ブミプトラ53% 華人35%、 1990年: ブミプトラ61.1% 華人27.4%、 2000年: ブミプトラ66.1% 華人25.3%
マレーシアの一大転機であった新経済政策の導入開始が1971年ですが、国立大学への入学定員に関してブミプトラ対非ブミプトラの比率固定が始まったのは同時期だと思われます。当時からその比率ブミプトラ55対非ブミプトラ45は変わっていません。上の実際の人口比を見ていただければ、70年代は人口比に大体見合っていたと言えます。しかし華人の出生率が、ブミプトラの中心であるマレー人の比率によりずっと低いことから、実際の人口比率は相当変わってきているのです。
ですからブミプトラ 55では低すぎるという、マレーコミュニティーの一部にある声は、この実際の人口比だけを見れば納得できます。しかし問題はそこにあるのではないのです。2000年時点でブミプトラ人口比が66%にも上昇したにも関わらず、ブミプトラ中の特にマレー人学生が入学に必要な(中等教育試験での)基準成績にも満たないので、割り当て分55も埋められず、一方ずっと良い成績を収めた華人生徒がこの割り当て分45に漏れてしまうという問題が光を浴びたのです。
最新の国立系大学への入学者割り当てを見てみましょう。尚マレーシアの国立大学は各大学毎に入学試験を行なうのではなく、国立大学センターが一括して応募を受け付け、志願者の成績と志望先及び学部を考慮しながら、ブミプトラ比率に照らし合わせて学生を各大学・学部に割り当てます。
大学名 | 入学枠 |
Universiti Malaya | 4359 |
Universiti Sains Malaysia | 4355 |
Universiti Kebangsaan Malaysia | 3971 |
Universiti Putra Malaysia | 4253 |
Universiti Teknologi Malaysia | 298 |
Universiti Utara Malaysia | 4525 |
Universiti Malaysia Sarawak | 1176 |
Universiti Malaysia Sabah | 2137 |
Universiti Pendidikan Sultan Idris | 859 |
Universiti Teknologi MARA | 2993 |
Kolej Universiti Teknologi Tun Hussein Onn | 167 |
Kolej Universit Terengganu | 863 |
Kolej Universit Islam Malaysia | 635 |
Kolej Universit Teknikal Kebangsaan Malaysia | 241 |
国立14校の入学枠の合計 | 30,832名 |
公の奨学金を受けているのはブミプトラ学生が断然多いようですが、それを示す新聞記事からです。
記
200年に全国高等教育基金から課貸し付け奨学金を受けた高等教育を受けている学生数は91950人で、総額RM6億ほどでした。対象学生は国内の公立と私立の大学に学ぶ学生で、その内ブミプトラ学生が77%、70900人です。非ブミプトラ学生は23%もいると、これを発表した副教育大臣は強調しています。
以上
奨学金の面でもブミプトラ学生が多いのは、奨学金申請したビミプトラ学生の家庭の方が収入が低いと見るのか、やはり優遇されているとみるのか難しいところです。なお海外への公費留学に選抜される学生では、間違いなくブミプトラ学生が絶対的に多数を占めるのは知られたことです。
こうして見ると、ブミプトラ学生対非ブミプトラ学生の入学比率固定の事項はいろいろ問題を抱えていますが、この先当分廃止される又は変更されるような問題ではありません。なぜならこれはマレーシア与党連合BN特にマレー政党UMNOが推進するブミプトラ優遇政策の根幹に触れるものであり、野党のマレー政党PAS党もKeadilan党も固定比率維持を支持しており、さらにマレーコミュニティー自体に廃止などといった声はほとんどないからです。
国立大学に入学する男女比がこのところ変動して、女子学生が男子学生をずっと上回ってきており、2000年で63%対37%でした、20001年はさらにこの差が開き、70%対30%になりました。という記事を読んでいささか驚きました。いくつかの大学の今年度の数字を見てみると、
大学名 | UMマラヤ | UKM国民 | USM理科 | UUM北方 | UPMプトラ |
女子学生比 | 65% | 67% | 55% | 72% | 66% |
男子学生比 | 35% | 33% | 45% | 28% | 34% |
ブミプトラ学生中の男女比のアンバランスと共に、問題になるのがブミプトラ学生の成績です。
国立の学部の選択でブミプトラ学生の占める割合が99年までの時点では、医学部と歯学部では4割を切り、工学部では4割そこそこであるというものです。こういった数字はブミプトラ学生対非ブミプトラ学生の比率固定を支持することにもつながるものです。つまりまだまだ社会が期待する数字までブミプトラ学生は到達していない、ということですね。
大学に入ってからだけでなく卒業するに際してもブミプトラ学生の成績は劣る、としてよく話題になるのです。卒業時に成績最優秀賞を取る学生を比較すると、1999年でブミプトラ学生の場合はその5.4%だが、非ブミプトラ学生はその23.5%であった、のです。
ブミプトラ学生の成績が良くならない理由を説明する考えは幾つかありますので紹介しておきます。
USM大学の教育研究学の教授はこう述べる、「ブミプトラ学生の弱点は彼等の不利な出身背景にある、だから大学の環境に慣れるまでに時間がかかる、大学は好成績になることを最も指向した所です。我々は大学内には弱みを持った学生がいることを知っている。彼等には特別な注意を払う必要があるのです、そしてついていけるように手助けする必要がある。」
別のマラヤ大学教授は説明する。「ブミプトラ学生の成績は非ブミプトラ学生より劣る。それはそれぞれの基準が同じでないからです、成績の良い非ブミプトラ学生は(入学時に)足きり点が高い、一方ブミプトラ学生の優秀な層は海外留学組に選ばれている面もある。ブミプトラ学生は受け入れ時点で、55の割り当て比率を埋めるために足きり点を下げざるを得ない。」と。
別の意見を述べるのがPutra大学の前教授です、「問題は入学させる学生の質にあるのではない、大学における競争性のない環境にあるのです。大学を志望する学生の質は一般に同じだ、しかしマトリキュレーションのカルチャーがブミプトラ学生間に自己満足の安心感をはぐくんでしまう」 と語っています。「このカルチャーが大学入学後のDegree課程の際にまで及んで、彼等の精神状態を固まったものにしている、結果としてブミプトラ学生を非ブミプトラ学生に比して競争力のない状態にしてしまっているのです。多くのマトリキュレーションコースを選んだ学生は、もうこれで大学に入れると安心感をもってしまう、だから一生懸命勉強しなくてもいいやとなってしまう。」 と厳しい見方をしています。
この人はさらに続けて、「(日本の高校3年に当る)Form6の学生は大学への入学に確実な切符を手にしていない、競争は激しいと自覚している。だから(大学入学資格取得試験である)STPM試験を受けた学生の方がマトリキュレーション課程の学生より成績が良いのです。」 と語る。
実際、UUM大学の行なった調査では、マトリキュレーション出身の学生、その全てはブミプトラ学生、はSTPM試験を経たブミプトラ学生より大学での成績は劣るという結果が出ているそうです。マトリキュレーション出身の学生の成績は最初の学期だけ良いとのことです(1997年 Performance of Matriculation Students 参照)。
マレーシア私立カレッジ協会の会長は語る、「マトリキュレーションの水準は2つの面で見直しが必要だ。カリキュラムと実施方法です。」 現在マトリキュレーション用カレッジは全国に5箇所あり、さらに5箇所が建設中だとのことです。
ブミプトラ学生が非ブミプトラに成績で劣る、男子ブミプトラ学生は女子よりもさらに劣るといった、こういった話題は1回限りのものでなく、政界で、マスコミでしばしば話題にされる、強調されることなので、筆者のような部外者にも本当であろうと感じられます。著書”マレージレンマ”以来マレー人コミュニティーの態度を時に鋭く批判するマハティール首相が、マレー学生特にマレー男子学生の大学入学者の少なさと成績の良くないこととを嘆いていることはよく知られていることです。問題はマレー社会に深く根付いているのではないかと推測されますが、部外者の筆者に検証は難しいので、事実を示す数字と識者の主張をあげておきました。
ただ強調しておきますが、マレー学生が劣るなんていうのは作り事だ、という強烈な反論もあることもここでお伝えしておかねばなりません。
尚筆者の見方は、成績とは単に試験の結果で人間の価値はそれだけで計れるものではないというものです。マレーシアの教育界は、あまりにもペーパーテストに依存しすぎるし、社会はそれに一喜一憂しずぎるという悲しい現実があることを筆者は常々感じています。これに関してはまたいつか場をあらためて書きましょう
以上のように、マレーシアで教育は単に教育問題でなく民族の絡む政治問題でもあることが、読者の方にも多少なりとも理解していただけたことと思います。
筆者はこれまでいろんな国で新聞を読んできたのですが、それでも数十カ国にも渡って調べたことはありませんからあくまでも推定ですが、インターネットの発達した現在でも今尚世界の多くの国で新聞に載る分類広告が、案内広告を出す側にも探す側にとっても最大の情報源ではないでしょうか?
日本では一般全国紙と娯楽スポーツ紙とタブロイド版の夕刊紙の間には分類広告の内容に相当違いがありますよね。例えば風俗店の広告はスポーツ紙とタブロイド夕刊紙には五万と載っていますが、朝日や読売にそんな広告はありませんし、中堅以上の企業の人材募集広告はスポーツ紙には載りませんね。広告の”棲み分け”が新聞の種類によってできています。
で多言語国家マレーシアでは新聞が主として言語別に編集・発行されている関係から、同一言語新聞における多様化は日本に比べればぐっと少なくなります。例えばマレーシア語紙では一般全国紙と大衆紙に2分され、一般全国は2紙のみであり、タブロイド版の大衆新聞として娯楽又は芸能面に力点を置いた新聞が数種類あります。ただ毎日発行されている大衆紙はHarian Metro紙のみです。マレーシア語紙の特徴はムスリムをほぼ唯一の読者対象に置いていることで、広告ももっぱらそういった観点の広告です。従って、広告の幅が当然限られることになり、さらにマレーコミュニティーが華人コミュニティーに比して経済力の劣ることjから、広告量と種類の両面で、マレーシア語紙は華語紙と英語紙に圧倒的に劣ります。
そこで新聞広告の種類と量が一番多いのは、一般全国英語紙です。タブロイド版の大衆紙にも結構多いですが、やはり全国紙には種類と量でかないません。尚華語紙もその読者層の経済力の強さを反映して、相当種類豊富で且つ多いのですが、華語紙に関してはいずれいつか時期を改めて書くつもりですからここでは触れません。
そこで英語全国紙で一番発行部数が多い”The Star” から分類広告を抜き出して紹介、解説してみましょう。特に3行広告に焦点を置きます。
分類広告は通常、1列の幅3cmほどの狭い欄に小さな活字でぎっしりと文句が載っています。3行広告といっても最低3行でくらいで通常は4行から6行くらいですね。もちろんこういった広告スペースはスペースのサイズで料金が決まっているか又は何行幾らですから、伝えるに最小限必要な言葉を選んだり、省略形を多用して書いてあるのは、日本語の3行広告と同じですよ。ですから、読み慣れないと、どういう意味かよくわからないという面もなきにしもあらずですね。
それでは項目毎に適当に3行広告を取り出して例として解説していきます。まず最初にくるのは不動産広告です。尚筆者の居住場所がクアラルンプールなので、購読できる新聞の版は首都圏版です。従ってペナン州とかジョーホール州の3行広告はまず載りません、ペナンの3行広告を読むためには、半島北部版を入手できるペナン州、ケダー州へ行って新聞を買うことになります。ジョーホール州の3行広告は半島南部版に載りますから、これもクアラルンプールでは買えません。こういった理由から例として訳出した広告が全て首都圏のそれになることをご了承ください。
さらに言うまでもなく、筆者は例に選んだ広告及び広告主とは一切関係ありません。”注”はすべて筆者がつけたものです。
Bangsar, G. Hartamas, Utam, TTDI, Damansara 地区にあるバンガロー、シングル又はダブルリンクハウスなら何でも求む、買い手はすぐにある、電話Rahim 012-********. a-rahim@time.net.my E301777
KLangの不動産求む、住宅用土地、工場、売り又はリース。電話Amos 017-********. (E416)
次ぎは通常の6倍くらいつまり6cmぐらいの長さの欄に中活字で載せている、ちょっと大きな不動産屋でしょう。
Metro Homes E(1)0228 登録した不動産業者。電話 588******、 www.metorhomes.com マレーシア初のインターネット不動産ホームページ、 マレーシア人と外国人の買い手、大きさには関係なし、アパートからバンガローまで、土地から工場まで、わが社に相談してくだされば無料で掲載し、買い手を探してあげましょう、 電話S Ng 012-*******, mike@yahoo.com
Minesの湖畔にあるビジネスパーク、家具付き又は一部家具付きのオフィスが適度な賃貸料であり 電話03‐********
Subang 軽工業団地の工場、広広としている、広さ30X70フィート、賃貸RM1500 交渉可、Angieまで電話ください 012-*******
Ampang地区の Taman Melawati 2階建て 広さ22X70フィート、4部屋でバスルーム3つ、価格RM31万8千 交渉可、連絡先Amy 012-*******, (VE3-20)
Bandar Utama地区のBU2地、 角地 広さ3200平方フィート,きれいに修築済み、価格RM80万,連絡先YC 012-******, E(3)0059
Cheras地区のTaman Mega Jaya、 2階建て 4部屋でバスルーム3つ、広さ1300平方フィート、価格RM20万、電話03-588*****
OUG地区のBukit Indah 2階建て角地で広い、修築済み 噴水あり、価格RM49万3千、連絡先Teh 019-********
Bangsar地区のBangkung通り 4部屋にバスルーム3つ、エアコン4機付きで広いリビングルーム、賃貸料RM6500 交渉可、連絡先 Selamah 012-*******, (E1387)
Taman Desa地区 Old Klang通り 2階建て 角地の家、5部屋でバスルーム3つ、キッチンキャビネットと扇風機付き、バス停が近い、賃貸料RM1200、 電話03-2283*****
Ampang PointのTiara Ampang 広さ1900平方フィートなら 3部屋でバスルーム2つ、価格RM45万、 広さ1800平方フィートなら 3部屋でバスルーム2つ、 価格RM35万、 広さ 1200平方フィートなら 2部屋でバスルーム2つ、価格RM23万 連絡先 012-********, E(3)0842
Cheras Indah Court 5 アパート 広さ730平方フィート、 3部屋でバスルーム2つ、景色良し 価格RM8万5千、連絡 Tony 581234**, E10228
Bukit Antarabangsa地区の Kkyoto Garden、 コンドミニアムの高層階 広さ1280平方フィート 3部屋でバスルーム2つ、 価格RM19万5千 電話 016-******, (E209)
Suri Hartamasの Lanai Kiara 広さ1700平方フィート、 3部屋に小部屋1つあり、きれいに修築済み、価格RM59万、電話 019-********. (E465)
Desa Petaling 地区Sri Puteri アパート 3部屋でバスルーム2つ 賃貸料RM500、売りユニットもあり その場合はRM11万、連絡先Carol 227***** E(3)05555
Mont Kiara地区のEverett Penthouse、 広さ2856平方フィート、全家具付き、賃貸料RM1万、連絡先 Siew 013-******, VE10105
Sunway Palmville 広さ1600平方フィート 4部屋でバスルーム3つ、家具付き エアコン5機 テレビ ヒーター 冷蔵庫 洗濯機付き、賃貸料RM2300、連絡先012-*********. (E747)
Mallショッピングセンター裏のVilla Puteri 3部屋でバスルーム2つ、全家具付き 賃貸料RM1800から2300、連絡先Choo 012*******.
(E1004)
Pandan Inda 商業パーク、 1階 広さ20X35フィート 価格RM9万2千、 2階 広さ20X35フィート 価格RM7万5千、電話 987899**
Kelana Parkview Tower 広さ3440平方フィート、集中管理エアコン、部屋内はカーペット敷き、賃貸料 1平方フィート当りRM1.50、 電話704*****
Phileo Avenue Block B 噴水に面している 広さ2939平方フィート、賃貸料 何も揃えてない場合はRM1.80、エアコン付きでRM2.10、 連絡先Jessie 23456***
Happy Garden 4階建てショップロット、広さ22X75フィートで主要道路が前方にある、全面的に修築済み、価格RM85万 交渉可、電話016-*******
Subang Jaya SS15/4D、 4階建て 価格RM85万、 3階建て 価格RM60万 電話5635*****. (E1127)
Sunway Mentari PJS8/6、 広さ22X76フィート 地上階,賃貸料RM4000、電話77125***, E(3)0063
USJ19 メイン道路に面している 1階で修築済み、子供向けセンター又は学習塾に向いている 電話012-*******
Klangの工場・倉庫 土地面積1エーカー、建坪19000平方フィート、ニュークランバリー高速道路への交通便良し、電話3016****
Shah Alam の独立した工場、土地面積 39000平方フィート、建坪 25000平方フィート、賃貸料月RM19800
Damansara Indah バンガロー用土地 広さ9500平方フィート、景色最高、是非売りたし 価格は平方フィート当りRM88、連絡先 Nellie 711171****
KL のSultan Ismail通りの付属地、広さ3エーカーでシャングリラホテルの隣、価格は平方フィート当りRM474からで入札方式, TSK Realty
不動産関係の3行広告解説はこれで終ります。この次ぎは様様な項目を読み解いていきましょう。
2人称とはある人が話し相手たる人に対して呼びかける時に使う、またはその相手人を意味する語で、文法用語ですね。日本語で最も一般的な2人称は”あなた”ですが、これは英語の"you" ほど中立的性格を持っていないので、誰に対して用いてもよいわけではない又は差し支えないのは、日本で育った日本人なら当然知っていることでしょう。この当りをよく知らない、または言葉の慣習と背景に関して十分な解説を受けていない外国人の日本語学習者が、日本人との会話でその相手方に”あなた”を連発すると、違和感を感じますよね。日本語は第2人者に対して、ある種の強調を必要する場でない限り、第2人称を省略する又は省略すべき、または非間接的な呼称を使う言語なのです。加えて日本語は2人称を使い分ける言語なのです。2人称を使い分ける言語は世界にたくさんあり、複数民族複数言語国家のマレーシアでも、2人称の使い分けする言語がいくつかあります。
マレーシア語で言えば、anda, awak, kau, engkau、kamuなど、華語ならni、ninで、英語ならもちろんyou だけですね。ではマレーシア語から見ていきましょう。anda は極めて中立的性格を持った2人称で、書記文章中、広告、演説、公文書などの中で使われることが多く、マレーシア社会の日常会話でandaを聞くことはまれです。このandaの替わりに 非公式の会話では中立的性格を持った2人称としての"you"を使うマレー人も多いのです。kau, engkau、kamuは主としてマレー人・間の会話でよく使われ、ある種の親称といってもいいでしょう(kauはengkauの略称)。awak も親称ですが、目下にだけ使うべきで、フォーマルな会話中で使う言葉ではありません。ただ目上に対してもawak などと呼びかけている無頓着な非マレー人をよく見かけます。
華語の"ni" はよく知られているように”あなた”の意で、その丁寧形が"nin"です。華語の2人称の使い分けはマレーシア語よりずっと単純ですね。尚華語の漢字が表示できないので英字で代用してあります。
マレーシア社会で話し相手に又は呼びかけ時に上記の2人称だけを用いるわけではないのは、日本社会と同じです。日本語でも人称代名詞でない”おじさん”とか”おねいさん”とかの人称名詞を使う場合も多いし、人称を使わずに、「すみません」、「ちょっと」 とか「お願いします」 「あのー」と言いますよね。見知らぬ大人がある家を尋ねたり電話した時、その家の子供に対して、「お母さん、呼んでくれないか」ということがありますよね。こういった言い方は言語は違いますがマレーシアでも同様にあります。でそれが時として問題につながるというか呼ばれた人にとっては心地よくない場合も出てきます。
さてこういう基礎知識をお伝えした後次ぎの一文を読んで下さい。新聞を読んでいてたまたま目にとまったコラムです。6月13日付けThe Star紙の"Short -Take" と題する短いコラムからです。
もしあなたが男性で間違って40代に見られたら、血縁上のつながりがないにも関わらず、誰からも"uncle" と呼びかけられてしまうのがこの時代ごく一般的だ。しかし30才の誕生日を数年前ぐらいに祝った者が、そういう風に呼びかけられるのは精神的ショックであり自我に傷を与える経験である。特にその"uncle"と発声する者が子供でなくて、青年であったら、それはあなたの血圧を上げざるを得ないであろう。
省略
あるたいへん重大な会合に招待された私は(注:この引用した一文を書いている人)、その会場の入り口で、たいへん可愛い女の子がチャーミングな笑顔とともにオーキッドの花を私のシャツの胸ポケットに刺してくれました。それは私がまさに招待されたことを示しています。別の列ではこれまた可愛い女の子たちが手にタバコとライタを持っており、その中から一人が私に近づいてきてタバコを勧めました。彼女は「Sir,タバコを1本いかがですか?」 と言う替わりに、「Uncle、タバコを1本いかがですか?」と声を発したのです。私の笑顔は引きつり、私の自我は縮んでしまい、そこに立ち尽くしてしまった。
私をUncleと呼ぶ?私はそれほど年とって見えるのだろうか?おい、私はまだ35才なのだ。
その夜私は帰宅してから、髪の毛をよく調べて見た、ちょっとでも灰色の気のある毛を探して見た。自分の顔の線としわも調べて見た、そして確信したのは私は若いということであり、Uncleなどと呼ばれる存在でないということです。しかし確信だけでは不充分です。慎重ではあるが行動しなければならなかった。
まず第一にしたこと、最も簡単であったが、私の洋服タンス内を変えることだった。もっと明るい色、もっとカラフルなシャツにした、流行のネクタイに変えた、ヘアスタイルももっと若っぽいのに変えた。
しかしそれは効果なかったのだろう。ショッピングセンターに行った時、そこの店員は私を”Uncle”と呼んだ。市場へ行った時、そこの屋台人らは私を福建語でUncleを意味する" chik"と呼んだ。タクシーの運転手でさえ私を”Uncle”を呼んだ。私は負け戦を戦っていたのだ。
そこで少しずつ現実を受け入れ始めていった。呼びたければUncleと呼びなさい。私は30才の時と同じぐらいに若いのだ、だからそう呼ばれても傷つきはしないのだ。こうやって私は自身を慰めた。
省略
西欧文化の世界では、フォーマルな場合は男性はSirであり、女性はMa'am である。非フォーマルな場合は、男性ならmate(君)女性ならluv(おまえ)と呼ぶことで、呼ばれたあなたは 年をとったと感じさせないのである。
Intraasia注:mate、 luv も英国式用法だと思われる
もしあなたが白人を”Uncle”などと呼んだら彼等はショックを受けて困惑するであろう。
省略
今や私はまたこの幸せな国に戻って来て、何回もUncleと呼ばれることに慣れてしまった。少なくともまだ誰も私をAh Pekと呼び始めてないことに、感謝すべきかもしれないと思っている。
以上は、Hoo Ban Kheeと署名のあるコラム記事から抜粋して訳したものです。
Uncleの第一義は血縁関係のある叔父又は伯父さんの意味です、Auntがその女性版で、血縁関係のある叔母又は伯母さんの意味ですね。で日本語でもこのおじさん又はおばさんを血縁関係のない自分よりある程度年上の人に使いますよね、ただいうまでもなく呼ぶ人の年と呼ばれる人の年を考慮してこの呼称が使われ、呼ぶ人が子供か比較的若い世代が主体になりますよね。
しかし標準英語のUncle とAunt は日本語訳とは違って、血縁関係と全く関係ない人に対してほとんど使わないのです。血縁関係を持った人以外に使う場合の定義を愛用の英英辞典から抜き出します:
これで血縁関係を持った大人以外には、どちらも子供の両親に親しい大人に関して子供が呼ぶ時に使うことがおわかりですね。
しかしマレーシアではこの範囲を極めて広げてしまい、子供がすべての大人を呼ぶ時に使うようになっているのです。尚Auntはマレーシア英語ではAuntie となります。でこの対象範囲がさらにもっと広がって若者が年上の男性女性を呼ぶ時にもひろく使われています。ですから上で抜粋翻訳したようなことが起こってしまうのです。
筆者はマレーシアに住むようになって長いのですが、このUncle呼称に今だに慣れません、というか許せませんね。当コラムや日本語書籍でマレーシア英語を解説するほどマレーシア英語に慣れ親しんではいるのですが、それとこれは別なのです。
この新聞記事の書き手はまだ35才にも関わらず、今では"Uncle" と呼ばれるのをはあきらめているようですが、この書き手よりはるか年上で、30才代でも50才代でもない筆者は、Uncle呼称はとても許容できない呼称です。
知人と会う時、大体5,6才ぐらいであるその子供が自ら、時には知人に 「Uncleにあいさつしなさい。」と促されて、私を”Uncle”と呼ぶのです。筆者は子供がいませんので、子供からUncleと呼ばれるのはどうもしっくりといきません、しかしまあ全く知らない子供たちではないし、小さな子供だからしかたないでしょう。
でも滅多にありませんが街で全く知らない小学生などから、”Uncle”などと呼びかけられるとちょっとむかっときますね。「Uncleだって?、俺はお前たちのUncleじゃないぞ。」 と心の中で思いますが、大人気ないのでもちろんそんなことは口に出して言いませんよ。最後にはまあ子供だから許そうと言う気になります(やさしいですね)。
で問題はここからなのです。なんとバス停でバス待ち時とか路上で若い青年層から 「Uncle、どこどこへ行くバスは何番ですか?」とか、「Uncle、どこどこへ行くバス、どこで乗ればいいのですか?」などと尋ねられることがたまにあるのです。さらにス−パー、店などで女店員から、「Uncle, この品いかがですか」と言われる事もあります。(もちろんこういった場合は全て私をマレーシア華人だと思ってのことです)こういった質問してくるのはだいたい20才前後から20代後半の若い又は学生風の女性で、華人もマレー人もインド人もいます。ただしこういうことを聞いてくる青年男子は女子に比べてごくわずかです。尚そういう時尋ねれたことを知っていれば、マレーシア語なり広東語でちゃんと答えてあげますよ。
はっきりいってこれはショックです。つい数ヶ月前も見本会場のあるMinesへ行く郊外バスに乗っていた車中で、”Uncle、このバスMinesショッピングセンターへ行きますよね?」と前の席の学生風女の子が振り向いて私に尋ねてきました。""Uncle" ということばに一瞬心が引きつったのですが、「 そうだよ、私もそこへ行くのです」 と無表情に広東語で答えたのです。 マレーシアにバスは表示が不親切だったり、いつくるかわからないし、時々勝手に停留所をスキップするので、慣れてないルートに乗った乗客は誰でも時に不安になって近くの人に尋ねますし、あちこちの路線を利用する常時バス利用派の私も時々そうします。
Uncleなんて全く冗談じゃない、いくらマレーシアの風土ではUncleが話者よりある程度年上の男性を意味するからといっても、20才ぐらいの女の子にUncleなどと呼ばれるのは、見知らぬ子供から呼ばれるのとは違ってショックですね。発言者が可愛い女の子だとしても素直に許せませんなあ。筆者は自分をもちろん若いとは思ってはいませんが、実年齢より若く見られるのが通常であり且つUncleの意味拡大使用に批判的なので、まだ当分Uncleになるつもりはないのです。
マレーシア語ではちょうどぴったりの”Abang お兄さん”とういう意味の単語がありますから、マレー人ヤング女性から呼びかけられる時は、是非これを使って呼んで欲しいものです。Abangは血縁関係がなくても使えるのです。マレーヤング女性が筆者に向かって、”アバン、このバス クラナジャヤにいきますか?」 などのように使えます。尚年上の女性に呼びかける時は、姉を意味する"kakak"の短縮形" kak" があります。この他に、男性を呼ぶときもっとかしこまった"Encik" という単語があります。路上で警官に尋ねる時、役所で係官と話すときなど、このEncik を使うべきです。女性に対してはCik が多少かしこまった場合の呼びかけ呼称です。これは英語のMissにあたります。
華語には老兄、広東語では哥哥、大哥 という兄さんの意味の語がありますが、マレーシアの地では血縁関係のない大人に対しては一般にそれほど使われていませんので(子供が青年を呼ぶ時などに使われているが、大人が自分よりちょっと年上の大人を呼ぶ時にはほとんど聞いたことがない)、上記の"abang"に十分匹敵するとは言えないでしょう。そこで年上の男性を呼ぶ際、男性Mr.を意味する丁寧な「先生」という言葉で呼びかけて欲しいものです。「先生」はちょっとかしこまりすぎていると考える女性なら、"Mr.又はSir"と呼びかけてくれればいいのです。これは中立的な意味合いをもっていますし、尊敬語ですからね。
路上で道を尋ねられるとか大衆食堂、屋台で注文を聞かれる時、インド系、マレー系の店では、従業員がよく”Bos、minum apa?何飲むの?”と聞いてきます。この"Bos" はボスとか社長の意味ではありません。日本ですし屋などで、板前が馴染み客に 「社長、今日は何々が新鮮ですが、これこれいかがですか?」などといった時に使う”社長”とこの”Bos”は同じような意味合いです。つまり客が本当に社長なりボスであろうとなかろうと関係ないですよね。こういう店では、"you" "awah" "abang" などという2人称も使いますが、多少年齢がいった客にはこのBos呼称が多いですね。筆者もこの呼称には極めて自然に受け入れられます。2人称を使わずにBosという間接的表現で聞くのは、ある種のアジア的婉曲表現といえると、筆者は仮説を立ています。
華人の店屋台では、店の者がそれほど若くない客に対して呼びかける時、事頭(Sihtao)又は 老細(Lowsai) などという呼称を使うことがよくあります(便宜的に発音は英字で表記してます)。これは広東語の表現ですから、広東語がほとんど使われないペナンやジョーホールバルでは華語の発音又は類似表現になるはずです。Sihtao, Lowsai など(他にもある)の表現は会社や店の主又は社長、ボスとかいう意味の口語的表現ですから、上で述べた”Bos”と同様な意味ということになります。こういう場所に親しんでいる広東語話者の筆者にも、もちろんこういう風に呼びかけてくることがよくあります(筆者を日本人だと気づく人は全くいない)。始めの頃はちょっと違和感がありましたが、意味をよく知ればBosと同じことですから、そのまま素直に受け入れられるのですね。
もちろん 「 Nei yam mei? あなた何飲みますか?」 といった2人称"nei"を使って直接的に聞いてくる場合も多いですよ。
華人女性に対して呼びかける時は、一番無難なのは”小姐”(Siujie又はxiaojie と発音)ということばでしょう。少少とうの立った女性に対しても(気に障る表現でしたら、すみません) 「Xiaojie 」と呼んでおけば間違いないでしょうし、そういう風に呼びかけている場合が多いです。ただ明らかな中年女性に対してはちょっと無理でしょう。やはりAuntieですね。別に華人世界の店舗に限りませんが、Siujie の替わりに、一番中立的なMiss という呼びかけがよく用いられます。ですから華人の食堂でもインド大衆料理店でも、若い又は若いだろうと思われる女性に対して、"Miss" と呼んでいる光景をよく見かけます。
ホテルのレストランのようなかしこまった場所なら、Miss以外にはM'amが多分使われるはずです。" Thank you, Ma'am“ のようにです。Auntieではちょとまずいですからね。
このように各言語別に、日常生活状況で使われる場を想定して呼称を説明してみました。2人称を直接に使わずに呼びかけるあり方がきわめて一般的なことが、上であげた例からおわかりになったことと思います。
知らない人に呼びかける時、相手をなんと呼んでいいか、呼ぶべきかは結構難しいものです。ハローは標準英語の"hello"の意味ではなく、日本語の「ちょっと」 「すみません」 「あのー」といった呼びかけ詞なのです。ですからこの”Hello"は大衆食堂で、レストランで、店で、ホテルで、会社で、路上で、つまり至る所で多くの人が使います。ですから、相手を何とよんでいいか迷ったら又は自信がなければ、一番無難な”Hello“ という表現をお勧めします。Helloは一番安全パイなのです。もちろん丁寧に"Excuse me"、マレーシア語で "Maaf ya" などと丁寧に呼びかければ、時と場所によってその方がずっとふさわしいのは言うまでもありません。
コラム第252回に載せた前編の初めに書きました、3行広告一般の説明を思い出してください、もし前編をお読みでない方は先にそちらをお読みください。
前編と同じく、英語全国紙で一番発行部数が多い”The Star” から分類広告を抜き出して紹介、解説します。3行広告だけに焦点を置きます。
尚言うまでもなく、筆者は例に選んだ広告及び広告主とは一切関係ありません。”注”はすべて筆者がつけたものです。
それではまず、いわゆる”ルームメイト求む又は部屋だけ貸します”という広告です。ただThe Star紙にはあまり多くありません。こういった広告は、人の集まるバス停とかによく手書きの張り紙がしてありますよ。
Angsana Hillar コンド 駐車場とコンドミニアムの施設が使えます、賃貸料RM280、マレー人女性に限る、電話012-63250***
Bandar Utama BU10, 交通便利、華人の男性でちゃんとした職のある人 非喫煙者に限る、賃貸料RM350、入居即可 電話019-2759****
Bandar Utama 4/1 上階でバス付き、賃貸料一人当りRM300、料理しても構わない、電話 Yin016-2105****
Pantai Panorama 全家具付きのアパート、LRT高架鉄道駅が近い、華人に限る、賃貸料RM450、電話012-568*****
バンガロー式のゲストハウス 場所クアラルンプールのBangsar地区、料金RM40から60、エアコン メガTV付き、バスルームと駐車場あり、電話03-*******
BMW 318(M) 1989年製, 最初のオーナー、状態良、事故歴なし、価格RM3万、ローンはRM2万8千まで、電話019-********
BMW 318(A) 1999年製、女性オーナー、事故歴なし、レザーシート CDプレーヤー、ツインエアバッグ、道路税は2002年4月まであり、最高の状態、価格RM14万3千 電話Maa 012-*****
Daihatsu CHARADE 1.3リットル 93年製、Kembaraと同じエンジンです、最初のオーナー、メタリック、状態良、RM23,000 電話012-****
Daihatsu CHARADE 83年製、5スピード、塗装は新しい、スポーツリム、状態良、RM6,000交渉可、電話******
Ford LYNX 1.6(A) 1996年製セダン、メタリック ブルー、価格RM53500、走行距離少なし、電話 012-********
Honda ACCORD 2リットル(A) 94年製、メタリックグレー スポーツリム、最高状態、事故歴なし、見ればわかります、価格RM69,800, 交換も受け付けます 電話5677****
Honda CIVIC 1.6 EFI (A) 1997年製、最高状態、事故歴なし、ダークグリーン、走行距離少ない、価格RM73,500 ローンはRM66000まで 電話:*******
Merce BENZ 200E A 1993年製、地元でメタリック塗装、ABS装備、レザーシート、価格RM10万9千、電話019-****
Merc BENZ E280 1997年製 地元でメタリックシルバー塗装、走行距離少なし、事故歴なし、最高状態、 見ればわかります、価格RM239,800 ローンはRM21万まで、電話985****
Merc BENZ C220 (A) 1996年製、メタリックシルバー、CDプレヤー付き、レザーシート サンルーフ、エアバッグ ABS、最高状態、価格RM165000、電話012-89*******
Mitusbishi PAJERO V32V 1995年製、最初のオーナー、最初の状態そのまま、価格RM65000、電話017-*****
Nissan BLUEBIRD 2.0(A) インジェクション 1990年製、事故歴なし、スポーツリム メタリック、状況よい、価格RM35000、電話******
NIssan Sentra 1.6(M) 1998年製、EFI Dohc16V, エアバッグ、最初のオーナー、事故歴なし、交換も受け入れます、価格RM65500,電話019-******
Produa KANCIL 660cc EZ(A) 1995年製、女性オーナー、走行距離少なし、オリジナル塗装、価格RM2万、電話012-******
Produa KANCIL 660GX (5速) 1998年製、最初のオーナー、最高状態、事故歴なし、価格RM18,800 電話03-******
Proton PERDANA 2.0(A) 1996年製、事故歴なし、状態良、価格RM57,800、 電話*****
Proton PERDANA 2.0 V6(A) 2000年製、最初のオーナー、レザーシート、ABS、白色、価格RM92,000 電話019******
Proton SAGA 1.5(A) 1990年製、メタリック 状況良、安く売ります 価格RM18,800 019*******
Proton SATRIA 1.3 GLM 1998年、最初のオーナー、最高状態、走行距離少なし、価格RM33,500 電話013-******
Proton WIRA 1.3 GLI(M) 1997年製、最初のオーナー、メタリックブルー、走行距離4万Km、 価格RM33,900、電話******
Proton WIRA 1.5 GLi (A) 1999年製、インジェくション、全スペックあり、オリジナルの塗装、価格RM46,700、電話 012-*****
Subaru Station Wagon 4WD 1.6 1982年製、2番目のオーナー、よく手入れされている、価格RM6,500、電話 Robert ******
Toyota CAMRY 2.2 (A) 1995年製、最初のオーナー、走行距離少なし 状態良、価格RM89,500、電話Yap *******
Toyota COROLLA 1.6(A) Sedan 1996年製、事故歴なし、状態良 価格RM57,800、電話019******
Toyota CORONA 1.6 DX 1984年製、状態良し、事故歴なし、 価格7,300、電話*****
Toyota LITEACE Premio 1.8 1995年製、状態良、事故歴なし、エアコン2機、価格RM34,800、電話012*******
Toyota UNSER 1.8 GLi (M) 2000年製、メタリックシルバー、最初のオーナー、VCD付き、価格RM68,500、電話*****
Honda C70 1989年製、状態良 価格1000、電話 45891**
Hikom Lorry 、道路税が2年分とRM16000分に値する保険付きの保証がついた魅力的なプロモーションです、価格は電話012******まで
MItusbishi CANTER LORRY 1トン 1995年製、事故歴なし、価格RM23,800 電話********
非常に公正です、外国人向け、会社向けに長期で車貸します、4輪駆動車 Bentz BMW Honda Volvo Perdana など、電話03-*****, Mont Kiara Transmile 会社
F M T RENT 車レンタルします(KKKP/PL 2873)、 Proton車のあらゆるタイプ Honda車 Bentz、 結婚用の自動車はすぐに無料で届けます、電話******
信頼の置け、迅速で手間のかからない借り替え方法を取れば、貴方の現金流動が助かります、自動車とバンなら車歴15年までです、電話Ases 6186*****
車のための魅惑的で良い、信頼のおける借り替え方式です、直ちにできます、現金の流動性のために、自動車登録の所有権移転はありません、低金利、電話********
かなりきれいなインド人女性で34才独身、大学卒の誠意のある独身インド人紳士を探しています、結婚を考えています、手紙の宛て先:Ms.Priya No15, Jalan Kolam Air ********、Kula Lumpur
マレー人医師で36才のハンサムが学歴SPM以上の女性を探しています、交際又は結婚の目的、電話********
たいへんきれいで背の高い華人女性です 30代で離婚歴あり、交際又は結婚相手を求めます、電話 Ms.June *******
教育ある華人独身が誰か特別な人に合える機会を求めて、便利なホテルで7月?日に高級なディナーパーティーを開きます、電話2142****内線10番
独身者のエキサイティングな旅行、7月14日と15日に ロビンソンアイランドとして知られているジョーホール州の島へ、楽しい 海 雄大な海岸、愛すべき新しい友といっしょにバーベキューとビーチパーティー、会員代金は要りません、電話03-5618****, Happy Link
ICE BREAKER 全国最大で複数民族のための相手探しの機関です、(登録360216U) 1.設立して12年 2.選択の広さ 3.紹介に限度なし 4.ベストの相手に恵まれます 5.安全で信頼が置ける 6.友好的サービス 7.秘密を守ります 8.紹介は保証します 9.適度な料金 10.テレビ、雑誌、衛星テレビなどでお馴染み、どうして独身でいるのですか? 電話03-2148****, www.icebrekers.com.sg, E-mail *****
優良な家庭教師 小学生1年から中学6年生まで、GCEのOレベル又はAレベルまで、高等教育もOK、教科を問わず、電話*****
Aquarious Swimming Academy 、ペタリンジャヤとクアラルンプール、電話*******
英語教授します マレーシア人と外国人生徒向け、 ベービシッターもできます、電話012********
華語教えます 子供と大人どりちらも可、資格ある先生が家庭へ又はオフィスへ伺います、 電話MS.Teh********
家庭教師と塾 小学校1年から中学校6年まで、経験ある優れた学校の先生が教えます 電話******
パソコンのトラブルに24時間待機しています。電話 James 012-*******
パソコンの問題、修理、アップグレードのためにその場所に伺います、中古パソコン求む、24時間サービスです、電話Mr.Kok******
ピアノ売ります、Yamaha, Kawai, Upright Grand, Lambert など、価格はRM1800からあり、電話Jason 017-*****
初心者のための教室、ギター ドラム パーカッション サキソフォン バイオリン キーボード ピアノ ボーカル、場所Damansara Utama 電話77727****、又はPJ SS2 電話789*****、楽器のローン購買もできます
アフリカのグレーオウム、1才半できれいです、価格RM1800以上、興味ある方は電話012******
長い毛のペルシア猫と大人の猫売ります、色はたくさん選べます、スタッドサービスもあり、電話03-******
5星ホテルの家具、パブの装置、レストランのいすなど、当方中古品ショップです、電話06-765*******
中古のCD売ります、広い選択 70年代から90年代までの1000種以上の中から選べます、電話Andrew*******
D'Junk Shop、専門店です、しっかりした中古品の売り買い、家庭の品 オフィスの装置など、電話TTDI 03-******
以上物を売ったりサービスする分野を中心に載せました。3行広告の解説は、来月掲載予定の後編で最後になります。
しばらく前のゲストブックに私は次ぎの短文を書きました。
携帯電話を使ってのモバイル・インターネットは、まだマレーシアではメール送受信を含めてほとんど普及しておりません。唯一の例外はSMS(ショートメッセージサービス)だそうですが、これはインターネット経由ではないはずです。昨年の今ごろは各携帯電話サービス会社と各携帯電話機会社が頻繁に且つはでに、今にもモバイル・インターネットであるWAP時代がやってくるような宣伝をしていましたが、1年後の現在 WAP自体の宣伝はもうほとんどありません。新型携帯電話機宣伝のついでにWAP機能もある、できるといった程度の宣伝です。つまりWAPは、現在までのところマレーシアでは、ヨーロッパ諸国のようにほとんど大衆のものに育たなかったのです。
一方昨年はほとんど紹介されなかった日本の”i-Mode”が今年になってから、地元の情報技術雑誌や新聞の情報技術ページで少しずつ紹介されるようになりました。日本では2000万人を超える利用者がいるといった驚きと共にです。NTTのマレーシア法人はあっても、マレーシアで一般向けに i-Modeを売りこんでいるわけでは全くありませんから、これはやはり日本での大成功のおかげとWAPの(現時点での)失敗のおかげでしょう。WAPは日本で存在してないようですが(?)、i-Modeとは全く互換性がないそうです。
筆者は日本に何年も住んでいませんし、たまに行っても数日間の滞在ですから、i-Mode自体を使ったことは1度もありません。でもインターネット世界では米国系会社の資本と技術の独断ですから、やはりこういう日本の独自技術がもっと東南アジアでも普及して欲しいなと願っています。
ところでマレーシア指導層や情報・通信技術界にあるのは奇妙な情報・通信技術観です。いわく、こういった技術は娯楽目的でなくビジネスや情報収集や知識向上に使うべきであるというものです。しかしインターネットの普及とi-Modeの大成功の相当なる理由部分は、人との交流、ゲーム、娯楽という面にあるのは一目瞭然ですよね。日本社会は基本的に、硬軟、エログロなどあらゆるものを取り入れる、許容する社会ですから、日本の革新的技術はこれを土台にして成功してきた面が多分にあるはずです。一方こういった許容性でははるかに少なさの目立つマレーシア社会は、善であれ悪であれ、革新的技術、思考は生み出せないなとつくづく思います。
なぜなら基本的に、若者を含めて国民に対してあれはいけない、これはいいとお上の者が判断し、命令し、決める社会だからです。さらにペーパーテスト結果に基づいて小数の優秀な者を純粋培養させる社会だからです。これでは思いがけない人材と技術は生まれない、育たないですね。ある面において、お上が狙った最上最良のこと・者”だけ”を生み出すなんて不可能です。彼らにとって都合の悪い事、彼らの望まないこと/人も必ず生まれてきます。そこに人間社会の面白さがあるのですね。
しかしそういう都合の悪い事、望まない人を許容していく、つまり味噌も糞も許容する社会がダイナミクスさでは他の社会をリードしていくのです。残念ながら、多民族多言語複数宗教社会であるマレーシア社会は、それゆえにか反対にそれであるにも関わらず、味噌も糞も許容する社会ではないですね。
以上のよう心情を吐露したのです。そこでこの背景を少し説明しておく意図から今回のコラムを書きました。
マレーシア社会を観察し考えているとこの数年特に感じているのですが、政府指導者、政界、教育界、経済界、宗教界、マスコミ、さらに一般人までも、どうしてもこう人間の思考と行動に枠をはめたがるのかと思わざるを得ません。その思想と意向の背景にあるのは、時に支配体制の枠組みを崩させない政治的なものであったり、反西欧思想であったり、宗教的あるべき枠組みを固持するためであったり、安定でないと海外からの投資が減るからという経済至上主義からであったり、安寧で伝統的なカンポン世界を壊すなという素朴な思想であったり、と様様ですが、それらに共通するのは、経済、社会、技術、科学は発展しても人々の意識のあり方、国の枠組みは変えない、変えてはいけないという守旧的なものです。しかしそんなことが実際現実的であろうか?仮に現実的あれば、その分どこかに強力な抑える力が働く事でしょう。
リベラルな個人的、政治的自由の要求と実践は西欧思想の猿真似でアジア的なものではないと、支配層はよく主張していますが、これは現実の東アジア諸国、韓国、台湾、日本を見ればいかに違っているかすぐ気がつくところです。東南アジアでもタイやフィリピンの状況とマレーシアは相当なる違いを示しています。アジア的なるものの意味がそのことばを使う者の恣意的に、我田引水的に使われている例です
もちろんこういった締めつけ思想と政策に反対する声は強く、政治的にはそれが与党連合に対する野党連合BA(直訳:もう一つの選択連合)なのですが、その中身は決して一枚岩ではなく、且つ”もう一つの選択連合”は別の意味の保守思想と運動を基盤にしているのです。新聞で伝えられる野党の活動と主張、さらに反政府的又は批判的な主張・意見のあふれるメーリングニュースを毎日読んでいると、その主張の意味するところは、結局別の意味の保守主義を目指しているんだなとつくづく感じます。
筆者の持論である、マハティール首相の20年の統治をもたらしたのは、単に与党連合の選挙での勝利の結果からでなく、与党野党支持を問わずにマレーシア国民の意識深く中にその原因があるということです。マハティールは極めてマレーシア的存在なのです、反マハティール勢力の先鋭であるKeadilan党はまさに別のマハティール的存在をその目標にかかげているかのようです。
いささか抽象的に書いたのですが、筆者の意図はマレーシアのどの勢力を支持する、しないということを訴えるために書いているのではではありませんから、Intraasiaはどの勢力を支持しているとかあの人たちを支持していない、といった誤解を避けたいからです。尚ここで筆者のいう保守思想とは、日本のマスコミで使われる保守対革新という意味合いではありませんよ、念のため。
そんな思いの中で最近目に付いたニュースを新聞から取り出してみます。
西欧諸国の教授,講師など大学教育教職員と違って、マレーシアの大学関係者のほとんどは、極めて例外的な人を除いて、国に関するようなことに関してその専門としての見方、考えを発表しません。
政府の定めたスタッフ規律法79年では、大学スタッフがどんな政党であれを支持するような声明を出すことを禁止しています。さらに政党に関する文書を出版する事も禁止されています(学問的研究を除いて)。政治的声明はセミナーの中でのみ許され、そのセミナーでさえ大学の副学長の許可が要ります。敏感な問題の発表は、当局によって制限されています。
大学スタッフの雇用は、政府が任命する大学副学長と政府任命の評議会委員にの手に集中しているのです。最近法律化した法605は、これまでの大学カレッジ法(UCCA1971年)を、アカデミックの自由面を規制する点ではるかに上回ります。この法の下では、大学教育関係者は政府の方針に対して、その専門に関わらず、意見声明を出すことを禁止されたのです。その中にある項目では、大学講師はほとんどすべての事に関して、教育省の許可を得なければならないことです。
「多くの自己検閲が行われている。皆自己の学問上の専門と自己防衛をはかりにかけてバランスを取ろうとしている。」 とマラヤ大学のアカデミックスタッフ協会の会長です。
過去大学の評議会員は大学関係者の互選で選ばれていたが、現在は政府によって選ばれている、これも大学の非民主化の一環だと、元大学教授である野党PRMの党首が語っています。
大学は知識を追求する所であるから大学は自治権のあるものとして扱われるべきです。だからビジネスと政府の利益によって支配されない事が大切です。
以上抜粋翻訳
こいうったことを典型的に示した全くばからしい出来事の一つに、Hazeに関する専門家・学者の声明、意見表明を禁ずるということがあります。簡単に言うと、97年のHaze大気汚染の時に、内閣が教育省を通じて公立の大学教職員に、Haze現象に関する出来事と性質の研究については、一般向けに都合の悪い発表、コメントをしないように命令しました。
この決定を説明した当時の教育大臣は、専門家のそういう発言を外国のマスコミが”操作して”、国のイメージを損ねるからというものです。専門家のこういった環境への発言が続くと、国に特に観光分野に否定的な影響を与えるというものです。
その後国はHaze時に、環境庁が測定し発表していた環境汚染指数が、その後国の指示で、発表されなくなりました。これも大学教職員に対して出された命令と同様な発想に基づくものです。つまり外国のマスコミが、この汚染指数を強調し、旅行者がそれに惑わされるというからというものです。なおこの命令は2001年時点でも生きています。
この危惧に一理あることは筆者も同意します。例えば、Hazeがマレーシアの空から消えても、尚空を覆っているかのように報道された又はそのイメージが残ったため、ヨーロッパなど外国の観光客がマレーシアから行き先を変えて、しばらくマレーシア訪問者が減ったという事実が指摘されました。さらに身近な例でいえば、当ホームページの掲示板書きこみにみられた日本人旅行者の大気状況への過剰心配や、外務省外郭団体の海外危険情報に載っていたマレーシアに関する情報では、マレーシアでHaze問題がとっくに終ってもいつまでもHaze注意情報を載せていた事実があります。
こういった事実を目にすると、マレーシア上層部の過剰心配を一概に笑う、批判はできません。現実に旅行者は過剰ともいえるほど心配性であり、他国の利益、ここではマレーシアのこと、など考えずに行動しますからね(悪いと言うことでなく、事実を述べているだけです)。しかしそれでも筆者はこういった政府・支配層の思想と行動に賛成することはできませんね。マレーシアの大学教職員界からも批判はもちろんあります。いわく 「大衆がなぜ大気汚染指数の値を知らされないのか、我々は知りたいものと思った。我々が発言したことは、確実なデータに基づいて共通の利益のためにということでした。 大学教職員は、その声明が捻じ曲げら得ない限り、その出来事に関して自由に発言できるべきです。」 と、現在のマラヤ大学の副学長が述べています。
まこと正論であり、日本や西欧の国民ならこういう発言はまこと当然に映るはずですね。あることが結果として、国の経済面に不利な面も招いた又は招くかもしれないとしても、そのために事実を隠したり、事実を発表しないのは許せないことですね。例をたとえれば、ある公害に汚染された生産物の数を公表すれば、その数が誇張されていつまでも輸出できなくなるから、数を公表してはいけない、というようなものです。
こういう発想と政策はもう西欧諸国では、少なくとも表向きには、完全になくなっているはずですが、残念ながらマレーシアでは堂々と存在しているのです。だから2001年の今も大気汚染指数の指数そのものは発表されていません。指数に躍らされるのは確かに愚かですが、その指数自体を大衆の目から隠すのはより愚かな行為以外の何ものでもないですね。
指数自体を大衆の目から隠すのは愚かな行為以外の何ものでもない、と筆者は形容しましたが、これを叙述に示すのが、7月22日付けのメーリングリストで読んだメールの中にたまたまあった野党民主行動党の次のような声明です。
抜粋引用
国連の発展プログラムUNDPが行なった人間発展報告2001年では、マレーシアを人権発達指数において56位に位置付けており、技術成果指数では30位に置いている(調査国数70カ国余り)。この報告書は先週世界で発表されたにも関わらず、マレーシアの主流マスコミはこの両指数のことについて触れていない。これはマレーシア政府がにこの指数の順位を認めていないこととマレーシア国民に広く知られて欲しくないと思っている事を、明らかに示しているものだ。
もしこの両指数でマレーシアが良い順位に位置付けられておれば、マレーシアマスコミ主流は人間発展報告2001年のことを十分に報じたことであろう。
以上
筆者はもちろん、この指数が唯一絶対に正しいとか完全な現実を示しているとは思いません、あくまでも一つの調査結果であり、それなりに参考になるものだが、それだけを信じるつもりはありません。調査報告とは、調査される者にとって都合が良かろうと悪かろうとそういうものだと思います。しかし、なぜ堂々と伝えないのだろう、残念ながらこれがマレーシアのマスコミの泣き所ですね。
AP、UPIのような外国通信社、CNN、News Week, Time、英国紙など欧米マスコミが報ずるマレーシア像がいつも正しい、又はより現実を伝えているとは筆者は思いませんし、時に非常に押しつけ、偏見論調を書いている事に気がついています。マレーシア上層部は常にこのことを批判して、欧米マスコミは正しいマレーシア像を伝えていないと反発しています。でそれには確かに一理はあります。しかし残念ながら、時には欧米のマスコミを頼りにせざるを得ない土壌をマレーシアは持っているのです。
最後に冒頭で筆者が書いたマレーシア社会の構成員つまり国民に対する締め付け風潮に関して、よく知られたMarina Mahathir女史が、7月25日のThe Star紙の定期コラムの”Musings” の中で論じています。筆者と角度はいささか違いますがそのいわんとする内容は比較的似ていますので、引用翻訳して、このコラムを終えましょう。尚Marina女史はマハティール首相の長女で、マレーシアAIDS協会の会長として幅広く社会活動している人で、政治には全く関与していませんし、さらに父親とも相当違う思考の持ち主ですよ。
Marina女史のコラムは長いので一部だけ引用しました。その前にそのコラムで話題になっている、前提状況をごく簡単に説明しておきます。
半島部北部州を中心として最近注目を浴びている事件にブラックメタル音楽グループとそのファンへの取締りがあります。Balack Metal Musicはオカルトグループに関係あり、このグループは小学生を含めた学生・生徒層に支持者、会員を持っており、反体制、反神の信条を歌っている、として当局、イスラム教関係者を含めて、の一斉取締りが開始されたのです。当のブラックメタルグループやオカルトと決めつけられたグループ側の反論はあまりマスコミでは明らかにされていませんし、それが十分にできるかは疑問です。
Marina女史はまずこのことを論じた後で、こう書きます。(以下引用)
前半略
最新の世論の大騒ぎが、いつも起こっている一連の方策の弾幕のほんの例です。方策の弾幕とは、若者をある範疇に閉じ込めておくために、官僚(主義)が若者に対して取り続けていることのことです。
誰であれ若者が嘆かわしい状況にあると決めつける前に、状況をまず調査し何が起こっているかを正確に見つけ出す事を、私は切に望むのです。我国の若者たちは本当にそんなに悪いのだろうか?もし彼らがそうであれば、我々はこの国を彼ら若者にいかにも任せられないから、そういった音楽ショップを閉鎖したらどうだろう。
若者には規律がいるのは疑いのない事です。しかし罰則を与える対処は規律とは同じではない。
中略
多分我々は若者に尋ねる事を怖れているのかもしれない。なぜならもし若者に尋ねたら、わが国のビジョンが、我等がそうあるべきであるとする姿よりもずっと完全に違っていると発見するかもしれないからだ。しかしそれがどうした。それは彼らの国なのだ。彼ら若者は自分たちがそうしたいという姿にすることを許されるべきです。我々は若者が最善をしていると信じるべきです。結局の所我々の先祖はそれを我々にしたのです。
後略
こういう許容感を持つ人が国の上層部にいくらか存在したら、と期待したってだめとしても、せめて中堅層に育って、増えて欲しいなと筆者は願わずにはいられません。別にマレーシアは我国ではないけれどもです。
ごく最近”Para Para Sakura” という香港映画を見た。Aaron郭富城 とCecilia張柏芝 という人気香港スターが主演し、マレーシア華人男性歌手人気No1の阿牛が出演している映画です。華語の題名つまり本タイトルが中国漢字で ”ぱらぱら桜の花”という奇妙なものです。日本で流行っている(らしい)パラパラダンスを映画のモチーフにしているぐらいの知識を持って、シネプレックスに行きました。もちろん筆者はパラパラダンスなるものを実際に見た事はありません。
映画ファンの筆者は、見たい映画だけでなく、どうでもいい映画もよく見ますので、これはどうでもいい部類の映画として見たのです。数年前までに比べればぐっと減ったといえ、それでも月に数回は映画館に足を運びます。
で映画は舞台が3分の2ぐらいが上海で残りが日本で撮影され、見慣れない日本人俳優も出ていました。お粗末な筋と決して演技上手でない郭富城のこととやっぱりいい女だなと思った張柏芝のことはここではどうでもいいとして、マレーシア人の阿牛にはどんな演技するかちょっと興味がありました。彼は昨年マレーシアでロケし公開された香港映画”夏日MoMo茶”でもちょい役で出ていましたが、今回はせりふも登場場面もずっと多い助演です。彼は若いが創作感覚の優れた実力派人気歌手です。ペナン出身で広東語話者でない彼が、ちょっとおかしな発音の広東語せりふをまくしたてながら、とぼけた味の演技をしているのには少し笑いました、映画館の観客の若い華人らも同じような場面で笑っていましたので、彼ら彼女らの思いも同じだったことでしょう。(映画館のよさはこのように地元観客の反応を知ることができる点です)
何はともあれマレーシア人歌手としてこういう映画に出演できるようになったのは、特に彼のファンではない筆者もうれしいことです。マレーシア人がこういう形で香港映画に登場するのは極めて極めて珍しい出来事です。従って日本人でマレーシア歌手なり俳優を映画で見た方はまずいないでしょう。
なおハリウッド映画でも活躍している女優ミッシェル楊は、単にマレーシア出身というだけで、マレーシアでは全く芸能活動をしていませんし、ベースは香港なので、実質的にマレーシア芸能人とはいえませんね。
ちょっとここでマレーシアでの芸能人と映画状況の一般的説明をしておきましょう。
マレーシアで製作される国産映画、年間10本前後、はすべてマレー映画ですから、華人が出演しても脇役であり、有名華人歌手が出演して製作されたマレー映画のことを私は記憶していません。一般にマレー映画はほとんど地元マーケット向けだけに製作・公開され、これを近隣諸国でも公開することを狙って製作するのは極めてまれです。従って近隣東南アジア諸国の人、ましてや日本人の目に触れることはないでしょう。(映画祭などの特別の機会と国境付近でVCDの形で売られている事例は除く)。映画という絶好の媒体がほとんど国内でしか上映されないことから、シンガポールのマレー人とごく一部のインドネシア人を除けば、一般のアジア人にはマレー映画の芸能人の姿を知る機会は極めて少ないはずです。
ですから、東南アジアの数多くの国で公開される香港映画にマレーシア人、といっても華人に限られますが、が出演するのは、マレーシア芸能人の知名化にも役立つわけです。なおマレーシア華人歌手のいくらかは台湾で活躍していますが、映画に出たりそれ以外に活躍の場を広げた例はまだほとんどない。よく知らないが、華人歌手のシンガポールでの活躍はマレー歌手のそれよりずっと落ちる状況のようです。
有名なマレー歌手のVCDはインドネシアのスマトラでも売られているが、彼、彼女がインドネシアでコンサートを開くのはまず例外的だし、訪れて売りこみ活動することはごく少ないはずだ。ブルネイもマレー国家だからマレーシアのマレー芸能人はVCDなどで人気があるだろうが、その人口の少なさ、30万人弱、から市場としては極めて小さい。さらにサバ州のブミプトラ歌手がスルー海の南フィリピン人に人気あるという可能性はあるのだろうか、筆者は南フィリピンの状況を知らないので何とも言えません、があるとしても量的には知れていますね。従って簡単にいえば、マレー歌手のマレーシア以外での活躍場はシンガポールに限られているといってもいいでしょう。
こういった事象と現実のファンの嗜好面からいうと、マレーシアの芸能収支は相当なる”入超”ですね。ハリウッド映画と西欧ポップスはたくさん入ってくるのはいうまでもなく、さらにインドからボリウッド映画と音楽が豊富に入ってきます。香港映画と香港歌手と台湾歌手はマレーシアをその興業と活躍の場にしており、もう毎月誰彼のスターがやって来てコンサートなり宣伝・顔見せをしています。
マレーシアがロケ地に選ばれるのはごく少ない事ですが、その中で最近の映画では、ハリウッド映画の”Anna and The King"が比較的良く知られています。ただこの映画は最初のロケ予定地のタイが、タイ当局から断られたので、しかたなくマレーシアを選んだだけという裏事情があり、映画の筋上すべて舞台はタイなのです。まあハリウッド映画のこういったことをあれこれいうのは興が冷めますし、そんなことは観衆に関係ない事で、見て楽しめればそれでいいのです。ボリウッド映画は最近マレーシアをそのロケ地の一つに選び始めたようですが、タイトル名”1, 2 kar 4"(タイトル名に多少自信がない)という映画が今年KLCC中心にロケされて、マレーシアでもすでに公開されました。
日本でもよく知られているジャッキー・チャン(成龍)はマレーシアびいきとかで、何年か前クアラルンプール付近を中心にロケした映画を製作・主演しましたから、ひょっとしたら覚えていらっしゃる日本人ファンもいらっしゃるかもしれません。伝えられるところでは、彼は今年秋に主演・製作する新作でまたマレーシアを舞台に選ぶそうです。香港映画はマレーシアでの撮影なりマレーシアに触れることは、ハリウッド映画よりは頻度多いのは間違いないですね。
いずれにしろマレーシアが、外国製映画のロけ地に又は題材に選ばれるのは少ないと言っても間違いはないでしょう。
ところでこの数年香港映画はまことにしばしば日本を題材に扱いますね。それが映画の筋立て上の場面として日本ロケを混ぜたものであったり、日本(人)の話題を盛り込んだものであったり、さらに日本人スターを共演に起用したりと、形は様様ですが、日本という題材が香港映画の一部までになっていますね。なぜこんなことをいうかと言えば、マレーシアでは昔から多くの香港映画が公開され、それをこまめに筆者は観てきたからです(もちろん映画館で)
例えば今年観た香港映画だけに限っても、数週間前に観た”痩身男女”:有名歌手兼俳優のAndy徳華とSammi秀文主演のコミカルな映画、は、なんと100%日本でロケされた映画です。中には横浜の中華街も出てきます。さらに数ヶ月前に観たAndy徳華主演の映画”阿虎”はロケ地と舞台がタイにも関わらず共演が常盤貴子です。当コラムでも紹介した年初の映画 ”雷霆戦警 China Strike Force”では藤原紀香が主役級で共演しています。さらに日本でも活躍してるそうな歌手王非が出演している”恋戦沖縄”(タイトルをはっきり覚えてません)という映画は題名の通り、ほとんど沖縄ロケです。こういう1流香港スターの主演している映画だけでなく、ちょっと知名度の落ちる香港映画にも日本ロケ場面がよく出てきます。このように今年観た香港映画の半分以上は、多かれ少なかれ又は本筋に関係あろうとなかろうと、日本に絡む場面があるか日本芸能人が出演しているのです。
こういった香港映画は数少ない作品を除いて日本では公開されないでしょうから、一般観衆は映画館でみる機会がないことになりますね。香港スターマニアならそのVCDを買うなどして見るチャンスはあるが、そういう方はごく少ないことでしょう。とにかく香港映画の日本扱いの急激増加は面白い現象だなと思います。筆者はマレーシアに住むようになって以来、毎年相当数の封切り香港映画を全て映画館で見てきました。その数 数百本を数えます(当地で見たハリウッド映画はそれより多い)。ですから、7、8年前の香港映画全盛時と比べて映画製作と公開がぐっと減った最近の香港映画にみる日本もの(者・物)の扱いの多さに驚くのです。
マレーシアで日本映画はMidvalleyショッピングセンターにあるGSCシネプレックスのインターナショナルホールで時々1本だけ上映されるのとジョーホールバルのシネプレックスでこれもごくたまに上映されるのだけです。定期的に上映される映画館はありません。これ以外の日本映画としては、過去の名作などが映画マニア向けに特定のクラブで上映されますが、これはごく少ない事であり且つ商業目的ではありません。一般のマレーシア人観客が見る映画といえば、香港映画のほかにハリウッド映画とボリウッド映画ですが、ボリウッド映画に日本が題材として現れることは考えられません。ハリウッド映画でも日本を描写しますが、ハリウッド映画はその製作数に比してそれほど日本を扱いませんし、その中で描写される日本はどんなものか日本人ならご存知ですよね。
そうすると映画の中で一番日本を扱うのはやはり香港映画ということになります。香港映画の観客はその大多数が華人ですから、J-POPSのファン層と同じく、映画の中で日本に一番多く接し、それによってあるイメージを抱くのは華人層ということになります。たかが香港映画の描写する日本じゃないかと思われるかもしれませんが、映画の影響って案外あると思いますよ。もちろんそれが日本とマレーシアの経済・政治関係に影響を与えるなんて大げさな意味ではなく、様様な日本製品と日本製キャラクターに囲まれた大衆の抱くイメージとしてですよ。
映画 ”パラパラ サクラ”の最後の場面に、多分東京のどこかであろう公園でパラパラダンス(だろうと私は推測した)を踊っている若者のグループが出てきて、主演の2人がその輪の中に入っていって一緒に踊るシーンがありました。サクラの花びらの舞う中で若者たちが踊るなかなか良い場面でした。若いマレーシア華人観客はそんな光景を見て、日本では公園でああいうことをやっているのかなと思うかもしれません。仮にマレーシアで公園に若者がけばけばしい姿で集まって奇妙な踊りなどしていたら、すぐに社会問題視されるのは確実でしょうから、そんなことはまずできないですね。パラパラダンスがマレーシアで多少とも流行る流行らない自体は筆者の関心事ではないですが、それの捉えられ方に筆者は興味を持つのです。
まず次のニュース記事を読んで下さい(8月2日付け Star紙)
(クアラルンプール隣の大きな自治体である)ペタリンジャヤは、その自治体管轄の2地域で、路上・空き地駐車に対して夜間も駐車料金を課することを決め実行に移しました。この2地域はジャガクレタの活動が盛んな地域です。ペタリンジャヤの長はこれを説明して、「自治体は駐車場所に駐車する毎にRM1を課することに決めた、この料金は夜6時から22時までです。これはその両地域でのジャガクレタ活動を克服するためです。」 「自治体の係り員が地域に常駐して料金を収集し、この金は職員の時間外手当払いに使います。」と述べています
ペタリンジャヤは Pay &Display システムを施行しており、(駐車してからすぐ駐車場所毎に取りつけた機械であらかじめ予定時間分の券を買い、それを表示しておく仕組みで)この場所の日中料金は1時間60セントの料金です。
「自治体がこの夜間駐車に料金を課す仕組みを取り入れてから、ジャガクレタに関する市民からの苦情はなくなった」 「自治体はそれまで多くの苦情を受けていました。ジャガクレタは彼らに金を払わないドライバーには脅しをかけていたのです。」 と自治体長は語り、「ジャガクレタは通常1回RM2またはRM3を”客”に課していました。」
以上
マレーシアは今だ非合法商売が白昼堂々と存在する社会ですから、このジャガクレタの存在はものすごくよく目に付きます。ジャガクレタとはマレーシア語のJaga Keretaで、語義通りに言えば「車を見張る」 ということです。つまりある空き地や駐車場や路上駐車帯で、その場所に駐車する車から勝手に駐車代という名目で金をせびる輩のことです。ジャガクレタは若者から年寄りまで年齢層は幅広く、全部男でこれまで女性を見かけたことはないです。
クアラルンプールでも地域によっては大変活動は盛んで、この記事にあるにペタリンジャヤ、スバンジャヤなどクアラルンプール圏では相当数多くの地域で活動してます。もちろん住宅地や往来の少ない不便な地域・場所ではなく、下町や新興住宅地の商店街、ビジネス街、大衆食堂街のある一角です。そういう所はひっきりなしに外部から車がやって来て、駐車するからです。例えば古い下町である筆者の居住地域などものすごく活動が盛んな地区で、路上駐車できるスペースはどこでも彼らの商売場所であり、早朝から深夜まで”営業”しているのです。
なお外国人旅行者の歩き回るような地域ではごく少ないですが、それでもIMBI通り近辺も彼らの活動地域です。
彼らは一定の地位域縄張りがあるようで、その地域のごろつき、麻薬患者らが勝手にここは自分らの縄張りだと認識して、金を稼いでいるようです。ただ組織犯罪ではありませんから、大元がその金の何割かを吸い上げるといった仕組みはないようです。
でジャガクレタの存在はまこと目障りな存在で誰もが金など払いたくないでしょうが、払わなければ車に悪さされたりするかもしれないので、仕方なく払うというのがほとんどのドライバーの本音でしょうす。クアラルンプールはペタリンジャヤと違って路上駐車帯には1台の区画ごとに駐車メーターが設置されています。月曜日から土曜日は朝7時半から夕方18時まで(中には土曜日は午後2時までの場所もあるはず)、駐車料金が課され、その時間以外と日曜日と祝日は全日無料になります。料金に恐らく多少違いはあると思いますが、30分当り40セントです。市役所の立て札によれば、駐車メーターに金を入れずに駐車すると罰金RM300に処すと書いてあります(もちろんマレーシア語)。こういう駐車違反の所轄は通常警察ではなく自治体の所轄で、その職員である交通巡視隊に見つかった場合は、違反通知書をワイパーにはさんで行きます。
で知らない人は、ジャガクレタはこの路上駐車帯が無料になる時間帯と曜日だけ出現するだろうと思われるかもしれませんが、それが違うのです。駐車有料時間帯であれ、駐車帯として道路に線引きしてない場所であれ、要するに駐車場所を求めて多くの車がやって来る場所であれば、大多数の彼らには”ビジネス”になるのです。そうして車が駐車できる場所を勝手になわばりにして、1日多ければ16時間ぐらいは”客”から金をせびるのです。
え、と思うわれる方に説明しておきましょう。駐車メーターに金を入れようとするドライバーに、入れなくてもいい、俺に金をよこせと言います、市役所の交通巡視隊が見回りに来たら、その時俺が駐車メーターに金を入れておくから安心しろ、という勝手な理屈です。こういう場合、ジャガクレタを無視して駐車メーターに金を入れる人と、多少の金を彼らに渡す人に分れるようで、まあ駐車メーターに金をいれた場合はジャガクレタもどうすることもできません。
しかし駐車帯でない場所と駐車無料時間帯になれば、彼らはすごく強気で、強引に金を要求します。汚い身なりといかにもごろつきといった風采のジャガクレタの要求を無視できるのは、腕力に自信のある人か、地域の顔のような人間でないと無理でしょう。多くのジャガクレタは自分の持ち場場所に車を駐車させようと、それなりに一生懸命に客引きするのです、ここに駐車しろと手招くのです。中には駐車が終ると、運転席のドア−を外から開けようとする者さえいます。
なお付け加えておけば、車相手ほど数は多くはないが、駐輪バイク対象のjaga keretaもいるのです。その場合は、多くのバイクは歩道に乗り上げて駐輪しますから、彼らの”営業”場所は歩道も含まれるのです。これは停める方も”金を徴収”する方ももちろん違法です。
クアラルンプールだけでもこういう輩は少なくとも何百人の単位でいると筆者は思います。それほどあちこちで”営業”しているからです。あまりにも数が多いし、大した犯罪ではないので、警察はめったに取り締まりはしません。見ても見ぬふりですね。自治体にジャガクレタの逮捕権は多分ないようなので、一時的に彼らをその場から追っ払う事はできてもそれ以上のことはできません、それに交通巡視隊の隊員がジャガクレタの営業場所全部に朝から晩まで貼りついて見張る事は不可能です。交通巡視隊員がやって来た時だけ、ジャガクレタは”営業活動”を1時停止しますが、隊員が去ればまた”営業開始”するのです。いくら追い払ってもやってくるハエと同じですね。いまいましいが仕方ないと小銭を払うマレーシア人気質もあって、このJaga Kereta が街から姿を消す事は考えられません。
コラム第252回に載せた前編の初めに書きました、3行広告一般の説明を思い出してください、もし前編をお読みでない方は先にそちらをお読みください。
前・中編と同じく、英語全国紙中で一番発行部数が多い”The Star” から分類広告を抜き出して紹介、解説します。3行広告のみに焦点を置きます。尚言うまでもなく、筆者は例に選んだ広告及び広告主とは一切関係ありません。”注”はすべて筆者がつけたものです。
こういった3行広告はだれでも載せる事ができるかといえば、広告分類範囲によります。商売・ビジネス関係、雇用に関わることは大小に関わらず会社登記局に登録した会社でないと受け付けてくれないのが普通です。個人所有の物を売る、例えば車など売るのは誰でも載せてくれるはずです。新聞に載ってる広告専用番号に電話すれば、住所地の近くの広告代理店・取扱店を紹介してくれますので、そこへ行って広告文句を書きこみ、料金を払うだけで、簡単に済みます。
筆者は3行広告の広告主に引き合い、問い合わせをしてきただけでなく、自分で何回も3行広告を出した事があります。例えば、ずっと昔のマレーシアに住み始めた頃のこと、アパートからある地点へ通うのに、そこまで乗せてくれる人/車を募集したことがありました。通勤などで同じ方向に通う人が、ごくたまにこういう募集広告をだすことがあるのです。もちろん乗せてくれる人に金を払いますが、タクシーより安くつくのです。
泥棒よけ警報システム、門の自動開閉システム、CCTVシステム、鍵、販売とサービス、電話******
建設と修理 どんな家でもオフィスにも信頼の置ける経験あり、修築、増築など何でも歓迎、電話*****、
腕のいい配管工です、屋根の漏り、ヒーター、タンク、トイレのつまりなど、Able Plumbing 電話03-*****
プロフェッショナルな電気配線、家庭 オフィス 工場のどれでもよし、問題解決と検査します、電話Tina ******
Meridian Desigan (社名)、キッチンと衣装戸棚の専門、適度な価格で36ヶ月の分割払いもあり、電話Lim 019-*****
壁紙を、家庭とオフィス用に輸入しています、1平方フィート当りRM1.25 プラス張り賃、電話William 016********
エアコン 電気配線とエアコン、修理と設置 掃除洗いは一般サービスがRM20、化学品を使用時 RM60、ガスのチャージ、KLとPJ地区 電話*****
テレビ チャンネル1局 2局 3局 7局、Astoroのアンテナ専門、ビデオ ラジオ 電化製品の修理、安くて信頼あり、電話******
ローリーのサービスが安い、他の町まで、家やオフィスの引越し、木々を切った物の片付け、ゴミの廃棄、電話*****
あなたの家をきれいにしませんか? 我々は掃除し柵も洗います、電話016*******
アロマセラピー ボディーマッサージと無料の足温浴が1時間当りわずかRM50です、マッサージ師は男性、電話Yip 012*****
ジャーマンマッサージ 女性のために男性マッサージ師だけが、お好みの場所と時間にお伺いします、電話012******
マレー伝統マッサージ ストレスのある方、身体の痛みのために、その他身体の問題のために、家又はホテルで、電話Wan Zul 016*****
ISO 9002認定を受けたマレーシア唯一のメイドエージェント、フィリピン人メイド:子供の面倒見と教育に適している、インドネシア人メイド:すぐに準備できます、品質は保証、カンボディア人メイド:仏教徒メイドで英語を話すように特別訓練済み、身体検査は2重にして、100%適したメイド、すぐに入用できます 振り込みで保証金払い、わが社のセンターで訓練は行き届いています、電話ください アドバイスは無料、Philmore S. B. KL(JTR541) 03-******, PJ (JTR832) 03-******
フィリピン人とインドネシア人メイド、クリスチャンとムスリム選択、訓練済みで医療検査OK,費用は適度、 Asal Bahagia Maid Agency Subang Jaya(JTR566) 03-******, Taman Tun (JTR) 03-758****
Suri Damansara会員権を売ります、価格は権利委譲金を含めてRM7000、新会員権はRM1万です、電話019*****
Sunway Lagoon Club会員権を売ります、価格RM6000、電話****
Sultan Abdul Aziz Shahゴルフクラブ会員権売ります、価格は権利委譲金を除いてRM37,000、電話***
ゴルフ会員権売ります、Kota Permai Shah Alam RM25000, Tuank Jaafar Seremban RM9000,権利委譲金を含む。電話03-5682***
健康、ハーブ製品の代理店募集、資金は少なくてできます、商品の仕入れ業者となることもできます、電話Cynthia03-795****
チョコレートとキャンディーの販売者求む、最低資金RM2000、高歩合です、電話Wati ******
何がこの背景にあるのでしょうか?何も売らないのです、でもいい金と退職後の収入が得られます、電話*******
Phileo Damansaraにある高級クラス向けのパブを売ります、価格RM15万 交渉可、電話Richard *******
文房具・書店売ります、場所Bandar Sri Damansara,在庫と機械類と家具込み、電話*******
美容院売ります、場所Amoang Point Shopping Centre 中2階、いい場所で客もついている、電話*******
会社設立、買収できる小さな会社あり、簿記 税金の相談、電話の応対もします、電話981****
新会社設立をRM1500でやります、買収できる小会社あり、セクレテリアルサービス、会計と税金の処理、電話03-50142***
簿記記入する費用を省きましょう、会計ソフトを導入 インストールは代行します、スタッフの教育はRM350で行ないます、引き合いは電話012-****まで
出来上がった会社1時間で用意します、7日間で新会社登録します、会計と税金関係のサービス、住所 Jalan 14/48A Sentul Raya, 電話****
チラシ配布まきサービスします、電話Sherene 03-*******
あらゆる種類のクレジットカードで簡単に現金を貸します、利子なし フレンドリーなサービス、良い旅立ちを、電話*******
長短期のビジネス向けローン、車、不動産、電子機器、機械類、クアラルンプール株式市場の株券で担保、クレジットカードで前借、住所:Jlan Sarjana Tmn Connaught, Cheras, 電話03-9417***
金利2% 簡単に現金貸します、自動車、不動産を担保、自動車のローン借り換え(所有者名と保険の事故無申請特典は引き継ぐ)、ローレックス時計、クレジットカードで現金、手続き簡単、電話*******
電子金庫又はキー式の金庫、 RM399から、現金で持ち帰り、 CHUBBトレードマーク
ローラーシャッター、シャッターモーター、シャッターコントロール&ドア製造会社、電話******
ここまでで、種種雑多な3行広告はほぼ終りです。残るは求人募集のページです。求人案内ページは、当然スペースが大きく、目をひくようにデザイン又はフレーズ良く掲載されています。これとは別に、求人広告の3行広告ももちろんあります、その量は大体1ページぐらいですから、数百欄つまり数百個の会社の募集が毎日載っていることになります。
それでは3行広告解説の最後として、これから抜き出しておきます。
3ヶ月以内に5桁の収入、ユニットトラストのコンサルタント又はフィナンシャルプランナー、パートタイム又はフルタイム、訓練は行ないます、場所Subang、電話017-*****
学校卒業したばかりの人 新しいスタートを!確立した広告会社がいくつかの職を至急に募集します、経験不問、訓練を行ないます、給料RM1800から、電話 Judy03-458****
管理部門の事務員とタイピスト、週5日制、場所 Damansara Utama, 学歴は最低SPM、 英語とタイピング技術上であること、パソコンが使えて経験1年以上、性格の良いこと、連絡はMs.Judy宛てに又は経歴をファックスしてください、電話03-7792****
一般事務員 華人女性に限る、学歴最低SPM、当方情報技術会社、会社に面接に来てください、Technosys会社、電話03-795***
TTDIの法律事務所が募集、一般事務員 給料RM800から1200で1,2年の経験要、下級秘書 給料RM800から1500で最低2年経験要、 経歴書送付ファックス用番号 03-772***、電話037283***
クリスチャンの看護婦、クアラルンプールの医院勤務、オフィス時間勤務です、地方出身の応募者は宿泊場所無料提供、華語が話せる事、電話Jenny03-2548****
個人雇い運転手、経験2、3年要、年齢35才から55才まで、場所Taman Lenseng Cheras、給料RM1200、電話981*****
不動産会社 交渉者求む、自己意欲がありすすんで一生懸命働く人、不動産業界又は他分野での経験望む、電話******
急募 眼鏡店の店員、経験要、労働時間と環境は良い、電話03******
カスタマーサービス係りとマーケッチング幹部候補、貿易会社 週5日制、電話03-****
以上で3回に渡って掲載した3行広告の解説は終りです。ちょっとした物を探したい、修理してもらいたい、何か習いたい、などといった時、外国人でも3行広告は十分役にたちますし、参考になります。こういう3行広告をうまく利用することが、マレーシア生活に幅をつけることにもつながります。せっかくのマレーシア生活、すべてを日系の会社や日本人相手の会社、日本語情報紙・誌に頼ってばかりではちょっと残念な気が筆者はします。機会があればこういう広告を利用してみるのもいいかもしれませんよ。
タクシースタンド、ミスコンテスト参加者の施設・ホーム訪問、近郊電車の切符販売機、
都会の街角にはタクシースタンドが実にたくさん設けられています。裏道や袋小路や狭い通りに面したビルを除いて、表通りに面した大きなビルの前面、つまりそのビルの入り口近くの道路の傍らには、屋根付きのタクシースタンドが作られているのです。タクシーが停車できるようにその分だけ歩道に食い込み、そしてタクシー待ちの人が日除けと雨除けできるように屋根がついた結構立派なスタンドです。
このスタンドは古いビルは別にして、建築10年に満たないような比較的新しい大きなビルの前には几帳面に設置されています。これは自治体が都市計画上設置を条件又は義務付けているようなのです。ただ数棟の新しい大型ビルが立ち並んでいたらその全てのビルがタクシースタンドを設置するのではなく、その1棟前にだけ設置するような配置になっています。
比較的新しい大型ビルだけでなく、ショッピングセンターは大小に関わらずまず例外なく、道路に面した側にタクシースタンドが作られています。これら以外にタクシースタンドがあるのは数少なくて、昔から多くの人が集まるような場所ですね。例えばセントラルマーケット前あたりです。
さてこれだけあちこちにタクシースタンドがあるのだから、タクシーに乗ろうとする人はそのスタンドで待っておれば、タクシーが自ずとやって来て乗れるであろうと推測されるかもしれませんが、相当程度違いますね。
なぜか?それはタクシー運転手はタクシースタンドで客拾いをあまり好まないからです。クアラルンプールの中心部、例えばブキットビンタン街のスンガイワンプラザの前あたりのように、常に多くのタクシー客が待ち並び、タクシーも次から次へとやって来るような場所は、このタクシースタンドが十分に利用、活用されています。チャイナタウンの入り口のチェンロック通りにあるタクシースタンドなどもこの十分に利用されているスタンドに入りますね。しかしこういうタクシースタンドは例外的であり、残りの多くのタクシースタンドは、客が長蛇の列になることはごく珍しいし、タクシーが次から次とやって来るのもさらに珍しいのです。
タクシースタンドで人が車を待っているにも関わらず、少なからずの空車タクシーは一瞥もくれずにタクシースタンドを通りすぎて行きます。スタンドに停車しない理由には、運転手の交代時間、食事・休憩するために客は拾わない、燃料補給又は帰車する時間、無線で客先に呼ばれている最中、スタンドの人影にきずくのが遅かった、などが考えられますが、それらの理由を差し引いても、空車タクシーがスタンドで停車して客を拾う率は決して高くありません。要するに全部のタクシー運転手がタクシースタンドで客拾いを好むわけではないことは明らかです。もちろん几帳面にスタンドで停車するタクシー運転手だって一杯いるはずですよ。
でなぜ全てのタクシー運転手がタクシースタンドにすすんで停車しないのか?それは乗車拒否しにくいからでしょう。
タクシースタンドに入ってきてそこで客を乗車拒否するのはいかにも拒否になるのです。通常の道端なら、タクシーが人に気づいて停車し、客は車内に乗り込む前に扉を開けてどこどこまでと運転手に告げますが、運転手がその行き先に不満とか客が運転手の言い値に不承知なら、そのまま車は走り去ります。道端ならタクシースタンドでほどの乗車拒否にならない心理的安心感が運転手にはあるのでしょう。スタンドだと車待ち客が並んでおり、且つ別のタクシーがすぐ後ろに来ているという状況も起こるので、運転手の立場としてはいかにも乗車拒否しにくいのですね。こういう心理が働くためでしょう、こういう運転手はタクシースタンドのすぐ近くあたりで停車して客を拾うことが多いのです。だからそれを見越して、タクシースタンドに並ばずに、スタンドから多少離れた場所で車を待つ人もいるのです。
クアラルンプール中心街のスタンドで観察しているとよくこういう光景に遭遇します。特に雨などが一度降り始めれば運転手は強気になりますから、近距離でも客を乗せて走らなければならなくなるタクシースタンドは敬遠することになりがちということでしょう。
閑なタクシースタンドの中には、そこにタクシー運転手が車を停めて食事に行ったり、お茶を飲んでいるスタンドもあるのです。タクシースタンドとはいえ、それを造るには結構費用はかかっているはずです。タクシースタンドが十分利用されなくても、設置を義務付けられている大ビルやショッピングセンターがその建設費用を負担するものですから、直接誰が損するといったものにはならないようです。さらに現実として、タクシーはスタンドで客を拾わないと運転手が当局から罰せられるわけではありませんし、どこででも客を拾っています。交差点の真中で拾うような事はなくても、信号のすぐ近くで拾ったり、バス停で客を乗降させるのは日常茶飯事です。客はといえば、好きなところで手を挙げて乗るのを好みますし、降りる場所も客の指示する任意の場所です。たとえ目的地のすぐ近くにタクシースタンドがあったとしても、わざわざそこで降ろしてくれるように運転手に要求する客は小数でしょう。
従って街角にあれほど数ある立派なタクシースタンドは、その多くは宝の持ち腐れです。こんなタクシースタンドなんて要らない!
マレーシアではMiss Malaysia/World コンテストを始めとして、何種類ものミス何何コンテストが頻繁に開催されており、最終審査の前段階からそのつど英語紙と華語紙の各紙は紙面を割いて写真付きでそれを報道しています。ミスコンテストはどんなきれい事を並べようと、所詮ルックスとスタイルで女性を審査するお遊びにすぎないですから、それに目くじらを立てるのはあほらしいと筆者は考えますので、別にコンテスト自体に反対はしません。やりたい者と参加したい者は好きにすればいい、個人の自由だ、というのが筆者の立場です。
なおマレーシアでは90年代の中頃からムスリム女性は、ミスコンテストに参加してはいけないし、コンテスト主催者はその参加を認めてはいけないことになりました。ですから、筆者がいつも主張しているように、Miss Malaysia などといったタイトル名はうそだということです、人口の6割を占めるムスリム女性を完全に締め出しておいて、選んだヤング女性の代表をミス何何マレーシアと称することは論理的にも矛盾しますね。”非ムスリム・ミス何々マレーシア”と呼び替える必要があります。こういう仕組みを知ってか知らずか、ミス何々マレーシアとおだてている、伝えている者たちを筆者は笑いますね。
さて今回はそんなことを主張したいのではなく、このミス何々コンテストが始まるとほとんど例外ないくらい、最終審査に残った候補者が、施設・ホームを訪れ、それを各紙が写真付きで報じる事を題材にしたいのです。施設・ホーム訪問といっても候補者が自主的にそこを訪問するのではなく、ミスコンテスト主催者が訪問プログラムを組み上げ、それをマスコミに報道させるという茶番劇です。
施設・ホームとは通常、孤児院、老人ホーム、家庭的に不幸な人・子供たちを保護又は養育する施設のことです。そういう施設をミスコンの参加者に訪問させ、子供や老人といかに遊んだか懇談したかを各紙は伝えます。例えば8月10日の記事「地元の美人らがガールズホームを訪れる」という記事を翻訳しておきます
10代の女性ばかりが寄宿しているローマカソリックの福祉ホームPusat Kebajikan Good Shpherdを、Miss Malaysia/World 2001年の最終候補者が訪れました。12才から18才の子供たちは美人の訪問に驚き喜び、中には自分たちの模範だと捉える者もいました。ある寄宿生は、将来自分もミスコンテストに参加したいと、語りました。ホームの敷地内でボールゲームに興ずる前に、寄宿生はホームの歌をコンテスト候補者に歌てあげ、その後両者はしばし楽しい時間を過ごしました。Ampang地区にあるこのホームは1959年に設立され、問題を抱えた十代に寄宿などを提供しています。
以上
記事面よりずっと大きな写真が2枚掲載されています。この訪問様子を述べた文と、施設・ホームの者とコンテスト候補者をいっしょに写した写真を載せるというスタイルはいつもだいたい同じです。訪れるつまり報道される施設・ホームが時に老人ホームであったり孤児院であったりと場所は異なります。その訪問先が老人ホームの場合は、いかにもとってつけたかの訪問状況報告文に違和感を感じるのは筆者だけではないでしょう。
ミスコンテスト主催者側がこういった施設・ホーム訪問をコンテストのプログラムに必ず組み込んでいるのは、世のミスコンテスト批判を和らげるものに間違いありません。つまり、美人たちは不幸な人・子たちを訪れ慰問し、社会に貢献しているんですよ、彼女らは社会奉仕の精神を持ち合わせているのだよ、というデモンストレーションなのです。建前は結構です、でなぜコンテストの最終審査前だけに常にこういうプログラムを組むのか、コンテストの前後に、こういうコンテスト参加者は自ら施設・ホームを訪れたことがあるのだろうか又はコンテストが終った後も再度訪れるのだろうか、という素朴な疑問が湧いてきます。
コンテスト参加者がそれほど不幸な人・子に心を割き、社会奉仕の精神に満ちていれば、応募するミスコンテストに関係なく自らそういうホーム・施設を訪問する又はしてきたはずです。ミスコンテストに優勝した者だけでなく落選した候補者も、報道された施設・ホームを再度訪問する事があるのだろうか、長年こういた記事を読まされてきた筆者は、そのことを伝える記事を1度足りとも読んだ記憶がないのです。ミスコンテスト候補者の施設・ホーム訪問の記事は、常に最終審査前の時期であり、さらにたまに優勝者が後日何かのイベントで施設・ホームを慰問したという記事も載ります。あくまでも報道結果を狙った仕組まれた慰問であり、個人的に余暇を利用して慰問したという記事ではないことに、これらミスコンテストの主催者と参加者の欺瞞性がありありと見えてきます。そして施設・ホームの慰問という茶番劇を伝える一部マスコミの欺瞞にも、筆者は腹が立つのです。
こんな欺瞞に満ち満ちたミスコンテスト参加者の施設・ホーム訪問などやめちゃえ!
クアラルンプール及び近郊の市・町を走行している高架電車にはStar-LRTと Putra-LRTの2社があります。クアラルンプールを中心に南はSuremban と北はRawang,西はPort Kelang まで路線を持っているのがマレー鉄道運営の近郊電車Komuterです。いずれも複線です。詳しくは当サイトの旅行ページにある「クアラルンプールの交通機関案内」の該当項目をご覧ください
さてこのなかで先行のKomuterが最初に切符自動販売機を導入して各駅に設置しました。小さな駅だとたった1,2台だけ、乗降客の多いBank Negara駅でも上り線と下り線ホームに各2台しかありません。乗降客が路線の中では相当多いと思われるSubang Jaya駅でもどういうわけか2台です。それ以上の台数が設置してあるのは、クアラルンプール駅、KL Sentral駅ぐらいでしょう。KL Sentral駅は10台ほど設置してある。
でこの切符自動販売機がまこと非効率的なのです。券売機には行き先別に全行き先を表示した押しボタンがあり、その中から自分の行き先ボタンを押します、2番目に大人か子供かのボタンを選択し、次いで片道か往復かを選択して押します、この次にもし複数枚買うなら別のボタンを押して繰り返します、この段階で機械の表示窓に運賃が表示されますので、通貨、紙幣を投入することになります。ここまでの手続きでも案外時間はかかりますが、問題はここからです。多くの乗客は運賃をこの段階で知るので、それから金を用意するからです。
運賃投入段階が一番の問題なのは、まず紙幣投入口から入れる紙幣の認識率が極めて悪い事です、ついでつり銭不足・切れの場合が極めて多いためRM10, RM5 の紙幣を入れても無駄になる事(釣銭切れ又はピッタシの金額を入れろの表示が出ている)、さらにRM1を受け付けない事です。券売機はお釣りとして紙幣が出ない構造なので、実質的にRM10とRM5紙幣は使えません。つまり例えばRM1.3 ほどの切符を買うのにRM10入れてもお釣りは出てこないということです。結果として認識の悪いRM2紙幣を何回か投入する、じゃらじゃらとたくさんの硬貨を投入する方策となります。昨年末新RM1紙幣発行開始したためRM1硬貨の流通が減り、おかげで運賃がRM2とかRM3の場合は、乗客は細かい硬貨をたくさん用意しなければなりません。硬貨投入後ちょっと待つと切符が下の口から出てきます。数十セント程度の多少のお釣りならその時出てきます。
これだけの手続きはスムーズにいっても10数秒から20秒はかかるのではないかな。行き先を押す手順が済んでから運賃が表示される方式なので、販売機に慣れてない客とか運賃を記憶してない客は、現実としてそういう客が多い、それから財布から金額を取り出す、そしてRM5やRM2紙幣を投入しても認識せずに返還されてしまう、だからもう一度投入してみる、がまた返還されてしまう、しかたなく硬貨を財布から探す、しかし十分な硬貨がないので、後ろの人に硬貨持ってないかと尋ねる、それでだめならあきらめるしかありません。あきらめる例には、釣銭切れの表示を見て、最初のボタンを押した段階であきらめざるを得ないこともよくあります。
このように券売機の欠点は、紙幣の認識率の悪さと釣銭の硬貨の準備が少ないことと行き先金額の表示が一番最後のため前もって金額を準備できないこと、です、釣り銭硬貨の少なさは駅員の硬貨補充が頻繁でないことが原因でしょうが、こういうことを駅員がこまめにやるべきだ、やるだろうと期待することははじめから間違っています。期待しても無駄なのです。尚券販売機はジュース自動販売機のように独立した場所に置いてあるタイプで、裏側から金を補充することはできません。だから2台あっても1台は又はったった1台の券売機が釣銭切れのマークが表示されており、そういう時は運賃分の硬貨を用意しなければならない。
行き先別の運賃など紙に大書して壁に張り出すなり、運賃表を作成して掲げればいいのに、この簡単な事がKomuter開通以来5年ぐらいになるのにいまだになされていません。というかそういう発想自体が全然ないのです。だから通勤などでその行き先運賃を知っている者以外、運賃を一々確かめなければならないのです。
さらに現在最も流通している1リンギット紙幣が全部使えない事です。なぜか、それは昨年後半からこの新紙幣が発行されたので、その前から設置されていた切符販売機は1リンギット紙幣を認識できないのです。
Komuterの切符販売機は、以上のように欠点だらけの機械なのです。従ってどういうことが起きるかは容易に想像できますね。販売機の前に長蛇の列、いや長蛇でなくともたかが10人くらいの乗客を扱うのに3分も4分もかかるのです、そこで乗り遅れは日常茶飯事です。券販売機の非効率さを補うために駅員が切符の窓口販売しますが、これがまた問題、常時窓口を開いているわけではありません。小さな駅なら言うまでもなく、中程度の駅でさえ無人の時間帯も多いという典型的お役所仕事的にあいなるのです。窓口が閉まっていたり、乗降の多い駅なのに1人しか窓口にいなければ、必然的に窓口の前に切符買いの列ができます。もちろん販売機の前にも列です。夜遅くなると駅員のいない駅もあるのです、こういう時、硬貨を十分用意してないと切符が買えないということになります。
このサービス精神のなさを助長し非効率さに満ちた切符販売機など要らない、ない方がましだ!
97年の経済危機以来新ホテルの建設は限られたものですが、ホテルの供給過多傾向は依然として続いているそうです。マレーシアのホテルの満室率は下がり傾向で、今年2001年の初め頃は去年より落ちて52%ぐらいだったと見られています。そこで満室率の変遷を示す数字を紹介しましょう。
年 | 1993 | 1994 | 1995 | 1996 | 1997 | 1998 | 1999 | 2000 |
満室率 | 72% | 77.2% | 76.7% | 74.5% | 68.4% | 58% | 49% | 59% |
以下の数字は全て、人口と家庭発展局が1999年に統計調査したものからです。
1999年時点で15才以上で未婚の男女数は511万人で、男性が290万人と女性の221万人より多かった。男性290万人は15才以上男性中の4割にあたり、女性221万人は15才以上の全体の3割にあたります。
年齢層 | 20-24 | 25-29 | 30-34 | 35-39 | 40-44 | 45-49 |
男性内での割合 | 89.8% | 56.9% | 26.1% | 12.7% | 6.9% | 4.0% |
女性内での割合 | 68.1% | 30.5% | 14.5% | 9.5% | 7.5% | 4.4% |
1998年 | 1999年 | 2000年 | 2001年5月まで | |
全国での発生件数 | 1489 | 1469 | 1217 | 576件 |
そのうちレイプ殺人の件数 | 12件 | 14件 | 6件 |
華語紙”星洲日報”がスランゴール州とクアラルンプールの都市部の家庭を適当に選んで調査したところ、子供の補習代に1家庭あたり月RM300も支出しています。子供の多い家庭は月RM1000を超えるのでしょう。これを裏付けるように、スランゴール州とクアラルンプールの都市部では補習センターが各商業中心地に少なくとも1軒は、多いときには何軒もその補習センターの看板を出しているます。
この新聞社の行なった調査が明らかにしているのは、各家庭の親は子供に2科目か3科目の補習を受けさせていることです。地区によって補習代(注:塾の授業料のこと)と教室での生徒の数に差があり、バンサ、ダマンサラ、ペタリンジャヤ地区は高く1科目あたりRM100ほど、ただし教室の生徒数は少なく6人ぐらいまでに抑えられています。オールドクランロード、クポン、チェラス地区では、補習代RM50でクラスの生徒数は10人から20人です。
補習センターはいう、多くの父母は自分の子供を補習に送らないといけないような心理に置かれており、さらに家庭の子供が少なくなったことから、子供に圧力をかけやすいのです。だから都市の子供は毎日学校と補習センターの間を往復するのです。教えられる科目は語学と数学が中心だそうです。
この項目は華語新聞の記事を基にしたので、上の分析は恐らく都市の華人コミュニティーのそれでしょうが、確かに生徒の補習センターつまり塾通いは目立ちますね。筆者の居住地にもいくつかの補習センターがあり、生徒がしょちゅう出入りしています。マレーシアは、日本よりはるかに学歴主義であり、且つ試験の成績だけで上級学校に入学を認めるシステムのため、いきおい父兄の間で補習熱があがるのはわかります、しかしそれにもろ手を上げて賛成とはもちろんいきません。
国民大学の検眼科準教授によれば、検眼士の資格を持った人は現在国内にわずか380人しかいないとのことです。国内にある眼鏡店の数に比べればまことに少ない数ですね。これには外国の大学で検眼士の資格を取った人も含まれているのか、はっきりしません。試みにショッピングセンターや商店街を歩いてください。1軒のセンター内、1つの商店街で何軒もの眼鏡店に出会いますよ、ということは検眼士の資格を持った者のいない眼鏡店が相当数多いということですね。
視力測定法つまり検眼の学位を授与する学部を持つ国立大学は、国民大学だけです。この数年学部への入学が増えて毎年50人だそうですので、近い将来ぐっと増える事でしょう。新学卒の者は現在初任給RM1800からRM2000ぐらいですが、検眼士の場合はそれ以上に取れるそうです。なお検眼士は保健省に登録したその免許を毎年更新する必要があります。
全国不動産予想会議で発表された、評価と不動産庁調べの数字からです。
2000年の住居用不動産販売の90%強は、販売価格RM15万以下の物件でした、さらにRM7万5千以下だと42%を占めたのです。99年はRM15万以下が91.6%なのでそれほど変わりはありません。従って住居不動産での需要はRM15万以下の物件が最も高いのです。ただ販売総額でみればRM25万以上が全体の3分の1を占めることになります。
こういった数字を知れば、日本人など外国人エクスパトリエイトが多く住む、好む高層コンドミニアムは、やはり相当高級な部類に入り且つ全国的に見て小数だということですね。
ここで不動産と住宅開発協会のスランゴール州支部の議長の言葉を紹介しておきます。
「ブミプトラは家を買うよりも車を買う事を優先するように思える。マレー人の非合法占拠地域ではたくさんの新車を見かける。」 「ブミプトラは私のところへ来るとまず尋ねるのは、(住宅を買うために)どれくらいの金が借りられるのかということである、一方華人はどのくらいの期間で借り入れ金を返せるのかをまず聞いてくる。」
非常に興味深い言葉です。マレー人と華人の生活観、金銭観に違いがあることをこういう面でも示していますね。
さらにこの議長は言う、 「現在施行されている住宅地のブミプトラへの割り当て30%から70%と,ブミプトラ割引5%から15%があるのだが、ブミプトラからの需要はたいへん弱い。」 「ブミプトラは人口の6割を占めるのにどうして彼らからの需要はそんなに低いのか。」
マレーシア予算は来年2002年度も赤字予算になるのは確実です。これは5年連続の事ですが、まだ手におえないような状態に陥っているわけではありません。国民総生産に対する負債の割合は1980年代後半が非常にひどく、GNPの100%を超えていたのです。
国民総生産GNPを分母にして | 1998年 | 1999年 | 2000年 | 2001年第一四半期まで |
全負債に対する割合 | 38.5% | 40.1% | 40.2% | 40.1% |
外国からの負債に対する割合 | 5.6% | 6.6% | 6.0% | 5.6% |
雇用者には被雇用者を加入させることを義務付けられている被雇用者福祉基金EPFは、今年の第一四半期 加入者の増加をみて、昨年の964万人から1000万人達しました。雇用者の数も増え、32万2千事業所です。
日系企業に勤める日本人在住者の中には、事業所が加入を選択した結果EPFを収めている方もありますね。通常は退職年齢にならないと引き出しできませんが、日本へ帰任する時には引き出しできると聞いてます。ただ手続きがどれくらいスピーディーにいくのかは知りません。
外国人労働者はこれまでEPF掛け金を収めなければならなかったのですが、8月からその掛け金を納めなくてもよいとの政府決定がなされました。これによって外国人労働者にこれまで収めた掛け金を2ヶ月後ぐらいにEPFから返金することになります。
国会答弁の中で首相府の副大臣が、国家公務員における民族別構成割合を明らかにした数字です。この80万人の中には軍隊と警察は含まれていません。
民族 | マレー人 | 華人 | インド人 | 非マレーブミプトラ | その他 | 合計 |
人数 | 612,403 | 72,071 | 41,006 | 55,835 | 805,219人 | |
割合 | 76.06% | 8.95% | 5.09% | 6.93% | 2.93% | 100% |
教育省が教科書貸し出しに関する新しい指令を決定し7月終わり頃発表しました。簡単に言えば、親の月収が少ない家庭の子供には教科書を無料で貸すが、そうでない家庭は相応の負担をしなさいということです。
しかし問題はその負担のあり方を決めた規則が、国民小学校に通う生徒と国民型小学校に通う生徒に差があることです。マレー人が大多数を占める国民小学校の生徒は、家の月収がRM2000以下の場合は、子供全員に無料で教科書を貸し出します。しかし国民型小学校:華人が大多数の華文小学校とインド人が大多数のタミール語小学校、の生徒には国民小学校の生徒より条件が厳しく、次のようになります。
生徒の父母の月収範囲 | 教科書を貸し出す条件 |
RM700以下 | 学校に通う子供が何人いても全員分が無料 |
RM701から RM800 | 子供1人分は各自負担すること、その他の子供の分は無料 |
RM801から RM900 | 子供2人分は各自負担すること、その他の子供の分は無料 |
RM901からRM1000 | 子供3人分は各自負担すること、その他の子供の分は無料 |
世界最大のパームオイル生産国で輸出国でもあるマレーシアは、実に全世界の半分以上を生産するのです。マレーシアにとってパームオイルの輸出高は電子・電気製品に次いで多いので、ものすごく重要な産出品なのです。
1995年 | 1996年 | 1997年 | 1998年 | 1999年 | 2000年 | |
マレーシア | 7811 | 83388 | 9057 | 8315 | 10553 | 10842 |
インドネシア | 4220 | 4540 | 5380 | 5006 | 6250 | 6750 |
その他の国の合計 | 3179 | 3356 | 3454 | 3385 | 3713 | 3855 |
ムスリムのメッカ巡礼に関しては、Tabung Hajiという一種の相互援助団体組織を国が設立・補助しており、このTabung Hajが毎年一定数のムスリムのメッカ巡礼を実施しています。その際ムスリムは自己がTabungHajiに積みたててきた金から支出するのですが、その必要支出額が今回から1割ほど増えて、RM9445になります。サバ州とサラワク州の住民の場合は、RM100ほどこの額より高くなります。
Tabung Hajがメッカ巡礼に関する運営費などを負担しており、年間22000人ほどのマレーシア人ムスリムをメッカに送り出しています。
国家経済行動会議がマレーシア観光振興会調べの数字を発表したものです。今年上半期における外国からのマレーシア訪問者数は、前年比44%上昇して723万人でした。毎月100万人以上がマレーシアを訪れていることになります。94年以降は毎年700万人ほどでしたので、「この傾向が続けば、昨年の年間訪問者数1000万人を越えるであろう。」
今年上半期の訪問者数の最多国は、いうまでもなくシンガポールからで、395万人です。次いでタイから58万人、インドネシアから38万人、中国から25万人、日本から23万6千人、英国が15万人、台湾が14万5千人でした。
予想されていたことですが、日本人のマレーシア訪問者数は初めて中国人のそれに抜かれましたね。陸続きの隣国であるタイ人とインドネシア人の訪問者数が日本人より多いのは当然ですが、この数年急激に伸びてきた中国人の訪問者数が、毎年あまり変化しない日本人訪問者数を抜いてしまったわけです。これは残念なできごとです、近い将来日本人訪問者の数が中国を抜き返して欲しいですね。